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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2013年7月28日日曜日

正式な不登校生

校長先生からの初めての電話

校長先生から初めて息子の不登校のことで、お電話をもらったのは、息子が連続30日学校に行かなかった1月の後半でした。

息子が、学校を頻繁にお休みしだしたのは、1学期から。
電話を受けた時は、半年以上たっていました。

その前に、校長先生にご相談したのは1回だけ。
なぜか?

今になってみると不思議なのですが、息子が入学した時に、校長先生も赴任されたばかりで、あまりお話しをしたことがなく、その点、副校長先生は、娘が編入した時から、お世話になっていたこともあるでしょう。

それよりもなによりも、学校へ電話すると、だいたい副校長先生が電話に出られるので、話す回数が多かったこともあります。

とりあえず、担任の先生以外の誰かに相談したいという気持ちだけで、誰に相談するのが一番いいのかということなど、ゆったりと考える余裕がなかったのかも。

「校長先生にも会って話した方がいいのでは?」と主人に言われて、校長先生にお会いした時に、「息子さんのことは、副校長から聞いています。担任と副校長に任せてあります。」といわれたこともあり、それ以上に、これ以上息子のことで多くの先生に迷惑をかけてはいけないと思っていたこともあり、いつもご相談するのは副校長先生でした。

正式な不登校生とは

さて、この時の校長先生のお電話で、息子は、この学校の不登校生第1号と教えられ、仰天。

 「そんなはずが。。。他の学年やクラスでも休みがちな生徒さんや保健室へ登校しているお子さんがいるのに?」 と、親が思えど、3学期になってからこの日まで、1度も学校に登校していなかった息子。

 晴れて、正式な不登校生になったのでした。

 私は、この時の校長先生からのお電話で初めて知ったのですが、年間で通算30日以上生徒が登校しないと初めて不登校生となるそうです。

こんなことも知らずに、半年以上も過ごしていたのかと思われるでしょうが、多分、思いつきもしなかったのでしょう。

学校に着いても、クラスに入れなかったり、学校まで歩いていっても、途中でかえってきてしまったり、1日1日が非常事態でした。

よく息子のお友達のお母様から、「息子さんが学校にいかなくても、ゆったりと構えていて。」と言われていたのですが、とんでもない。

私や主人にとっては、息子がクラスでお友達と一緒に勉強ができなくなってからは、西からお日様がのぼるような毎日。

息子の学校は、全児童数200名位のアットホームな学校で、家族3世代この小学校の卒業生と言った家庭がいっぱいいる学校でした。
校長先生から息子が『正式な不登校生』となった話を聞いた時、「こんな素敵な学校に不登校生をつくることになってしまった。」と言う申し訳ない気持ちでした。

 さて、この日のお電話で、校長先生が、できるだけ早くお会いしたいということで、すぐに息子の所に、学校が終わった後に会いに来て下さったのでした。

 この時、何か大きく変わったような気がしました。


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2013年7月26日金曜日

学校対抗テニストーナメント ブリティッシュ・テニス 

まさかの学校対抗テニストーナメント 南ウェールズ大会出場。


日本で不登校になった息子を元気づけようと、テニス好きな父親が、毎日のように近くの公園のレンタルテニスコートに連れて行った甲斐があったのか、日本では近所の方や公園で知り合った方からテニスに誘われていた息子でした。

テニスを通して友達を作ってほしいと父親が、英国でも最初にしたのは、学校への編入手続きと家族全員でテニスクラブに入会。

入ったテニスクラブは、この地域で一番か二番に規模の大きいといわれているクラブ。
「この子たち、クラブハウスに住んでいるのかしら???」と思うくらいジュニアプレイヤーがいつもたむろしているにも関わらず、誘われても入れないでいる息子。

息子が一緒にプレイできるのは、パパとママと姉だけ。

「うまいんだから、ジュニア・スクァッドの練習に参加したら?」と何度も声をかけてもらっても、遠くから見ているだけ。

昨年9月に学校にもテニス部ができたと聞いたのに、結局、入らずじまいでしたが、
突然、「5月に学校対抗のテニス大会があって、トーナメント用のテニス部ができるから、それに入ることにした。」という息子。

「えぇ。。。」というのも、そのクラブ入会の紙が渡されたのが、春休みも終わった4月。
5月にトーナメントがあるのに、今ごろテニスクラブ作っているの???

英国のテニストーナメントと言えばウィンブルドンですが、実は、ウィンブルドンはBritish tennis the Lawn Tennis Association (LTA)という早くいえば英国テニス協会が主催している英国で一番大きな大会で、このLTAが英国のいろんなところでテニスを広めようと活躍しています。

そのひとつが、この学校対抗テニス大会。なんと、小学校レベルでテニスを推薦してくれたら、テニスラケットを上げるとか、学校対抗のテニストーナメントに参加してくれた学校の生徒は、ウィンブルドンテニス大会へのチケットを無料であげるとか気前がいいのです。

そこで、それに便乗した息子の学校の4年生の担任の先生。
「5年生以上で、いままで学校以外でテニスレッスンを受けたことのある子だけが入会可能。」というテニス部を作りました。

テニスは技術的なスポーツで、個人戦なので、小学生でテニスができると言えば、親からのインプットが必須。さらに「トーナメントに出るとなると、それなりに打ち返したりする技術がなければいけない。」ということで、このテニスレッスンの経験のある子だけというのは納得するのですが、でも、そうなると公立の小学校では、大半は入れないことになるのでは。。。と思っていましたが。(日本だったら、「不公平だ。」とか親からのクレームが来そうですが。。。)

ふたを開けると、1学年60人中16名入部。イギリスでのテニスの根強さがうかがえました。
学校対戦はシングル・ダブル選となるので、16名8ペアができ、放課後の部活が行われました。

息子は、なんとファーストチームのリーダーになったと言うので、さらにびっくり。

ファーストチームとは、うまい順で、最初のチーム。1チーム4名が選ばれ、対戦順はチームで一番強いリーダー同士から。
でも、だれが息子をリーダーにしたのでしょう???
花形プレイヤーへのいきなりの昇進にも臆せず、「勝ち進んだら、イギリス本土の選手と戦うんだよ。」と喜んでいる息子。「これがうちの子?」と思うほどの劇的な成長。戸惑う母でした。。。
学校に毎日通うだけでなく、部活まで。。。心配で手放しで喜べないまま。。。
主人いわく「テニスネットも張れない学校の校庭での練習じゃたいしたことないよ。」と言っていましたが、

同じ市内でのトーナメントで、なんと息子のチームが勝ってしまい、いきなり市外戦へ。
ウィンブルドンのセンターコートへのチケットですが、8名がいけるということで、いきなり学校での抽選。もちろん、テニス部の生徒がもらえるもとの思いきや、なんと、行きたい生徒は誰でも抽選に参加できるということ。

くじ運のないの母に似て、息子はもらえず。「これって不公平じゃない!!!」と怒る母でした。

ラッキーなお友達8名は、ウィンブルドン大会5日目の金曜日に、学校をお休みして、先生に引率されてロンドンへ。
つづく


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2013年7月25日木曜日

無事、卒業できたよ。 英国の小学校での卒業式

小学校1年生の時から不登校生となった息子が、この6月に卒業しました。

 日本から英国へ。 

 新5年生になる春に日本から英国の公立小学校に転校した息子でした。 

シャイで不安をいっぱい抱えた転校時の息子をしっている英国の学校の副校長先生からのコメントは、「サクセスストーリーですね。」と書かれていました。

 確かに、わずか1年で、 不登校生から、学校代表してテニストーナメントにでるまでの成長をした息子は、 「サクセスストーリー」かしら? 

息子の卒業にあたり、英国での本人のがんばりや先生方のサポートもありましたが、息子も私も日本でサポートをしてくださった方のことを忘れていません。

 学校の先生方や横浜市のハートフルの方々からご近所の方々まで。 

なによりも、なぜ息子が一緒にクラスで勉強できないのかがわからないまま、心配してくれていたクラスのお友達。 

卒業式にかぶった息子の手作りの学帽には、真ん中に大きな日本の旗一つだけついていました。

 「あっぱれ。むすこ。」 

 悲しい思いもした日本での学校生活でしたが、私も息子も覚えているのは、私たち親子をサポートしてくれた方々のことばかりです。 
このことを日本で一緒に悩んでくれた方々に知ってもらいたいと思い、ブログを始めます。




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