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Wales, United Kingdom
日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。
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2014年3月9日日曜日

イギリスの小学校 答えのない宿題

 答えのない宿題  

日本から転校した英国の小学校で、転校生ということで宿題が免除になった息子にもいよいよ宿題が出されました。
息子にはいきなりハードルの高い作文 
作文のように正解がはっきりわからない宿題は息子には難しい課題なのです。

「どんな答えを求められているのか」と悩む息子に 「好きなことを書けばいいのよ。」とリラックスさせようとするのですが、 宿題の紙を目の前に固まってしまう息子

毎朝晩その宿題の紙を前に時間が止まってしまったかのような息子
 父親も「6年生になって何がしたいか一つずつ表にしていこう。」と提案したり、息子と議論をしたり、家族全員で取り組む宿題。

先生から手書きが難しかったらコンピューターを使っても良しという許可が出ていましたが、自分で手書きにすると受けつけない息子。

『コンピューターだったら、親が書いてもわからないし、宿題も終わって楽なのに。。。』

白紙の宿題の紙を目の前に頭をたれてうずくまっている息子の背中を見ながら母はずるい気持ちになるのですが、絶対納得しない息子。

宿題が気になって、夜も何度も目が覚めてしまいます。
朝もいつもより目が覚めるのが早くなります。
母より早く目が覚めて、ダイニングテーブルで真っ白な作文用紙を目の前に座っている息子。

「だったら宿題しなくてもいいじゃない。先生に宿題が難しいといった方がいいんじゃない。」
宿題ができないことでまた不登校になったらどうしようと心配になってきた母に「絶対に先生に宿題のことを相談しないでね。」と釘を刺す息子。

 宿題提出の日が近づくに真っ暗な息子の寝室からすすり泣きが聞こえてきます。

提出期限の当日の朝、「学校に行けない。」という息子の言葉を半分予期しながら母は朝ごはんの支度をしていると、ダイニングルームに駆け込んできた息子。

「宿題はできなかったと先生に説明する。」といいながら、まっしろな作文用紙をカバンにしまいます。

 「あっ、そう。」元気に学校に出かけた息子の後ろ姿を見ながら、思わず気が抜けた母でした。

答えを出さなくていい宿題 

放課後、『白紙の宿題はどうなったのかなぁ。』一日中気になっていた母のもとに 元気に帰ってきた息子。

 「先生から、あの宿題は『君のための宿題』だから、提出しなくていいって言われた。」
「他の子は提出したけど、僕は宿題について考えたり取り組んだりしようとしたから、それだけで十分だって。」
 「お父さんと宿題についてどんなことを話したか聞かれて、こんなことを話したと説明したら、それで十分だと言われた。」

母にとってはよくわからない説明ですが、息子は十分納得したみたいです。

 君のための宿題 
子供たち一人一人勉強への取り組み方は違います。

 答えを書こうが書かないでいようかは問題じゃない。 
宿題の問題について考えただけでも十分な答えになる。 

答えを求められない宿題はそれからも息子にとって大きな励みになりました。
 なによりも宿題ができなくても先生に説明して納得してもらえたということが息子の一番の自信になったのでした。



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2014年2月27日木曜日

不登校生と答えのだせない宿題

正解のない宿題

海外からの転校生ということでイギリスの小学校で宿題が免除になった息子。
転校してから何週間が過ぎ、5年生もあとわずかで終わりです。
学年末を目の前に、いよいよ息子にも宿題がでるようになりました。

息子に出された最初の宿題は作文。
「小学校6年生になるにあたり自分の抱負を書きなさい。」
いきなりのハードルが高くなりました。

 英語のタイトルの直訳は 「9月から最終学年になるにあたり、どんな6年生になりたいか。」
 題名が難しいが優しいかは関係ありません。

正解のない質問
英語で言うとオープン・クエスチョン(Open Question)というのでしょうか。
作文みたいに自分の気持ちや考えを書きなさいという問題は、息子には目茶苦茶ハードルが高いのです。

 無制限に答えがある分、何を求められているのか考えすぎて固まってしまう息子。

 「自分が思ったように好きなこと書けばいいのよ。」と大人はアドバイスしますが、
 「僕はどう答えたらいいの。どんな答えを求められているの。正解は何?」と悩む息子。

宿題の紙を前にもんもんとして座っている息子
 今回は鉛筆も手にできず、何も起こらない時間がまた長く続いていきます。

先生、なんで足し算とか引き算とか正解がはっきりしている算数の計算とかを宿題にしてくれなかったのかしら。。。 ため息のでる母でした。

不登校生と答えの出せない宿題 たし算 いちたすいちの答えは
いちたすいちの答えは

答えのだせない宿題 

正式な不登校生になってから数ヶ月、2年生も半分を過ぎた頃
「僕、宿題してみようかな。算数の足し算だったらできそう。」と突然言い出した息子。

家の机の引き出しにたんまりたまっていた学校からの宿題。
その中から簡単そうな問題を選びます。
二けたの足し算は難しすぎてだめ。

一けたの足し算なら。。。
 「1+1=  」という問題がありました。
足し算の基礎。
この問題ならいくら小学校1年生から不登校になった息子でも絶対とけると母は確信します。

 他の問題をじーっと見ている息子に「この問題なら簡単じゃない。」と提案してみます。
 じーっと問題を見ながら考えている息子。
止まってしまった時間に待ちきれず母は思わず教えようとします。
 1年の時、習ったように数字の上に丸を書いて、ほら丸が一個と一個でいくつ?

 「わかんないなぁ。」という息子の返答に、
 「答えは2でしょ。」待ちきれなくて思わず答えをいってしまう母でした。

 「答えは2かなぁ?3の可能性はないのかなぁ?答えは絶対3じゃないって言えるのかなぁ?」

『えっ?』そう聞かれると、どう答えたらいいか急に困る母。

「まぁ、小学校の算数では1たす1は2でいいんじゃない。」と宿題を早く進めたい母は答えを書くことを促すのですが。

「うーん、僕にはわからないということで答えはゼロと書いておこう。」 と答えの欄に数字の0を書いた息子。

 1+ 1=0 

『ひぇ~。どうしてそうなっちゃうの。』 

久しぶりに書いた数字。0がきれいに丸く書けません。片側がへこんでえくぼのような丸。
 「うーん、なんだかうまく書けなかったなぁ。消しちゃおう。」と消しゴムに手をやる息子。
 息子が鉛筆を持って数字を書く姿を見たのは何ヶ月ぶり。

 『せっかく書いたのにもったいない。』
 答えが間違っていることは関係ありません。

宿題をやったことが大きな進歩。
消されないように慌てて宿題の紙をかばいますが、時すでに遅し。

うすくなった少しゆがんだゼロの数字を恨めしそうにみつめる母でした。




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2014年2月6日木曜日

イギリスの小学校 転校生と宿題

転校2週間目

イギリスの小学校に転校して1週間がすぎました。
不登校生だった息子が果たして毎日学校へ通うことができるか。

ドキドキだった1週間目が終わり、2週間目のある朝 登校中にとつぜん息子が教えてくれました。
 「クラスで僕だけ宿題が出てないんだよ。」

 『えっ、宿題?』

 息子が毎朝、他の生徒に交じって小学校まで通学できるようになったことにびっくり。さらに学校が終わるまで教室でクラスメイトと一緒に授業を受けているということだけでもわが家にとってはすごいイベントなのです。
 宿題の事なんて頭に浮かばなかった母。

 転校して1週間目は不安を抱えての朝の通学路。
「怖い。怖い。」としか言わなかった息子が2週間目の今朝はやけにおしゃべりです。

「僕は転校生だから宿題は当分出さないって先生がクラスの皆の前で言ったんだ。」
「でも、『え~』とか『ずるーい』とかクラスの誰も言わなかったんだ。」
「みんなそんなの当たり前でしょって言う感じで。」
「日本の小学校だったらありえなかったよね。」

「クラスのみんなが宿題しているのに僕だけ宿題がでないなんて、日本の学校じゃ許されないでしょ。」

小学校1年生から4年生の終わりにイギリスへ転校するまで3年間不登校だった息子。
日本の学校の印象を初めて話した時でした。
息子が日本の小学校で何を感じていたのか初めて垣間見た瞬間でした。

 学校の好きなところ嫌いなところ 

小学1年生にして学校の行き渋りが始まりお休みが続いた2学期。
学校に行けない理由を突き止めようと父親は、
『がっこうのすきなこときらいなことトップ10』という表をつくりました。

ずーっと悩んだあげく書いた息子の答えは。
『がっこうのすきなこと』は1位から10位まで『なし』
『がっこうのきらいなこと』は1位から10位まで『?(疑問符)が書いてありました。

 その表を私は仕事場のデスクの前の壁にはりつけて、
『この好きなところに1つでも何か書ければいいのに。』と願ったり、
 『この嫌いなところのはてなマークに何があるのか少しでも理解できれば。。。』と悩んだり、
イギリスに引っ越すまで息子の不登校と奮闘しながら毎日その表を眺めていました。

 不登校時代に『学校が嫌い』とは言わなかった息子。

「学校の誰が嫌い。」とか「学校のこういうことが嫌い。」とか何か明確なことを話すこともなく、何が理由で学校に行けないのかはっきりとした理由もわからないまま引越することになりました。

不登校の理由を知る為にがっこうのすきなこときらいなこと表をつくりました
『学校の好きなこと嫌いなこと表』


特別なことが特別でない学校

 「僕だけ特別でも誰も不公平だとか思わないんだよ。転校生だからみんなと同じに勉強できないのは当然。だから、宿題がでなくても当然と思っているみたい。」

「それだけじゃなくて、そのことを先生がみんなの前ではっきりと話したんだ。すごいよね。」

 転校生と宿題 
小学校の教室で起きた小さい出来事でした。

 しかし、息子はイギリスの小学校で自分だけの特別な待遇が社会的に許されることに驚きを感じていたのでした。

日本からの転校生だから
授業中1人だけコンピューターを使っていい。
 宿題も免除でいい。

特別な待遇を受けれるだけでなく周りの同級生もそれを当然のことだと認めてくれる。

特別なことが特別でないイギリスの小学校

日本の学校で同じように感じることができたならば不登校はなかったのかな。




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2014年1月27日月曜日

終わらない宿題

息子は字を書くのが苦手です。
字を書くのに時間がかかります。

漢字を書くのは苦手と言う子は多いと思いますが、息子はひらがなを書くのも苦手でした。

小学校1年生の1学期
新1年生は一斉にひらがなを習い始めます。


ひらがなって難しい

入学して間もなく、学校の宿題で、ひらがなの練習帳を持って帰ってくるようになりました。

かき直しの部分には付箋が張られていました。
直して学校に持っていっても、また同じページの同じ字がやり直しとなって戻ってきました。

書き直しても、またやり直し。

同じ字の書き直しを2度3度するのは当たり前。
 左側のはねを書き直したら、今度はバランスが悪いみたい。
先生が直してくれた赤字を見ながら何度も書き直す息子。

 訂正が何度もつづくと、どう直していいのか。親の私でもよくわかりません。

つくづく、ひらがなって難しい。

『幼稚園のクラスのお友達が塾に行って字を書く練習していたのはこの為か。』
後になって納得するのでした。

 終わらない宿題

宿題の練習帳に張られてくる付箋の数は毎日増えて、金曜日にはその数が20個近くになっていました。 とうぜん宿題にかかる時間も長くなります。

 今日もまた9時になってしまった。
ひらがなの宿題を始めてから、休みもなく2時間も座っている息子。

 一緒に隣に座っている私も疲れてきて「もう寝る時間だし、今日はこのくらいにしたら。 残りは明日にしたら。」と提案しても、「宿題はちゃんと出さないと。それに、明日になったら宿題がもっと増えるから。」と言い張る息子。

そのうちに、書き直しても自分で納得いかないのか消しゴムで消してしまうようになりました。
同じ部分を書いては消し、書いては消し。 紙が薄くなって破れそう。

宿題がはかどらないまま座っている時間が延びていきます。 いよいよ私も我慢できなくなり「今日はおしまい。明日の朝、学校へ行く前にやっていきなさい。」

心身疲れてさすがに文句も言わなくなった息子。
「それじゃ、明日の朝5時に起こしてね。」

それがだんだんと
「明日の朝3時に起こしてね。」
 「明日の朝1時に起こしてね。」 となっていきました。

 さすがに午前1時に小学校1年の子供を起こして宿題をさせる親なんかいません。
そんなの無理と却下しても、気になるのか自然と朝早く目が覚めてしまう息子。

 『この時、気がつけばよかった。』とその後不登校生になった息子を持つ母親は思います。

しかし、まだ入学したばかりの小学1年生と新1年生を初めて持つ母。
先生の指示通りに勉強をさせるのが当然と、毎日の宿題を終わらせようと親子とも必死でした。

 5月の体育大会が終わり、ほっと一息の6月の後半から息子の体調が悪くなり学校を休みがちに。 7月の最後2週間はお休みしたまま小学校最初の夏休みに突中してしまいました。

不登校生と宿題

 その後、長い間、ひらがなをマスターすることのできなかった息子。
不登校生になってから、『このまま字を書くこともできないとまずいぞ』と思い始めて家で勉強させようとしても、机に向かって鉛筆を持つのですが、そのまま固まってしまいます。

なぜ、書かない?字を書けないのは苦手以外の何かあるのでは。。。
学校から出される宿題も同じようにできないまま机の引き出しの中に増えていきました。

「今日はやるぞ。」と自分から宿題の紙を机においても、その紙に自分の名前すら書けない息子。
 鉛筆片手に何十分も同じ姿勢で座っている息子。

最後は「もうあきらめましょう。」と言うしかない母親でした。



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