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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2014年12月20日土曜日

イギリスの学校 欠席と罰金 その1

ロンドンの学校ではもう導入されていた学校の欠席時の罰金制度が、いよいよウェールズでも取り込まれました。

息子が学校から持って帰ってきた「学校欠席者への罰金制度 Fixed Penalty Notices for Non-Attendance at School(FPN)」と書かれたパンフレットの表紙には、制服姿の警察官が写って、なんだか物々しい雰囲気です。


さて、パンフレットによると、学校欠席者への罰金は一律60ポンド(約29000円)


イギリスの学校 欠席と罰金チケット ガイドブック 発行 2014年9月
学校欠席者の罰金チケットのガイドブック

ただし、28日以内に支払えば60ポンドだけど、この期間を過ぎると120ポンドになります。
42日間を過ぎると裁判所に呼ばれる事となる。

あれ、この言い回しどこかで聞いたなぁ?

そうです。これは駐車で交通違反した時に車にぺたっとはられる駐禁のチケットに書かれている言葉とそっくり。

この違反チケットを発行できるのは校長先生や教育委員会だけでなく警察も含まれています。

 違反項目の対象となる状況は

 1.生徒が許可無く学校を1学期間に最低合計で5日間休んだ場合
(午前・午後授業を1セッションとして合計10セッションの欠席)

2.朝の出席の点呼時以降に登校した場合

3.(裁判所命令以前において)両親が出席の改善に対して学校および関係機関に協力しない場合

4.学校の許可しないホリデーにおいての欠席

5.有効な理由なく、学校授業時間中に生徒が校外にいることが警察によって定期的に認識された場合 

2013年の法改正で英国に導入された「学校欠席者の違反チケット制度」ですが、導入された一番の理由がホリデー好きなイギリス人の家族が、少しでも安くホリデーに行こうと飛行機のチケットや宿泊所が高くなる前の学期中に子どもを休ませることでした。

 果たしてこの罰金制度がどのくらい効果が見せるか。

結婚式やお葬式に出席するのも自分の両親以外はダメという学校もあったり、その尺度は学校次第。結構曖昧な気がします。

事前に許可をもらっても「学校としては理由は納得できるが、教育委員会がどう判断するか分からない。違反となった場合、罰金を支払う必要があることを承諾してください。」という返事が返ってきたり。

ちなみに、この罰金チケットは1学年中に1家族に1枚しか発行されません。 つまり、保護者の中には60ポンド払えばいいんじゃないと思う気持ちが湧いてきたり。

実際、罰金を払っても、家族4人の飛行機代と天秤にかけると安いという親もいたり。 

欠席する生徒の罰金制度の2014年の9月に発行されたガイドラインのパンフレットを読めば読むほど、登校への努力を促すというよりは罰金によって解決しようとする関係機関の思惑が感じられるのは私だけでしょうか。



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