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Wales, United Kingdom
日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。
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2016年6月29日水曜日

ウインブルドンへの道 英国のジュニアプレイヤー

 The Road to Wimbledon

今年もウインブルドンテニス大会が始まりました。
6月に入り英国のサマーを感じさせる気候になるといよいよウインブルドンの季節が来たなと思います。

毎年行われるウインブルドンのセンターコート、No.1コートへのチケットの抽選に間に合わず今年はウインブルドンには行くことないかなと思っていた6月の中旬に英国テニス協会(LTA)から手紙が送られてきました。

ウインブルドンへの道 英国のテニス大会 英国のジュニア選手なら手に入れられるウインブルドンへの道
LTAからの招待状


英国テニス協会からのジュニア選手への手紙

 Dear Playerと始まる手紙はタイトルは『ウインブルドンへの道(The Road to Wimbledon)』というテニストーナネメントの地域ファイナル戦への招待状でした。

このトーナメントはその名のごとく、英国のより多くのジュニアプレイヤーにウインブルドンを目指してもらいという英国テニス協会の計らいで行われています。

全国の学校、テニスクラブ内で選抜トーナメントが行われ準決勝、決勝戦はロンドンにあるあのウインブルドンテニスクラブでおこなれます。今、錦織、ジェイコビッチ、マレーがプレーしているあの芝生のコートでプレイできる機会が与えられるのです。

去年は同じテニスクラブの友達がこの大会でウインブルドンへ行き5日間にわたってあの芝生のコートでプレイしてきました。

このトーナメントの出場資格は個人レートが7.1以下の14歳以下のジュニアプレイヤーのみ。学校およびLTAのテニスクラブでこのトーナメントに参加している場合のみ。地区ファイナル戦への参加は学校かクラブの代表プレイヤーということになります。

(14歳以下で個人ポイントが7.1より高い場合はRoad to Wimbledon国際大会参加可能。この場合は個人で直接英国テニス協会のウェッブサイトから直接申し込み。)

LTAからの手紙の宛先は息子。
個人戦にあまり参加していない息子。もちろんこの大会への出場権もこの手紙を持って初めて知りました。なぜ?と不思議がる私たち。

根気よく育てるジュニアテニス

英国へ渡ってから本格的にテニスのレッスンを始めた息子を見続けてきたクラブのテニスコーチ。

多くのジュニアプレイヤーを国際大会に送り込んだベテランコーチは、息子の成長を根気強く見守ってくれます。

グループレッスンに入らない彼を待ち続けてくれた彼。
個人戦で上手くいかない息子をしばらく休ませたらと声をかけてくれたのも彼。
ダブルスなら活躍する場が広がるとジュニア選手とベテラン選手をつなぐクラブチームを作ったらと提案してくれたのも彼。

このウンブルドンへの道も彼の推薦でした。


長い目でみて、根気よく選手の力を作っていく。早ければ5歳から始まるジュニアテニス選手のトレーニング。

他のクラブではプロを目指し世界大会を目指すも10代半ばで諦めるジュニア選手も多くいるというコーチ。

アンディー・マレーがジュニア時代。地元で活躍していた彼の周りには同じように力のあるジュニア選手が多くいました。その中から出てきたスパースター。

力のあるジュニア選手がいっぱい居る環境があれば世界に活躍する選手が出てくる。

長年地元のクラブで育ったジュニア選手たちが毎年世界を目指して各地へ散らばっていきます。
花形ジュニア達がいなくなり、一瞬ぽっかり穴が開いたように寂しくなる地元クラブ。
「次に地元クラブで活躍してくれるジュニア選手たちはいるのかしら。」
と心配するのもつかの間。

この間まで小さくってサーブも上手く打てなかったジュニアたちが、いつの間にか周りの大人のクラブプレイヤーよりも背も高くなりサーブも強くなっていました。
世代交代とばかりすばらしいテニスを見せてくれるようになってクラブを盛り上げてくれるティーンエージ選手達。

一人二人のトッププレイヤーを作るだけではクラブの繁栄やテニスの世界は広がっていかないと根気に見守るベテランコーチの元でジュニア選手の厚い層ができるのでした。

世界ランキング772位で、いまだにクラブプレイヤーとしても活躍しているマーカス・ウィルス(Marcus Willis)が今年のウインブルドン第1日目にランキング54位の相手を負かした。

ウインブルドンは子供の頃から夢だったというマーカス。

結果が出ないからと諦めないでチャンスはいつ来るかわからない。
 英国のテニスシーンはこれからかも。



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参照
関連した記事:

2014年9月23日火曜日

ジュニアテニスとハングリー精神

 錦織選手とグランドスラム大会決勝戦

すごい。日本のテニス。

錦織選手が、今年2014年9月、全米オープンテニス大会決勝戦進出を達成しました。

日本で多くの方がテレビ中継を見ていたと思いますが、これはアジア人初の快挙とか。日本だけでなくアジアのテニスの歴史を塗り替えました。

そして、この9月に錦織選手の男子世界テニスランキング(ATPランキング)は第6位になりました。

世界テニスランキング 錦織選手 2014年9月 ATPランキング
錦織圭選手 世界テニス ランキング (ATP) 2014年9月


テニス選手世界ランキング

テニス部がある中学や高校も多くテニスが盛んな日本ですが、なかなか世界のトップ選手を作りだせなかった日本のテニス界。

でも、2014年9月にATPランキング200位に入る日本人選手は錦織選手を含めて7名。ようやく努力が実ってきました。

同じように2013年にイギリスのテニスの歴史を更新したアンディ・マレー。
イギリス人として77年振りのウィンブルドン選手権優勝を果たしました。

日本と同じように長い間トップ選手を出せなかったイギリスも、これからはテニス・ルネッサンス期が来るかとおもいきや。

ATPランキング200位に入るイギリス選手は12位のアンディ・マレーと117位のジェームス・ワード(James Ward)選手の2名のみ。(2014年9月現在)

イギリスのテニスクラブのコーチ曰く「アンディ・マレーの後を引き継ぐ世代がいない。」

その理由は「イギリスのジュニアプレイヤーはハングリー精神がない。」

スポーツを語る時必ず語られるハングリー精神

テニスとハングリー精神


イギリスのテニス界は何年もジュニア選手のハングリー精神のなさを伝えてきました。

アンディ・マレーが出てくるまで英国テニス界のトッププレイヤーだったティム・ヘンマン(Tim Henman)氏、そして全米オープンで準決勝し、現在、英国のトップジュニアプレイヤーのコーチをしているグレッグ・ルゼツキー(Greg Rodeski)氏も同じようにイギリスの子供達のハングリー精神の足りなさを嘆いていました。

テニスが好きで上手い子はいるんだけど。。。
息子がイギリスに引っ越してから入ったテニスクラブでも国内ジュニアランキング上位に入る子がいたり、アメリカの大学や国内の有名校へテニス奨学で入学したりする先輩もいたり、クラブハウスに住んでいるのかと思うくらい四六時中テニスクラブで練習を頑張っている子もいるのですが。。。

日本のジュニアテニスはどうなのかな?
ハングリー精神というと日本で出会った息子と同年代のテニス少年を思い出します。

日本で出会ったジュニア選手

小学校1年生から息子が不登校になり、父親は毎朝のように近くの公園へテニスの練習に連れて行ってました。

ある日、そんな親子に声をかけてくれた方がいました。 「同じ年でテニスの上手い子がいるから一緒に練習したら?」

その方は、僕も公園にテニスの練習に来ていたら毎日壁打ちの練習している小さい子がいたから、思わず声をかけるようになりましたと話してくれました。

息子のように親に連れられて公園でテニスをしている子は見かけますが、小学生でテニスの練習に1人で来ているの?と思った私達。

いたんですね。毎日のように1人で壁打ちに来ている8歳の男の子。

最初は練習相手として息子もラリーをしたりと役立てたわけですが、ゲームになるとこのテニス少年のテニスへの熱い思いにあっという間にポイントが引き離されてしまいます。

 ある日、息子と二人でゲームをしていた時、サーブが上手く入らなかったのでしょう。泣きそうな顔で打ち込む彼。

彼は息子から圧倒的にポイントを取って勝っているのに、涙目でサーブを打ち込んできます。

サーブが決まっても、次もファーストサーブが入らないと悔し涙が出てくるみたい。涙を吹きながらプレイをします。

コートの反対側に立っている息子は関係ないのだなと思いました。

 「君は自分自身と戦っているのね。」

息子が球を拾って返したり、ラリーが続くと彼のボルテージは更に上がります。

彼が打った最後の1球は『テニスの王子様』ごとく。

息子の後ろで見ていた私には、彼の小さな身体から発される思いがボールに乗り移ったように見えました。

「最後の1球すごかったね。本当に飛んできたボールが燃えてるように見えたよ。」

 終わった後に、コートから出てくる息子に声をかけると、 「それをネットの反対側で受ける身にもなってみてよ。」という情けない返事。

 知り合ってからしばらくしたら、いつも練習をしていた公園のテニスコートが閉鎖されてしまいました。

テニスの練習どうしているのかな?と思ったら、別の公園で壁打ちを続けていました。

 でも、その公園にはテニスの壁打ちができるような場所はないはず?

なんと、公園の階段の手すりがついている2メートルにも満たない高さのコンクリートを利用していました。 当てる場所が少しでも外れたらボールは返ってきません。

 壁なき壁での壁打ちの練習。

ラケットを見せてもらったら白いグリップには、幾つものしみがついていました。手が切れて血がグリップに。毎日練習しているから手の傷が治る間もないのね。
『巨人の星』の星飛雄馬を彷彿させる。。。

日本のテニス界にはハングリー精神のある世代が続きます。

ジュニア選手世界ランキングと英国テニス界の模索

 ジュニアテニスの国際ランキングである国際テニス連盟ITF(International Tennis Federation)によるとトップ100位に入る日本のジュニア選手は現在10位の中川直樹君を含めて6名。

それに比べて、トップ100位に入るイギリスのジュニア選手は2名だけ。(2014年9月22日現在)

 英国テニス協会(LTA)はこの夏2014年8月に選抜ジュニア選手を一か所に集めて特訓していたナショナルテニスセンター(NTC) のプログラムの変更を公表しました。

このNTCテニスセンターは英国テニス協会が2007年に4000万ポンドを投入して築いたエリートジュニア選手の全国一の特訓拠点でした。多種のサーフェイスを持つ22面のコートに選手の宿舎からジムやプール、スポーツ医療やセラピー施設を備えています。LTAの本境地でもあるこのセンターも利用方法の変更を余儀なくされました。

NTCでトレーニングしていたジュニア達は、これからは自宅から近い全国22ヶ所にあるハイパフォーマンスセンターで練習する事になります。来年2015年からこれらのローカルトレーニングセンターへの支援が強化されるようになるかも。でも、まだまだ新しいプログラムの内容はわかりません。

イギリスのテニス界はアンディ・マレーに続くテニス選手の育成を模索しています。

 国内ジュニアランキング上位に入る息子の先輩は高校生。

「国内でトップになったところで、同じレベル、同じ年齢の子はみんな海外遠征をしていて、イギリス国内で試合してない。」

「海外遠征に行く費用は全部ジュニア選手持ち。国内でトップになってから国際舞台へ移るのが大変。」と悩むこのジュニア選手のお母様。

世界を目指して


世界4大テニス大会のグランドスラム大会での決勝戦で活躍するアンディ・マレーや錦織選手の姿をライプで見れらる今のイギリスや日本の子供達は本当にラッキー。世界のテニス大会への夢が近く感じられます。

 ATPホームページにはランキング1・2位のジェコビッチやフェデラーでなく錦織圭選手とマレー選手の写真が使用されている
男子テニスプロ協会のホームページ
ランキング1・2位のジェコビッチやフェデラーの写真でなく錦織選手とマレー選手の写真が。。。

 「いつか錦織選手のようになりたい。」と言っていた息子のテニス友達。

それを聞いて「錦織選手を負かす。」と言った我が息子。

「その意気だぞ。」と友達のお父さんに褒められた息子ですが、「たぶん。無理だけど。」と慌てて訂正した我が息子。

 ああ。。君は本当にハングリー精神がない。。。

息子がイギリスに引越す時に彼と交わしたプレゼントはテニスボールでした。

いつかウィンブルドンでプレイしたい。

世界のテニス大会で活躍する日を夢見て。 がんばれジュニア選手達。




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 参照:
国際テニス連盟 ITF ジュニアランキングhttp://www.itftennis.com/juniors/rankings/player-rankings.aspx
ATPランキング (Association of Tennis Professionals)
http://www.atpworldtour.com/Rankings/Rankings-Home.aspx
BBC 2014年8月23日 "Great Britain elite to be relocated from National Tennis Centre"
 The Telegraph 2014年8月23日 “LTA scraps £40m National Tennis Centre at Roehampton seven years after it opened”
The Telegraph 2013年4月3日"Greg Rusedski blames juniors' lack of hunger, not Roger Draper, for GB failings” 


関連した記事:


2014年8月24日日曜日

GCSE結果発表と結果のでないテニストーナメント

2014年GCSE発表

8月21日に2014年のGCSEの結果発表がありました。

GCSEは「中等教育一般資格(General Certificate of Secondary Education)」という全国統一試験。
この試験の結果で将来の大学進学や就職が左右される重要な試験です。

結果発表のこの日は試験を受けたイギリスの16/17歳には重大な日。夏休み中といえどもGCSE試験場である全国の学校ではこの日は開校となり、生徒は朝から結果を取りに行きます。

 海外へホリデーに行く家族が多いイギリスの夏休み。でも、この日だけは逃せません。
 友人の娘さんもこの日の為に1日だけ帰ってきて、結果を受け取ったら、また飛行機に乗って海外へ。

 さて、今年の6月に2度目のGCSE の日本語の試験を受けた我が息子。
 結果はA*(Aスター)でした。

去年初めて受けたGCSE Japaneseの試験結果はCでした。
 GCSEの試験結果はグレードで出されます。不合格というのはないけど、グレードC以上が合格であると多くの大学・学校で認められています。

 ぎりぎり合格点のCだったので、今年、再チャレンジした息子。
「そんなに何回も受けても意味があるの?」と思っていた母。息子の再チャレンジにまったく自信なし。「去年より低いグレードでなければいいけど。。。」と願っていました。

 2度目の挑戦で少し緊張度が和らいだ息子はひらがなやカタカナを書く練習も出来ました。作文を書く練習も出来ました。
 『今年はBに上がれるかな?』位の期待度の両親

結果はまさかのA*

A*(Aスター)はAより上でGCSEやAレベルで取れる最高グレード
息子の試験結果は去年から4グレード上がったわけです。 

最高点を取ったのならもう再チャレンジする必要もないわけです。
 さすがに喜びを隠し切れない息子。

2014年 GCSE 結果 グレード別 The Guardian 2014年8月21日 
グレード別 GCSE結果発表(2014年)
ガーディアン紙より


不登校と試験の結果

不登校生だった時、同じ年齢のお友達と比べられることに極度に嫌がっていた息子。
 誰も比較なんかしていませんが、「僕はだめなんだ。みんなと同じようにできない。」と言い続けた息子。人生を悲観する息子。
 「でも、君まだ8歳なんだけど。。。」とつぶやく母の声は息子に届きません。

 2年前まで不登校生だった息子が全国試験を受ける事ができるようになるとは、ましてや、結果を出すことができるとは思ってもいませんでした。
日本の小学校でもらった通信簿の白紙の欄が目に浮かびます。
学校にも行けず何もおきらない不安な長い真っ白な道がこの先の人生も続くのだろうと思っていたあの頃の母と息子。

 GCSEの結果を手にふとこの1年間を振り返ってみる母。

 初めて受けるGCSEの試験時期が始まる去年の5月にテニスの公式試合に参加し始めた息子。
今年の夏は親の手元を離れて合宿しながらの遠征試合と1年間でこんなに子どもは成長するものかと思うほど。長い間土の中にいたのが、芽が出た途端にいきなり大きくなったみたい。

それでも負け続けるテニストーナメント

 1年間負け続けたテニスの公式試合。成長しても結果が出るとは限りません。

 1週間の合宿で遠征試合中の息子の試合ぶりを見たクラブのコーチが、 息子の試合を分析してくれました。

「ポイントを取った次のポイントは必ず落とす。」
「どんなにいいウィニングショット(決め球)でポイントをとっても、必ず次のポイントは負ける。」
「彼のテニスの技術とか体力とかそんなものでない。」
「相手のプレイヤーが上手とか下手とかも関係ない。」
「相手がテニスラケットを初めて握った初心者でも彼からポイントを取れるだろう。」

つまり精神的なものだということです。
こう言われると親はすぐ「精神を鍛えるにはどうしたら?寒風摩擦?持久走?瞑想?滝にうたれる。」等と考えてしまいますが。

コーチのアドバイスは一言
 「待つしかない。」

 「彼のテニスの場合、技術もあるし、周りが焦らず待つしかない。」
子どもの成長はいろいろです。順調に成長していく子もいれば、とってもゆっくりと成長する子もいる。

『 そうかぁ。待つのなら結構得意かも。』と母は心の中で微笑みます。

小学校までの道のりを3歩歩いて2歩下がる息子の隣を歩いていた私。
もう少しで学校が見えるよというところまで来て、今日はあきらめましょうと数時間かけて来た道を引き返した母と息子。

 テニスの奨学金を得て有名私立校に入学する息子のテニスクラブの先輩。
有名な寄宿学校に入学前のこの夏のテニスシーズンも勝ち続けていくつかの優勝トロフィーが渡されました。

歴史のあるトーナメントで数個の優勝トロフィーを取った上に「最も成長した選手(Best Developed Player)」賞のトロフィーも手にしました。

 「優勝カップを受け取るのはもちろんすごいけど、それ以上に『成長した選手』のカップを手に入れた事のほうが大きな意味がある。」と数十年前同じ優勝トロフィーを手にしたコーチの言葉。

 早ければ5歳から公式トーナメントに出場し始めるイギリスのジュニア選手達。
身体の成長と共に順調に結果を出してきたジュニア選手も10代に入ると息詰まることもあります。
 結果が出ないでテニスをあきらめたジュニア選手を何人も見てきたコーチ。

大切なのは成長を見守ること。結果だけに左右されないで。
でも、結果は出さないといけないのがスポーツの厳しさ。

 「大人になればどんなに下手なプレイヤーでも気軽にテニスを楽しめるのに、ジュニア選手はレートやランキング制度があるから一番テニスを楽しめない時期。」とぼやくのは自らも県選抜ジュニア選手として活躍したお母さん。

負け続けても、試合に参加し続ける我が息子。

「こんなに負け続けて楽しいの?」と両親は思いますが、たぶん待つことが一番得意なのは学校に行けずにつらい思いを経験した息子だろうと母は思うのでした。



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参照 The Guardian 2014年8月21日 "GCSE results 2014: the full breakdown"



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2014年8月5日火曜日

イギリスのジュニアテニス 遠征試合と合宿

突然の遠征合宿


息子が遠征試合に旅立ちました。 1週間の合宿をしながらの遠征試合。

いままでは遠征試合と言っても日帰りで帰って来られるところばかり。 個人戦なので親が連れて行きます。

それが、いきなり1週間の遠征試合。

 スポーツは子供達を早く成長させます。

 姉が12歳の時に行った小学校の修学旅行は3泊4日でした。
それも数名の先生方が付き添って毎日の予定表ももらえました。

12歳の息子を含め1週間の遠征合宿に10数名のジュニアプレイヤーを引率するのはテニスクラブのコーチ1人。

トーナメント(勝ち抜き戦)なので試合第1回戦のドローリストは知っていても残りの日程はわかりません。

 もちろん、クラブのコーチから持ち物リストなどは配られません。全て自己責任。自分で決めて自分で荷物を用意します。

テニス大会グレードと選手ランキング


イギリスのジュニアテニス大会はほとんど英国テニス協会(LTA)の公認大会です。
LTAテニス大会は大会の級(グレード)があり、グレードは1から7までに分かれます。
ランキングに必要なポイントはグレード5以上の大会にでないと加算されません。

イギリスのジュニアテニス 英国テニス協会(LTA)の大会グレード表 
英国ローンテニス大会の大会グレード表(グレード2以上は全国大会)


LTAは2014年4月からジュニア大会のグレード1・グレード2の大会への参加条件を変更しました。

従来の選手のレーティング(Rating)による出場申込みから、もっとシビアに選手の力がわかるランキングによる出場許可が行われることになりました。

 大会のグレードが高くなればなるほど、大会数も少なくなってジュニア選手は遠くまで遠征することになります。

夏休みはグレードの高い大会がいっぱい開催されます。
こっちの大会に1週間、あっちの大会に1週間。選抜ジュニア選手はコーチと遠征試合をまわります。

ジュニアテニスは14歳くらいになると各地域のランキング上位選手は、県代表というべきカウンティーチーム(County Team)として北のスコットランドから南はドーバー海峡まで、ウェールズ、アイルランドと全国遠征に回ります。

もうこうなると親の出番はありません。

トーベイ・オープンテニス選手権(Torbay Open)

 8歳以下からのベテランまでの試合が行われるTorbay Open

リジョナル(Regional )大会と言われるグレード3の大会です。
今年は第116回目。1887年から行われている大会です。
ウインブルドンテニス選手権が始まったのがこの10年前の1878年。

イギリスのジュニアテニス大会 トーベイ・オーブンテニス選手権 アンディー・マレーもジュニア選手として参戦
アンディー・マレーを含め歴代テニスプロのジュニア時代を知るトーベイ・オープン
「トーベイ・オープンを見に行こう」(LTA ホームページより)


アンディー・マレーも9歳の時にU12の試合にお兄さんと出場。お母さんのジュディーさんはこの年にベテラン女子シングル戦で優勝という歴史を持つ大会。

息子の参戦するU14男子シングルだけでも100名近くが参加する大きな大会。

 同じクラブのお友達も一緒ですが、ジュニアの試合の始まるのは同じ時間。コーチが息子の試合の観戦をしてくれるなど期待しない方がいいでしょう。

ダブルス戦では、パートナーが決まっていない場合「Partner requiredパートナーを求める)」と書いて出場登録します。

息子のクラブでは、ダブルス戦のパートナーはコーチの鶴の一言で決まります。

息子のテニスクラブからU14のダブルス戦に参戦するのは5名。
息子は同じクラブのテニス仲間とはダブルスを組めず、今回のグレード3の大会に「Partner required」として出場することになりました。

「それはちょっと息子にはきついのでは。」

1年前まで友達に混じってテニスもできずにいた息子を思い出す母。いきなり大きな大会で初めて会う子とダブルスのパートナーを組むのは難しいのではと悩む両親。

 両親が悩んだところでコーチの鶴の一言はかわりません。「パートナーを替えてください」とも頼めません。

ジュニア選手のテニストーナメントは父親のチーム戦のダブルス試合よりシビアです。

コーチによりダブルスのパートナーは各選手のレーティング(Rating)とランキングで決められていきます。

 「ちょっと厳しいかも。」と不安を隠せずにいながら「それでも試合には参戦するよ。」と決心の固い息子

 「不登校生だったから精神的にやわじゃないか。」と思いこんでいたのは親だけでした。

 負け続けても僕はやめないよ。

 1年間トーナメントに参戦しても負け続けてきた息子。
息子が試合に負け続けて心がなえていたのは両親の方でした。

イギリスに引っ越してきた時からずーっと息子を見ていたコーチ

 『自分のこどもの力を信じなさい。』 

息子が不登校生になってから、私達はいろんな人達に出会いました。言葉にはださなくても息子の力を信じてくれた人たち。 親はもっと子どもの力を信じていいんだと気づかせてくれました。

不登校からテニストーナメントデビューまで


日本で不登校だった息子が小学校5年生の時転校したイギリスの小学校に突然できたなんちゃって「テニス部」

それまではどんなに誘われてもなかなか同年代の子たちと一緒にテニスの練習もできずにいた息子が、突然多くのお友達と一緒にテニスを楽しめるようになりました。

学校だけでなくテニスクラブでもジュニアチームに誘われて、1年前に突然ジュニアテニストーナメントの世界に踏み込んだ息子。

不登校生になった息子のいつも隣を歩いてきた私


「登校生の息子を持っているとは思えない。よくそんなにのんびりしていられるね。」とよく言われてた私に「無理にお子さんを変えようとしないで、信じているという感じがしていいですね。」と声をかけてくれた校長先生。

 「私達両親は息子の後をついて行くだけですから。」とおもわず答えた私でした。

「今日はがんばって学校に行ってみる。」といって張り切って家を出発した息子。
学校までの道のりを息子について普段通りのペースで歩いていたら、気がつくと隣に息子の姿はありませんでした。いつの間にか息子をおいてどんどん私だけ先を歩いてしまっていました。

家からまだ数メートルのところを歩いているのかないのかわからないくらいの速さで歩いていた息子。
2歩あるいたら3歩さがって。

普段は数分で歩く道のりもこれじゃ時間がかかるよね。

それからは気をつけて息子の背中の見える位置にいて一緒に歩くようにしました。

息子の背中と大きな成長


 シングルス・ダブルスと毎日試合が続く大会前半の3日間。

「3日間は絶対電話してこないように。」と両親に釘をさして遠征に出発した息子。

 親は息子の試合の結果も分からず、しかたなくインターネットで試合結果が公表されるのを待ちます。

息子の背中を見ながら少し後ろを歩いてきた母でしたが、そんな母を残して背中も見えないくらい遠くへかけ去っていく息子でした。


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関連した記事



参照:英国ローンテニス協会 (Lawn Tennis Association) http://www.lta.org.uk/Resources/Competition/Ratings%20and%20Rankings/Rankings%20for%20Acceptance%20Web%20Information.pdf
http://www.lta.org.uk/News/2012/July/2012-07-30/114th-Torbay-Open-to-begin-Sunday/

2014年5月5日月曜日

イギリスのジュニアテニス 勝利の要因

 サマートーナメントシーズン始まる

 4月に入りイギリスの夏のトーナメントシーズンになりました。
イギリスでの息子のテニストーナメントシーズンは3シーズン目に入ります。 新シーズンに入りクラブチーム対抗トーナメントも始まりました。

前シーズンは試合に参戦しても負け続けていた息子が、チーム戦の試合で勝って帰ってきました。

 試合に勝ったと言っても、大会に優勝したのではありません。大会で行われる第1戦、2戦という試合(マッチ)に勝っただけですが。。。

イギリスの12歳以下のジュニアトーナメントはだいたい4ゲームか6ゲームを勝ったほうが1セット勝ち。2セット先に取ったほうがマッチを勝つことになります。

負け続けたテニストーナメント よくぞここまでという程、負け続ける息子。出る試合、出る試合ほとんど負け。

最後に勝ったのはいつのことだったかなぁ?

 息子よりランキングが下だった子達はどんどん上に上がっていくのに、英国ローンテニス協会(LTA)の選手ランキングの息子のプロファイル欄はポイントはそのまま試合の回数だけ増えていきます。

 チーム戦の二日前に出場した試合も全敗。なのに、チーム戦ではシングル戦・ダブル戦とも勝ちました。

なぜ勝てたのか?不思議に思う母でした。

バトミントンのメダル

テニスのトーナメントに参加し始めた後、学校の友だちに誘われてバドミントンのグループレッスンにも通い始めた息子。

親子ともどもテニスほど力が入れることもないバドミントンの練習ですが、なぜかトーナメントに出場すると息子はメダルを持って帰ってくるのでした。

2013年のシーズンはU13のグループのダブルスで県大会で銀メダルを持って帰ってきました。
 時間もお金もかけているテニスとは比較にならない息子のバドミントン。

テニスの試合はこんなに苦戦しているのに、どうしてバドミントンでは勝てるの???
母は不思議に思います。 謎は更に深まるのでした。。。 

それでも負ける気はないんだよ

 日本で不登校だった息子。争い事が大嫌い。。。競争が苦手。。。

日本でも「テニス上手だからトーナメントに出たら?」と誘われても「勝負はやだ。勝ったり負けたりするのは嫌だ。引き分けが好き。」と答えていた息子。うーん、テニスで引き分けだと競技にならないのだけど。。。

 イギリスでトーナメントに参戦するようになれど負け続ける息子。
息子の敗戦の度に心の折れる両親は無理にしなくてもと思っているのですが。

「僕、次の試合にも出るよ。」と負けても涼しい顔の息子。
「ここまで負け続けても出たいんだ。」と思わず聞いてしまう母に  「負けるつもりはないんだよ。」という息子の返事。
 「そうだったんだ~。」 つい1年前までは「勝つのは嫌。引き分けが好き。」と言っていたのに。。。

イギリスの学校に転校してから毎日通学できるようになった息子。怖いという口にすることが少なくなって、自信に満ちる言葉が増えてきました。

イギリスのジュニアトーナメント3シーズン目のこの4月。 いつも付き添う父親に代わり、初めて母ひとりで息子を試合に連れて行きました。

「ママにテクニカル的なことを話してもわからないからね。」と釘をさして、「勝ち負けでなくてテニスを楽しむことを考えましょう。」という励まししかできない母。

1試合目は当然の全ゲーム全敗。やはり、心の準備はしていたが。。。『笑顔が引きつらないようにしていこう』と密かに誓う母でした。

「すごい技を見せたね。」と励ますと「全部のゲームで2回だけだけどね。」と自分の試合を冷ややかに分析する息子。

 しかし、第2戦を前に突然「次の試合は勝つよ。」と言い切った息子。

『いまのは空耳???』と疑う母でした。
初めて見せた息子の意気込みにもかかわらず第2試合も4-0・4-0の全敗。

ジュニアテニスと対戦相手 

この日最後の試合は「今、試合中の負けた方の子に当たるから。」といわれて、対戦相手の試合を見ていると。。。
両選手ともポイントを逃すと悔しそうな顔をして、涙顔。しまいにはラケットを投げたり蹴ったり。

「どちらの子ともやりたくないなぁ。ポイント逃して泣いたりする選手に対してどうプレイしていいかわからなくなるんだよね。」という息子のコメント。

わかるわぁ。

 ジュニアテニスの難しいところは、相手プレイヤーも所詮は子供。感情を抑えることができない子もいっぱい。大人でもボールを打ち返せないと悔しさを隠し切れないものです。プロだってキレる時があるのだから当然かも。


ジュニアテニスのシングルスの試合は孤独なものです。

試合が始まったら、保護者はアドバイスをしたり声をかけたりできません。
「がんばれよ。」と言う声掛けすら周りから白い目で見られることも。

試合途中でスコアがわからなくなって、首をかしげている姿を見るとじれったくなります。相手選手もスコアを忘れて、子供二人がコートでぼーっと立っていると親は思わず声を掛けたくなりますが、我慢我慢。

ここで声をかけるとまわりに白い目で見られるだけでなく、大会のオーガナイザーに注意されてしまいます。

相手プレイヤーが決めるラインコールとスコア

よほど大きな大会にならない限り、テニスの公式試合にレフェリーはつきません。スコアの決め方は自己申請制(セルフジャッジ式)。ジュニアテニスも同じです。

 自分の打ったボールがコートに入ったかどうか。ポイントが自分につくか、相手プレイヤーにつくかはプレイヤー同士で同意していかないといけません。

息子が打ったボールがコートに入って「イン」になるか。コートからはずれて「アウト」になるかは相手プレイヤーの子が「アウト」とコールして決めることになります。

ジュニアテニス選手へのイギリス式アドバイス

 イギリスのジュニアプレイヤーの親は「相手プレイヤーがアウトとコールしても、疑わしい時は『Are you sure ?(本当?)』と相手プレイヤーに聞きなさい。」と子供に教えます。

 英国ローンテニス協会(Lawn Tennis Association:LTA)は協会のホームページでご丁寧にもこのスコア(点数)のコールの同意の仕方をジュニアプレイヤーと保護者に説明しています。

 LTA Homepage 『My Child's Opponents Cheat』 
「相手のジュニアプレイヤーがずるをする。」という大変ダイレクトなページタイトル。
http://www.lta.org.uk/players-parents/Supporting-your-child/My-Childs-Opponents-Cheat/

英国テニス協会ジュニア選手と保護者へのアドバイス ラインコール
英国テニス協会のホームページ

英国テニス協会は、ラインコールが疑わしい時に 「Are you sure?」と聞いて、相手が「Yes」といった場合はそのコールに同意しないといけないとしています。

ジュニア選手の親の中には「Are you sure?」と聞かず、「Was it in?(ボールはインだった?)」と聞きなさいと教えている人もいます。

 うそをつく場合「Yes」というより「No」という方が心理的に難しいという理由だそうです。
ジュニアスポーツでもこういう心理的策略が必要なんですね。

日本語だと「ボール入った?」と聞かれたら「うん。(Yes)」と同意するところですが、英語では「No」と否定しないといけないのですね。ということは、どちらの聞き方をしても返事は同じ。この問いかけは日本では心理作戦として通じないということでしょうか。

 英国テニス協会 ホームページ『My Child's Opponents Cheat(相手のジュニアプレイヤーがずるをする。)』内容に興味のある方はこちらのページを読んでみてください。(日本語訳をつけました。)


さて、謎に思っていた息子の勝利。勝利にたどりついた要因はとてもシンプルことでした。(つづく)



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(参考:British Lawn Tennis Association http://www.lta.org.uk/


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イギリスのジュニアテニス 英国テニス協会 選手へのアドバイス ラインコールの仕方

英国テニス協会からジュニアプレイヤーと保護者へのアドバイス

『My Child's Opponents Cheat』
英国ローンテニス協会(British Lawn Tennis Association:LTA)は、ジュニアテニス大会でのラインコール(ポイントの決め方)についての注意事項をホームページで紹介しています。 

日本でのジュニアテニス大会でも大会オーガナイザーが出している同じような注意事項がありますが、英国テニス協会のアドバイスは『My Child's Opponents Cheat(相手のジュニアプレイヤーがずるをする)』というのタイトルが物語るように、最初に保護者に向けての注意が記してあります。

 イギリスのテニス界では、ジュニア選手より保護者の対処が重要になることが多いということでしょうか。

ジュニアトーナメントを主催している知り合いのコーチは、試合中に保護者とスコアやルールの議論にならないようLTAのホームページの規則記載の部分を開いて待機しているそうです。

このコーチいわく「LTAがルールをインターネットで簡単に観覧できるようにしてくれているから、レフェリーのジャッジにうるさく文句つける保護者に説明するのに助かるよ。」

さて、ラインコールのアドバイスのページを読んでみるとテニスの競技規則というよりジュニアプレイヤーの為の心得という感じです。

 英国テニス協会 Lawn Tennis Association  ジュニア選手と保護者へのアドバイス ラインコール
英国テニス協会のホームページ

以下 British Lawn Tennis Associationのホームページを引用 [英語/日本語]

My Child's Opponents Cheat 相手のジュニアプレイヤーがずるをする
Advice to Parents 保護者へのアドバイス

During a match 試合中

Remember, one bad call, in your eyes, does not constitute cheating - anyone can make a mistake, especially in the heat of a match. However, if you see a pattern appearing you should contact the referee immediately and express your concern. Unfortunately, there’s not an awful lot else you can do. It is something that all players have to learn how to deal with and the best way to learn is probably to fight it for themselves.

熱戦した試合中での間違いは誰にでもあることです。1回のコールの間違いで対戦相手がごまかしていると決めつけないこと。もし、疑わしいコールのパターンが見えた時はすぐにレフェリーに相談してください。 残念ながら、間違ったコールついて保護者はできることは、これ以上はあまりありません。ジュニアプレイヤーが自分たちでどのように対処するかを学んでいくしかありません。プレイヤーが自分の為に戦っていくことが最良な学び方でしょう。

 After a match 試合後

Immediately after the match is not the time to discuss what your child could or should have done. Support, understanding and a shoulder to cry on are the main things your child needs right then. Leave the discussion and the advice until later when things have settled down. The thing that will amaze you is how quickly they get over it.

試合直後はラインコールについてどう対処すべきだったかをお子さんと話す時ではなく、保護者はお子さんに理解を示し、慰めたりサポートすることがこの時に行うべきことです。落ち着いてからラインコールについての話し合いやアドバイスを与えましょう。ジュニアプレイヤーは保護者が思うより驚くほど早く立ち直ります。

Advice to Players 選手へのアドバイス

Calling your lines 自分側のラインコールの際

 • Be firm but fair: If you are sure that the ball was out then call it out – immediately and firmly.
しっかりとフェアに行うこと。ボールがアウトだったと確信を持つ時は、すぐにはっきりと「アウト」とコールすること。

 • If you are unsure about whether the ball was in or out then play on or if the rally has stopped play a let.

ボールがアウトかインか疑わしい時は、ラリーをやめてポイントを再開する。(レットとしてプレイする。)

 • Your opponent is allowed to challenge your calls. If they do and you are sure that your call was correct then stick to your call. You are under no obligation to play a let.

 相手プレイヤーは君のコールを取り消すことができます。その時に自分のコールが正しいと思う時ははっきりと自分の意見をいうこと。相手が疑ったからといってレットをプレイすることはないです。

 • Your opponent is allowed to call the referee if they are unhappy about your calls. The referee will come onto the court and ask you where the ball landed and if you are sure about your call. Assuming you are, then stick to your call and the referee should rule in your favour.

 相手プレイヤーはコールに不服があれば、レフェリーを呼ぶことができます。レフェリーはコートに来てから、ボールの落ちた部分がどこか聞くと共にコールが確かが聞くでしょう。もし、自分のコールが確かだと思ったら自分の意見を通すこと。レフェリーは君に有利な判定をするでしょう。

Calling the score スコアのコール

• After each point make sure you call the score out clearly.

 ポイントごとにスコアをはっきりと大きな声で呼びましょう。

 • If your opponent calls the score and you do not agree – do not play on. Discuss the score with them and if you can not agree by counting back then call the referee.

 相手が呼んだスコアに不服がある場合はプレイを止めましょう。スコアについて話し合いをして、それでも同意できない時はレフェリーを呼びましょう。

Your opponent’s line calls 相手側のラインコール

 • Your opponent is usually in the best position to call their lines. In most situations you should trust their call even if you are not sure yourself.

相手プレイヤーの方が、通常、相手側コートのラインのコールに最適なポジションにいます。疑わしい時も、よほどのことがない限り相手プレイヤーのコールを信用すべきです。

 • You do have the right to challenge their call by asking, ‘Are you sure?' If they reply ‘yes' then you have to accept the call.

 相手プレイヤーのコールに異議を言ってチャレンジできます。「本当に?」と問いかけて、相手プレイヤーが「はい。」と答えたら、そのコールを認めないといけません。

 • If you are continually unhappy about your opponent’s line calling you have the right to call the referee. The referee will not change calls that have already been made, but they will usually stay and watch to make sure that the lines are being called fairly.

相手プレイヤーのコールに何度も不服を感じる場合は、レフェリーを呼ぶことができます。レフェリーは、すでに行われた相手コールを取り消すことはしませんが、通常、その後のラインコールが公正に行われるように試合を観戦します。

 • Remember bad line calls very rarely decide matches. But how a player reacts to a bad line call can often decide a match. If you feel that you have been the victim of a bad line call then make sure that it only costs you one point by re-focusing immediately and getting on with the next point.

間違ったラインコール(バッドラインコール)がマッチの結果を決めることになることは稀ですが、バッドラインコールに対してプレイヤーがどのような態度に出るかでマッチの結果が決まることはよくあります。もしも、バッドラインコールの被害者になったと思った場合はすぐに集中しなおして次のポイントへ移ることで、1ポイントの損失だけになるようにしましょう。

 Calling lines on clay クレイコートでラインコール

• On clay, the marks left by the ball can be used to judge line calls.

クレイコートではコートに残ったボールのマークをみてラインコールの判定を行えます。

 • If a line call is in question then the player should draw a semi-circle around the mark that the ball left so that it can be examined.

ラインコールに疑問がある場合、そのプレイヤーは判定できるようにボールが残したマークの周りに半円を描くべきです。

 • If a player removes a mark then it is assumed that the ball was in.

プレイヤーがマークを消した場合はボールは「イン」と判定されます。




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参照:英国ローンテニス協会 British Lawn Tennis Association


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2013年12月3日火曜日

イギリスのジュニアテニス 英国テニス協会とトーナメント・システム

待っていた初優勝

息子がようやくジュニアテニストーナメントで優勝しました。

今回のトーナメントは地元のテニスクラブで行われたグレード5の大会。優勝ポイントは75ポイント。
やったー!早速、家に帰って英国テニス協会(LTA)のホームページで、息子の大会記録をチェック。
ランキングが上がっていたぁ。

さらに嬉しいのが、次の朝。
早速、英国テニス協会からEメイルが届いていました。

『おめでとう!君のレートは9.2から9.1に上がりました。。。。今大会シーズンの健闘を祈ります。LTA・コンペティション・チームより』 

イギリスジュニアテニス大会 英国テニス協会(LTA)からのお知らせメール
英国テニス協会(LTA)からのメール

イギリスのテニス大会と英国テニス協会のコンピューター管理

イギリスのテニストーナメントは、ジュニア戦含めて、すべてLTAと呼ばれる英国テニス協会(The Lawn Tennis Association)の規定に従って行われます。英国テニス協会はテニストーナメントのルールだけでなく、イギリス全土のテニス大会の全てを管理しています。本当にすべてを。

イギリスの公式戦に出るには、英国テニス協会(LTA)に選手登録をしなくてはなりません。LTAに入会している人は大会にでなくても『ブリティッシュ・テニス・メンバーシップ(BTM)』というLTAのメンバー番号をもらえるのですが、これが選手登録番号になります。

メンバー入会すると、入会通知と共にこのBTMメンバーカードが送られてきます。

クラブ対抗戦以外は、各自が英国テニス協会のホームページからトーナメントの参加申し込みを行います。LTAのホームページからBTM番号を使ってログインすればいいだけなのですが。コンピューターがなければ、大会主催者にBTM番号を教えると参加登録をしてくれます。

小学校のテニス部でのトーナメントの時も先生から「息子さんのBTM番号を教えてください。」と聞かれました。

このBTM番号を知らなくても、ランキング登録を一緒に申し込んでいれば、LTAの選手プロファイルで調べることができます。大会にでなくても、あなたを選手として英国テニス協会は登録してしまうわけです。そして、BTM番号を持って選手登録したら、LTAのホームページであなたの試合記録は全て公開されます。

イギリスのテニス公式戦はどんなに小さいローカル大会でも、すべてLTAによってコンピューター管理されていています。大会主催者は英国テニス協会の送ってくるソフトウェアを使い、選手の参加受付からマッチの組み合わせ(ドロー)、結果の入力までLTAのサーバーに連結して行います。

英国テニス協会によるコンピューターでの中央管理。ローカル大会から国際大会まで、毎日すごい量の大会結果やテニス選手のプロファイルがサーバーに入ってきて、大会の結果のアップデートはオンタイムで行われているわけですね。やるなぁ、LTA。


イギリスのテニストーナメントと選手レート

今回の大会で3勝し、ようやく息子のレートも上がりました。
英国テニス協会のメイルに書いてあった「レート」って何?「9.2から9.1」って何?と思われるでしょうが、これは公式戦に出る際に必要な選手のレベルの評価です。

ブリティッシュ・テニス・メンバーシップ(BTM)を取得している人であれば、大会に出なくてもLTAにランキング登録を申し込んでおけば「10.2」というレートを与えられます。

大人のプレイヤーで「いやぁ、自分はもっとテニスが上手いよ。」と思えば、7.2までは自己申請ができます。

選手レートは、10歳以降のジュニアと大人のプレイヤーの場合は1から10レベルまで。(10歳以下はミニテニスプレイヤーとして違うレートが適応されます。)

1から10までの各レベルがまた1と2の上下に分かれます。最低レベルの10.2から10.1そして9.2と上がっていき、やがて最高レベルの1.1となります。


英国テニス協会 選手レート(選手レベル)

最高レベル  1.1
最低レベル 10.2

「ジュニア選手だとどのくらいのレートなのかなぁ。」
息子と同じ12歳グループの選手をみると、2013年の夏シーズン 全英(グレード1)大会U12優勝選手は、全国ランキング2位で、レートは5.2でした。

イギリスのテニス選手のランキング表に載るには、このレートを持っていることが条件で、トーナメントによっては「レート9.1以上の選手」「レート10.1までの選手」等と選手レートによって制限されることがあります。

レートは大会出場年数に制限がなく、年齢枠で区切られることもありません。
イギリスの公式戦で1マッチにごとにカウントされて、自分以上のレートの選手に4回勝てば、次のレベルに上がります。

ジュニア選手には適応されないけど、大人の場合は、自分のレート未満の選手に負けるとレートが下がります。シビアですね。

決勝戦優勝で対戦相手も安堵の顔

優勝した今回のトーナメントは、今年の夏からジュニアトーナメントを主宰しだした地元のテニスクラブで行われました。決選相手はよく知ってる地元の友人や学校のテニスクラブの子達。

夏のトーナメントシーズンが始まった時は、地元クラブでのグレード5の大会では、対戦相手よりレートも上で、シード1だった息子。なのに、観戦しているだれもが『なぜ?』という程負け続けて、とうとう今回はシードなし。

この夏のトーナメントシーズン、レートが自分より下の子達にいっぱい負け続けて、対戦プレイヤーにレート加算ポイントをいっぱいあげてきた息子。

それだけに息子が優勝した時は、負けた相手プレイヤ―も含めてみんなが「ようやく優勝できたね。」という安堵した顔になっていました。




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参照:英国テニス協会(The Lawn Tennis Association)http://www.lta.org.uk/


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2013年10月18日金曜日

イギリスのジュニアテニス  負け続けるトーナメント

負け続けるテニストーナメント


息子よ。君は、何を求めて、トーナメントに出続けるのか。

多くのジュニアプレイヤーたちに交じって、テニストーナメントに出場できるようになっても、試合で勝つのは別の話。

数か月前まで、他の子達と混じって、テニスレッスンも受けれなかった息子。 

トーナメントにでてくる子供たちは、何年も戦い続けてきた子もたくさん。 公式試合に参加し始めた子でも、『勝ちたい』と言う気持ちで、試合に臨んできている子ばかり。 

何年ものパパの熱意と特訓のおかげか、サーブだけは、なんとなく様になっている息子ですが。10歳くらいだとラリーは結構できるけど、サーブはまだまだ練習が必要という感じのプレイヤーが多い中、息子のテニスはサーブだけみると、テニスがうまいように見えます。

それもあってか、小学校のテニス部ではファーストチームのリーダーに選ばれてしまった息子。

学校のテニス部でも、英国テニス協会(LTA)公式のトーナメントでも、参加当初は、なんとなく勝つこともできた息子のテニス。 

学校対抗テニス大会の為に即席でできた小学校のテニス部では、テニスレッスンは受けていても、外部の試合に出ている子も少なかったのか、同級生は、学校のクラブ練習で、息子のサーブを見た時は驚異だったみたいでした。 「同じ年で、こんなサーブができるのかぁ。」

地元の小さなテニスクラブでのグレードの低い公式戦では、息子のサービスゲームで試合が始まり、ファーストサーブが、サービスラインぎりぎりにうまく決まったりすると『今の何?』 相手の男の子はコートで固まったまま動かない。

息子のファーストサーブで、エースがつづいたりすると、 思わず「今のサーブは、アウトじゃない?」とコート外で見ていた保護者から声がかかったりします。
 「サーブが速すぎて、わかんない。」と首を振る相手プレイヤー。
 ところが、結果はわが息子の負け。

どんな打ち方をしても、最後にボールをコートに入れたほうが勝ち。
速いサーブが打てなくても、ベースライン近くに深く打ちこめなくても、最後にボールが入ればいいわけです。

 終わった後、息子の試合相手だった男の子は「彼のサーブが強すぎて、手が出ない。」と申し訳なさそうに、お父さんに話していました。『でも、君が結局勝ったのよ。』とつぶやく私でした。

 小さいときから、大人といっぱい練習してきたので、ボールを打つ形は、一応、身についていてサーブもそうですが、スライスもそれなりに打てる我が息子。

イギリスのテニス 英国に多いクレイコート キッズテニスには足に優しい 
英国には多いクレイコート キッズテニスには足に優しい

 クレイコートの試合で、ざざーっとネット際までコートをスライドしながら走り込んで、バックスライスで相手コートのサイドへ打ち込んだりすると、思わずギャラリーから「ローラン・ギャロス(全仏オープン大会)を見ているみたいだね。」と声がかかったり。

息子のサービスゲームで、サービスラインぎりぎりに沈めたファーストサーブに続いて、ネットまで走り込んでバックボレーとポイントを決めたりすると「ほーっ。」と試合を見ているギャラリーから声がもれたりします。 打つ姿が美しくても、結果は負け。

途中から見に来た試合相手のお父さんに「なんで、君の息子さんが負けていて、僕の子供が勝っているの?」と聞かれたりして。 『そんなこと、私に聞かれても、困ります。』 

どんなに華麗な技を見せても、最後の1点で勝ち負けが決まるテニス。さすが、日ごろからサッカーで足を鍛えているイギリスの少年達。ラケット振る姿が様にならなくても、フットワークはラファエロ・ナダル並み。粘り勝ちで点を取っていく相手選手。

なぜ、我が子は勝てないのか。。。『勝ちたい。』その思いの違いかしら。。。 

こんなに負け続けても、トーナメントに出たいのか? 

試合の度、コートの後ろで、応援している親の方が精神的に疲れてきたりして。 それでも「次の試合も出るよ。」と二つ返事の息子。 遠征しても負けが続いて、親の心の中は雨ザーザー。

それでも、息子にポジティブな励ましをと思い、ひきつらないように笑顔を作りながら「今日は、残念だったけど、がんばったね。」
すると『えっ、なに言っているの?』と不思議そうな顔で私を見た息子。

「僕、今日、すごいサービスゲームをしたんだよ。」 

このリアクションには、励まそうとした親は思わず言葉に詰まりました。
『そぅ、そうだけど。今日の試合で、勝ったのは、その1ゲームだけなんだけど。。。』

 不思議なことに、試合で負け続けても、息子のテニス友達から彼のプライドが傷つくようなことは一度も言われずに、相変わらず「フォームがきれい。」とか「あのサーブはすごい。」とかポジティブな声掛けばかり。

 試合に負けても、一度も泣くこともなく落ち込むこともなく淡々としている息子。

 息子のことをよく知っている他のジュニア選手のコーチが、一言。
 「彼は、試合で勝つということでなく、他のことを求めて、テニストーナメントに出ているんだね。」

 『息子よ。君は、何を求めて、試合に出続けるのか。』

 いつか私は、その答えを知ることができるのかしら。




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写真: Fortis Green Tennis Club 


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