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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2015年3月30日月曜日

不登校生の担任 

新学年の先生 


小学校1年の不登校生の母は希望がありました。

まだ小学1年生。そのうち学校に行けるようになる。 

正式な不登校生になった小1の3学期。
校長先生の励ましで不登校生ながらも何回かは校長室を訪れることができた息子。

 2年生になったら学校に通えるかも。
担任の先生が変わったら不登校も変わるかも。

校長先生からも「学年がかわったら学校に来られるようにしたいですね。」と声をかけられて、両親の心は期待でいっぱいでした。 


不登校生の担任希望


上級生だった姉の担任の先生は特別支援学級で教えた経験もある先生でした。

割り算ができなくて困っている娘に親よりも早く気がついて放課後個別指導をしてくれた先生。
娘の心を細やかに感じてくれた先生。

「あの先生だった息子も学校に行けるようになるかも。」母は密かに思っていました。

校長先生からお姉さんの担任だった先生が息子さんの担任になりますよと教えてくれました。

新学年になり息子の担任となった先生が『不登校生の息子さんの為に息子さんのクラスの担任になりたい。』と自分から希望しました。」と教えてくれました。 

担任や校長先生だけでなく学校の多くの先生が不登校の息子のことを考えてくれているのだと心の中に大きな温かいものを感じられた一瞬でした。

 不登校生を持って心が締め付けられる毎日でした。
でも、人の優しさや温かい気持ちにもいっぱい触れることができました。

継続する不登校状況 


新学年になることに親は期待感を持っていましたが、不登校生の息子の気持ちは反対に不安感の塊でした。

「学校にも行ってない僕は2年生になれない。」と言い続けた息子。
 「嫌でも自然に2年生になっちゃうんだけど。。。」と息子の不安を和らげようとトンチンカンな返事をする母でした。


持続する不登校状況 前年度から継続する不登校児童数
不登校の状態が継続する小中学生数の割合 (H25年度)

全国の不登校統計によると学年が変わっても不登校生の不登校状況が続く割合は多く。
学年が上がるほど不登校生の持ち上がり数は増えていくのでした。

何年も先の見えない不安を抱えて不登校生とその親達。

上級生になっても「僕は1年の時から教室でみんなと勉強していないから1年生なんだ。ずーっと1年なんだ。」と言っていた息子。 

将来がないと悲観する息子に 「いつか同級生と一緒に教室で勉強できるといいね。いつかみんなと一緒に成長していくことを楽しめるといいね。」と心の中で話しかけていた母でした。

本当に「いつか」という日は来るのかしらと疑いながらも、隣でうずくまっている小さい背中を見る時『いつかの日がくると信じていこう』と母は心に誓うのでした。



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(表)参照:文部科学省  
平成 25 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」


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2015年3月1日日曜日

不登校生と友達


奮闘する小さい友人達


息子の登校しぶりが始まって最初に一番頑張ってくれたのが、息子のクラスメイトや近所の友達でした。

息子の欠席が増えていることに毎日いっしょにいたクラスメイト達は敏感に何かを感じてくれたのでしょうか?
「お休みしているみたいね。何かあったの?」とクラスメイトのお母様たちから声がかかりました。

欠席が続くようになると、帰りに宿題やお知らせの紙を持ってきてくました。

そのうちに 毎朝、登校する時に我が家まで息子を誘いに来てくれたりしました。

息子のクラスメイトの1人は学校の反対側に住んでいるのに、毎朝お母さんが彼を車で我が家まで送ってきて、「一緒に学校まで歩いて行こう?」と誘いに来てくれました。

それでも、どうしても学校へ足が向かない息子。 全く玄関から出れません。
お友達は 辛抱強く待っていてくれますが遅刻しそうな時間です。

 「もう、いいから。遅刻しちゃうから先にいってね。」

 「今日もありがとう。一緒に行けなくてごめんね。」

 謝りの言葉で始まる毎朝でした。


 そのうちに
「迎えに行きたいけど、子どもがだんだん疲れてきちゃって。」

 「迎えに行って一緒に行けるのなら張り合いも出るのだけど。」

 と申し訳無さそうな声のお友達のお母様。

 小学1年生。自分たちも新しい学校生活に合わせていくのに一生懸命な子供達。
自分のことだけでも大変です。

それでも友達の為ならと奮起してくれました。

そんな思いで頑張って遠回りして迎えに来ても断られるのでは、気持ちも沈みます。


登校しぶりが始まり、毎朝どうしたものかおろおろしいた母でした。
学校からも何の解決案もでてきません。

そんな時、誰よりも早く立ち上がって頑張ってくれた小さいお友達。

 本当に息子の為に頑張ってくれてありがとう。

なぜ学校に来れないの?


 「誘いに来てくれてありがとう。今日も行けないから。」の言葉を繰り返していた息子。
 しばらくするとクラスメイトの声が聞こえるとトイレに隠れてしまうようになった息子。

いつか皆の気持ちが息子に届くといいね。と思いながらの毎日でした。

 自分のことのように心配してくれたクラスメイトやお友達。

 まもなく30日の連続欠席で正式な不登校生になった息子をその後も何年も心配してくれたみんな。

時々見かける息子の姿を見つけては、

 「どうして学校に来れないの?」
「辛いことがあるの?」
「早く来れるといいね。」と声をかけてくれるクラスメイト達

みんなの問いかけに答えることができないと涙していた息子。

直接言うことはできなかったけど、

『ありがとう。皆の気持ちは届いているんだよ。』と心の中でずーっと答えていた母でした。



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