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Wales, United Kingdom
日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2013年8月30日金曜日

英国の特別支援 イギリスの小学校

通知表の不思議

不登校で日本では勉強もなかなかできなかった息子が、
アルファベットも間違えずに書けなかった息子が、

イギリスへ転校して、わずか1年と2カ月で、イギリスの6年生と同じ学習レベルに達成できたと言うのはどうしてなのだろうか。

 小学校6年生学年末の通知表を見て、とても不思議に思いました。 

やはり、これはひとえに、イギリスの特別支援システムのお陰だろうと思います。

息子は、日本の小学校5年生になる春に、イギリスの小学校に転校しました。
 そして、イギリスの小学校で、息子はSENの生徒になりました。

 イギリスでは、特別支援は、Special Education Needs と言います。
これは、特別教育の必要性(特別教育支援)ということで、
特別な教育が必要な子へのサポートという意味です。 

日本で、不登校生の息子は、特別支援学級の生徒でもありませんでした。

 引っ越してから数週間後、ようやく近所の小学校に入学できることが決まり、
「不登校生だったことを言うべきか。」悩みました。 

転校したからといって、息子が登校できるとは限りません。
これが理由で、日本でも、他の学校に転校することをためらっていました。 

「英語での教育を受けてないどころか、日本でも小学4年生修了の学力には程遠いし、通えない可能性が大きい。」
 不登校生だったことを伝える為に、転入前に、親だけで学校に面接に行きました。 

面接した副校長先生は、息子が不登校生だと言う話を聞いた後、一言。

「息子さんは、特別支援の生徒としてのサポートが付きます。」 

そして、こう説明してくれました。

「でも、これは彼が不登校生だったということに関係なく、彼が英語圏以外の国から来た転校生だからということでつくサポートです。」 

「イギリスの特別(教育)支援は、身体的障害から学習障害・発達障害、海外からの転校生まで幅広く含まれます。」 

「だからと言って、サポートの内容に制限が付くわけではありません。サポートの内容は、この学校の特別支援のコーディネータが決めます。」

「この学校には、SENの資格を持つ教師は数名います。私もSENの資格を持つ一人です。つまり息子さんはどのようなサポートが必要かは、この学校の教師が決めて行きます。」

SEN(特別教育支援)のクラスメイト

イギリスの学校は、特別支援の子供は、特別に先生が一人つき、普通学級のクラスで勉強します。

 つまり、クラスに一人でも特別支援の子供がいると、そのクラスには、担任のほかにもう一人の先生が付くわけです。

 この面接の時に、娘が通っていたロンドンの小学校のことを思い出しました。 

娘のクラスには、学習障害(LD)の子がいました。
彼のためにアシスタントの先生がついていました。

学習障害があるからと言って、いつも先生が必要だとは限りません。
その子が、一人でできるアクティビティの時には、その先生は、クラスの他の生徒達のことの面倒をみてくれました。 

クラスに学習障害のある生徒がいても、先生が多くなれば、そのクラスの他の子たちもその恩恵を受けるわけです。 

娘のクラスメイトのイギリス人のお母さんが言った言葉を忘れられません。

 「(学習障害のある)○○君がいるから、うちの子のクラスには、アシスタント・ティーチャー(先生)がつくからラッキーね。」 

こうして、息子は特別支援SEN)の生徒として、

教室で、アシスタントの先生についてもらって、クラスメイト全員と一緒に、

あるいは、別の部屋で、個別に一人の先生と、

時には、少人数グループの取り出し授業など、

いろいろな形のサポートを、イギリスの小学校で受けていったのでした。




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2013年8月28日水曜日

突然のテニス・トーナメント イギリスのジュニア・テニス

パパの思いと息子のテニス

日本で不登校の時に、家でひきこもりになりそうな息子を見て、彼の父親は、こういいました。

「学校に行けないからって、家に閉じこもっていたら身体が悪くなる。」
「学校の友達は、毎日休み時間に元気に校庭を走り回っているんだ。」

息子の状態が許す限り、近くの公園のテニスコートに毎日のように連れて行っていました。

そのお陰で、そこそこテニスの打ち合いができるようになった息子。

公園のテニスコートで知り合った同い年のお友達ができたりして、嬉しいママとパパでした。

「学校の同級生と遊べないなら、スポーツを通して友達を増やせばいい。」
と思う親の気持ちもなんのその。

「同じ年齢の子達と一緒にプレイできるし、テニスクラブに入ったら?」
「お友達もトーナメントに参加しているし、一緒に、トーナメントに参加してみたら?」 と勧めても、

「僕、戦いたくないんだよ。勝つのも、負けるのも嫌なんだ。引き分けがいい。」
 なんという返事。

 『うーん、息子よ。それじゃ、テニスにならないのだよ。』

不登校になってから、学校だけじゃなくて、他でも同じ年代の子供たちと一緒が苦手になった息子。
もちろんテニスのグループレッスンもだめ。

これでは、「トーナメントに参加してみたら?」と誘われても、
「性格的に無理なので。」と断るしかありません。

イギリスのジュニア・テニス

 そして、日本を離れて、英国へ。

小学校の転校手続きと同時に、ジュニアプレイヤーのメンバーが多く、盛んなテニスクラブを見つけて、家族全員でメンバーの申し込みをした父親。

 『パパ、あきらめてなかったのね。』

それでも、息子はグループレッスンにも参加できずに、もっぱらテニスの相手はパパとママ。

 ジュニアメンバーの子供たちに声をかけてもらっても、パパの後ろに隠れるだけ。

それでも、イギリスで毎日登校できるようになり、すこしづつお友達の輪に入れるようになったのかな?

半年くらいして、学校のクラスメイトのお友達とビギナークラスのグループレッスンに参加できるようになりました。

「すごい大きな飛躍。」と、両親は大喜び。

イギリスのジュニアテニス 11歳までは緑色のグリーンボールを使用
11歳までの試合は緑のボールを使用

いきなりのテニストーナメントへのお誘い

そして、英国に引っ越して来てから、ちょうど一年がすぎた春。

 テニスクラブのコーチから、 「明日、ジュニアチームのクラブ対抗トーナメントがあるのだけど、人数が足りないから息子さんは出れないかな?」
という電話が夜の9時にかかってきました。

 「トーナメントは、明日の昼12時から始まるから、よろしく。」

『えっ、24時間もないじゃない。それは無理でしょう。』と思っても、

「明日の朝まで返事を待ってください。知っていると思うけど、彼の場合、性格的にはっきりと参加するとは答えられないから。」
 (こんな返事が通っていいのかしら?)

「チームのダブルスのトーナメントなら、シャイな彼でも参加できるのではないか。」
暖かい言葉が返ってきました。

『あんまり話したことなかったけど、こんなに考えてくれていたんだ。』

 同い年頃のジュニアプレイヤーが、毎日のようにたむろして、みんなで楽しげにテニスの試合をしているのに、テニスコートの隅っこで父親としか打ち合いのできない息子を見てきたクラブのコーチ。

みんなの思いに背中を押された息子。
「今回だけやってみる。」

それでも、試合間際まで、私だけに聞こえるようにブツブツ。

 「僕、出ないといけないのかな?」
「やっぱり無理だと思う。」
「やめるって言ってこようかな。」 

試合の時間になりテニスパートナーになる同い年のお友達が迎えに来ました。
 「今日、一緒に試合にするでしょう?がんばろうね。」

声をかけてもらっても、なんだか煮え切れない態度の息子。

 ところが、他の子が「出ないの?だったら、僕が試合に出たいな。」 と言った途端、
 「いや、僕は出るから。」 とテニスラケットを持ってコートへ走って行ってしまいました。

 結果は、ダブルスは負けたけど、シングルはかろうじて1勝。

 いきなりのジュニア・.テニス・.トーナメントへの参加でした。 

「1回きり」という話が、実は、地区のクラブチーム対抗リーグ戦ということで、
それぞれホーム・アウェーと2回づつ行われる為、結局その後に3試合続いて出場しないといけないことに。

4月から6月は、団体戦のシーズン。
そして、小学校でもテニス部が設立して、毎週のようにトーナメントが続くのでした。

さらに、「うちのクラブは、U12のチームのメンバーが4人しかいないから。一人でもかけるとペナルティー負けしちゃう。」とコーチから言われたら、がんばるしかない。

The Lawn Tennis Association (LTA)とジュニア選手

アンダー12(12歳以下)のジュニアの試合と言っても、英国テニス協会(LTA)の記録に残る公式試合。

1回出ただけでも、選手登録がされてしまいます。

(ちなみに、イギリスのほとんどのテニスクラブが英国テニス協会に属しているので、
クラブ内トーナメント以外の試合は、ほとんど公式戦のように、LTAの記録に残ります。)


 今までは輪の外から見ていたばかりだった私たちが、
こうやって息子と一緒に、ジュニア・テニス・トーナメントの世界に入っていくのでした。


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2013年8月26日月曜日

英国の小学校の卒業式 2 グラジュエーション・ハットと日本の旗

卒業式の黒い角帽

日本の小学校で同じクラスのお友達と一緒に朝会にも出ることができなかった息子。
日本で、厳かに行われていく長女の卒業式に出席している時、
不登校だった息子が同じように壇上をあがっていく姿を想像もできませんでした。

その彼が、イギリスの小学校に転校してわずか1年と2カ月。
クラスメイトと一緒に卒業式で壇上に立てるとは。。。

7月の卒業式、サマードレスを着て座っているイギリス人のママたちにまじり、
学校の講堂に座ると、在校生が入ってきて、朝会が始まりました。

校長先生の短いあいさつが終わると、6年生の生徒の名前が呼ばれました。
呼ばれた順に卒業生の子供たちが、入口から講堂に一人ずつ入ってきて、
卒業証書を手渡されて、壇上に座って行きます。

入口から入ってくる6年生の子達のその頭には、よく洋画の映画とかで見るグラジュエーション・ハット(Graduation Hat)と呼ばれる黒い四角い卒業帽子が。。。

「まるで、アメリカのハイスクールの卒業式見たい。」

娘が以前通っていたロンドンの小学校の卒業式を思い出しながら、盛り上がりのいまいちだった私を裏切ったすばらしい演出。

黒いクラフト紙でつくった角帽は、卒業生たちの手作りみたいで、ひとつひとつ違う模様で飾ってありました。
幾何学模様のパータンだけのもあれば、可愛い絵や文字が書いてあったり、どれ一つとして同じものはなく個性的。

手作りの卒業帽をかぶった生徒達は、卒業証書を片手に、校長先生に壇上の前で握手をした後、嬉しそうに胸を張って、ひな壇に登って行きます。

グラジュエーションハットと日の丸

ひな壇に座る生徒が増えて行き、いよいよ息子の名前が呼ばれそう。

ドキドキしながら、ドアの方を見ていると、名前を呼ばれたお友達の後ろからのぞいている息子が見えました。

彼の頭にも手作りの黒いグラジュエーションハット。
そして、その角帽の真ん中には、大きな日の丸の旗が。


手作りの卒業の角帽 グラジュエーションハットと日本の旗
手作りの卒業式の帽子


日本の小学校では、髪の色が茶色ぽいので、 下級生からは「どこの国の人?」と聞かれたりして、
「僕はイギリス人なのかな?日本人なのかな?」 と何度も質問していた息子。

「あなたは両方なのよ。二つの文化を引き継いでいるのだから。」

一年前に日本人が一人もいないイギリスの小学校に転校。
お弁当に持っていたおにぎりは、クラスメイトをびっくりさせたいで、
「みんなにいろいろ聞かれるから、もう持って行かない。」

でも、最後に、卒業式で自分のアイデンティティーをアピールしてくれました。

「あっぱれ。むすこ。」

最後は、みんなと一緒に、胸を張って、卒業式の壇上に立てたね。


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2013年8月22日木曜日

英国の小学校の卒業式

不登校生だった息子が卒業式に出席できるとも思っていませんでした。


イギリスの小学校の卒業式


息子が英国の学校に転校して4ヶ月で、小学校最終学年になってしまいました。

小学校6年の学年末が近付くにつれて、
親の会から『卒業生のパーティー(Leavers' Party)』のお知らせやら、
息子や彼のクラスメイトの「6年生は卒業前の発表会があるんだよ。』という話やら出始めて、

「やはり英国の小学校でも何やら卒業に向けていろいろあるんだなぁ。」
と盛り上がりの低い母親。

以前、娘が通っていたロンドンの小学校では、日本のような格式のある「卒業式」は全くなし。

一応、卒業生のための会(Leaver’s assembly)は、行われるのですが、
日本の「卒業式」のような式典ではなく、

『卒業生のための朝の朝会』
といった感じのあまりいつもと変わらない卒業生の学校最後の日

ということで、
イギリスの小学校の卒業式には、あまり期待をしていなかったのです。

日本の学校に行かせてよかったと思った事の一つが、格式のある「入学式」や「卒業式」があること。

制服のない学校だと、親だけでなく、子供たちもスーツやドレスを着たり、襟を正して出席するだけに、大きな感動の日ですよね 。

ロンドンの娘の小学校は制服がなく、卒業式だからといって特におめかしをするわけでもなく。

やきもきするうちに、ようやく卒業数日前に学校からのメイルだけのお知らせが届きました。

「Y6 Leavers' Assemblyは、朝9時05分から始まります。」
(Y6とはYear 6の略で、小学校6年生と言う意味という)


英国の卒業証書(Graduation Certificate)
丸い筒に入ってもいなく、リボンと生徒の名前のラベルだけでカジュアル。






7月の卒業式とママたちのドレスコード


『両親揃って、日本の卒業式のようなスーツで行くのもかしこまりすぎるかな。』

こういうときは、イギリスで定番のスマート・カジュアル

普段着よりおしゃれなシャツとスカートとヒールのあるサンダルで学校へ。

学校の講堂にはすでに6年生のカラフルなドレスを着たママたちが、ずらっと座っていました。

<7 月の卒業式>

イギリスの短い夏を楽しもうと、ママたちの服装は、サマードレスが多かったですね。

今年は、特に、天候に恵まれたイギリスの7月。
暖かい日が続き、ジャケットを着ている人は少なかったです。

袖なしのサマードレス小麦色に焼けたヘルシーな肌を見せるのが、イギリスのファッション。
夏になると、フェイク・タンのローションを塗って、白い肌を黄金色にしているママたちが、いっぱいいます。

ジャケットを持って来る人もいますが、白や黄色とかパステルカラーの華やかな色。
夏らしいカラフルなサマードレスをさらに鮮やかにします。

パパ達は、ジーンズの人もいましたが、靴は革靴。

スマート・カジュアルのコツは、足元じゃないかなと思います。
ジーンズでも、スニーカーでなくて、カジュアルな革靴。

女性は、ヒールのサンダル。
日本だと、つま先のでるサンダルは、フォーマル感がなくなりますが、イギリスの夏のファッションは、フォーマルな時も、つま先のでるサンダル。

ただし、ヒールのある靴。

ヒールが高ければ、高いほど、フォーマル感がでると言う感じがします。

今年の北アイルランドのサミットでも、このスマート・カジュアルのドレスコードが話題になっていましたよね。

スニーカーを履いていた安部首相のことも、英国の新聞では取り上げていました。

やはり、スマート・カジュアルのドレスコードのポイントは、足元でしょう。
さすがに英国は、革靴の文化ですね。

英国の小学校の卒業式は、カジュアルな中にも伝統ありということでしょうか。


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2013年8月15日木曜日

夏のジュニア・テニス・トーナメント イギリス コッツウォルズ編


ジュニアテニストーナメント イギリスへ 

コッツウォルズ チェルトナム ボートン・オン・ザ・ウォーター


今年の夏休みは、いきなりテニストーナメントで始まりました。

学校を卒業したのが、金曜日。
ほっとする間もなく、日曜日からトーナメント。

ジュニアスポーツ選手を持つ親にとって、夏はトーナメントの時期ですよね。

テニスのジュニアプレイヤーは、トーナメントに出て、ポイントを稼がないといけないので、夏休みは稼ぎ時と思いきや息子のようなローランキングのプレイヤーには、夏の大会は、グレードの高い大きな大会ばかりで、地元で参加できるトーナメントが少ないのでした。

ということで、川を越えて、イギリスへの遠征が続く夏休みです。

ウェールズとイギリスは、ほとんど陸続きなのですが、それでも、セヴァーン川(Severn River)を超えてイギリスのトーナメントに出るとなると、ちょっとした旅行気分。テニスのトーナメントには、興味のない娘も連れての遠出が続く夏休み。

この間もトーナメントで、コッツウォルズ(Cotswolds)のはずれの町チェルトナムCheltenham)へ行ってきました。

さすがイギリスの歴史のあるリッチな王室保養地にあるテニスクラブ。 高速道路M5を降りて、チェトナムの町に着いてからのリージェンシー時代の家々が立ち並ぶ街並みもきれいでしたが、目的のテニスクラブに着いて、さらにびっくり。

なんと芝のコートが、ずら―っと並んでいました。ウィンブルドン以外で、こんなに芝のコートを見たのは、初めて。喜んだのは、ジュニアプレイヤーの父親たち。試合前の練習に「一緒に打たせてよ。」と裸足になって混じっていました。


イギリス コッツウォルズ チェトナムのテニスクラブ 芝のコートでプレイするジュニアテニス


ちなみに、ジュニア戦は、この芝生のコートでなく、プレイしなれているハードコートを使用するということで。よかったぁ。
グラスコートで練習しているジュニアなんているのかしら。。。
このチェルトナムのテニスクラブでも11コートあるグラスコートは夏のシーズンのみ利用できるそうです。(もったいない。)

今回は、マッチ戦で、3回戦。3人の対戦相手の中の一人は、
一緒に参戦した息子の学校のお友達。
何で、こんなに遠くまで来て、毎日のように会っている友達とプレイしないといけないのか。。。。

息子がテニスのトーナメントをしている間に、私と娘は、コッツウォルズの村を探索に。
ときどき、主人からのトーナメントの中間報告を受けながら、時間を気にしながらも、チェトナムから車で24分の所にある「コッツウォルズのベニス」と呼ばれているボートン・オン・ザ・ウォーターBourton on the Water)に車を飛ばしました。

娘とスケッチブックを持って、綺麗な風景でもスケッチをしようと思っていたら、この水辺の村は、多くの人だかり。 そういえば、夏休みの土曜日の午後だった。

観光局の前の水辺のところでは、おもちゃのアヒルを川に流す「ダック・レース」が行われていて、川辺の芝生にブランケットをひいて、ピクニック気分で、楽しんでいる人たちがいっぱいでした。
イギリス コッツウォルズ地方バートン・オン・ザ・ワォータ― 夏の水遊びの様子
ボートン・オン・ザ・ウォーター 写真のあひるは本物
ダックレースにはおもちゃのアヒルを使っていました。

素敵なお店をいっぱいめぐって、すっかりホリデー気分。
「息子のトーナメントは終わったのかしら?」
『もしかして、今日は勝てたかも。』とおもい、Toys for Mens and Boysというおもちゃ屋さんで、お土産を買った後、フェスティバル気分が抜けないままに、チェルトナムのテニスクラブへ逆戻り。
コッツウォルズ バートン・オン・ザ・ウォーター 男子専用のおもちゃ屋
ボートン・オン・ザ・ウォーターのおもちゃ屋さん
男性・男の子専用のおもちゃ屋というのがおもしろい
息子は、第2戦で奮闘中。まだまだ長引きそう。
うれしいことに、チェルトナムのテニスクラブは、カフェもおしゃれでした。

テニスコートに面して白いタイルを引いたテラスから入るオープンカフェみたいなつくりで、カウンターの上には、おいしそうな本格的レモンケーキ(Lemon dazzling cake)やクルミ入りチョコレートブラウニー(chocolate brownie)等が、ガラスのケースの中にいっぱい。

本格的なカプチーノマシーンもあるし、やはりチェルトナムは違う。

ボートン・オン・ザ・ウォーターのおいしそうなカフェを横目に、心残りのまま帰って来た母は、すっかり息子のトーナメントのことを忘れて、白いテニスコートに身を包んだイギリスのおばあちゃまたちと一緒に優雅にテラスで、おいしいコーヒーとレモンケーキを堪能していました。
コッツウォルズ ボートン・オン・ザ・ウォーター ウィンドラッシュ川沿いのお家
ウィンドラッシュ川(Windrush river)沿いのお家 
コッツウォルズのストーン・ウォール

コッツウォルズ ボートン・オン・ザ・ウォーターのお店 クリスマス・コーナー
クリスマス・コーナーというお店
一年中クリスマスのものが売っています。

ガレージの上にさりげなくある時計塔 
モデル・ビレッジの反対側にあります。

ボートン・オン・ザ・ウォーターに行く時にもっていて便利なのが、
この村の地図 『Village map』
ボートン・オン・ザ・ウォーターのツーリストオフィスのホームページでみれます。
http://www.bourtoninfo.com/map/

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2013年8月12日月曜日

英国の通知表 小学校最後の通知表


卒業する数日前に息子が学校からスクールレポート(通知表)をもらって帰ってきました。
 「うれしい。息子に読んであげられる部分がいっぱいある。」
 日本の小学校では、1年生の時を除いて、通知表の最初のページ(各教科の評価のあるページ)は、真っ白でした。クラスで授業も受けていないので、仕方ないですよね。
それでも、コメントの欄には、担任の先生方が、息子についての暖かな言葉を書いてくださっていたので、なるたけ息子には見せないようにしながら、その部分だけを読んであげていました。
といっても、先生から息子に直接手渡されていることもあって、全く見せないと言うのは、無理なのですが。

英国の通知表:School Report

英国では、通知表は、学校からの報告書ということで、スクールレポートと呼ばれています。
親に渡されるのは、年に1回、 年度末の7月に渡されます。
To the parents/Guardian of 息子の名前”と書かれた封筒に張っていて、親より先に生徒が見れないように、ちゃんと封がしてありました。(これも嬉しかったです。)

英国の通知表は、日本と違って、特別な紙で作ってある冊子ではなく、普通のA4のコピー紙に、ずらっーと教科別にコメントが書いてあるだけ。

 このコメントの欄の枠も決まってなくて、「好きなだけ書きました。」みたいな感じに10行以上びっしり書いてある教科もあれば、数行で終わる教科もあって、とっても自由。
最後のページには、担任の先生のコメントと校長先生のコメントとサインが入っています。

 小学校の通知表で、スコアの評価が付してくるのは、SATsテストと呼ばれる全国統一試験の行われる2年・6年生だけ。
それも、試験科目の英語、算数、理科の評価だけで、その他の学年は、このコメントだけの通知表をもらいます。
(ウェールズは、ちょっと違って6年生だけ試験があり、評価科目にウェールズ語も入ります。)


成績表のコメントの書き方:From tutor comments

 今回息子がもらってきた通知表には、それはすばらしい表現がいっぱい書かれていました。

息子の成績表を、私より先に読んだ義理の母は、
「涙をなくして語れない。」と、ハンカチで目を拭きふき。
 
そのすばらしいコメントの一部をご紹介。
 
「英語での学校教育がたった2年目とは思えない。」(英語)
「今年のプロジェクトの中で、彼は本当に輝いた。」(Art
「デザインのプロジェクトでの彼のアイデアは、オリジナルで、独創的である。」(デザイン)
「とても熱心な地理学者である。」(地理)
「熱心で才能のあるスポーツマンであり、体育の教科において、すべての部分で、すばらしいパフォーマンスを見せ、よいコントロール、スピード、体力、強さ、バランスを見せてきた。」(体育)
「第2次大戦のリサーチにおいて、グループの一員として、また、単独でも効果的な調査を行って、歴史に深い興味と熱意を見せた。」(歴史)
「ウェールズ語に触れたのが初めてにも関わらず、彼の語学の進歩は驚くべきである。
その素晴らしい態度と授業へ意欲的な取り込みは賞賛すべきである。」(ウェールズ語)

最後の担任の先生からのコメントでは、「彼は、家族にとっての誇りで、我が校の財産であることを証明しました。」とまで書いてありました。

ここまで言われたら、おばあちゃん泣くよね。

日本人の私は、最初にコメントを読んだ時、感激するというより、
英語で言うと a little overkill”っていう感じで、ちょっと引いてしまいました。

コメントの通知表と一緒に入っていたAssessment Results(学習達成結果)のスコアの紙。

これをみてびっくり。

彼の6年生の英語、数学、理科の3教科の成績は、英語のスピーチを除いて、すべてレベル4と記されていて、6年生修了時の学習達成レベルをクリアしていました。


学習達成スコア表:Assessment results



学習達成レベルと言うのは、ナショナルカリキュラム(National Curriculum)と呼ばれている日本で言う学習指導要領をもとに作られている学習の達成目標なのです。
各学年ごとでなく、2年生(7歳児)、6年生(11歳児)、9年生(14歳児)の修了時に求められている達成目標です。
6年生だとレベル4をクリアしていたら、OKという具合です。

 学習達成目標が、毎年でなく、とびとびの所がいいですね。

1年でできなくても、数年かけてのんびりと達成できればいいよ。」と言うことでしょうか。

小学校最後の通知表は大きな成功の物語 


 日本では、小学校2年生から、クラスで授業を受けることができず、家でも勉強をするわけでなく、これからもずーっと、学力はおぼつかないと思ってました。

英国に来て、教室でクラスメイトと一緒に楽しく勉強できるようになっただけでなく、1年と数カ月で、勉強もなんとかなると分かったわけです。

親としては、喜びよりも驚き。驚きよりも不思議。

不登校だったというだけでなく、日本から転校してきて、アルファベットもまともに書けない生徒が、わずか12カ月で、小学校修了時の学力に達っするという成果をあげた。
これは、英国の小学校の先生方にとっても、成功例だったのでしょう。

通知表の最後に書いてあった副校長先生からのコメントは、

「転校してきた日のはずかしがり屋な彼を知っている私たちにとっては、
今の人を引き付ける笑顔と自信を持った明瞭な態度の彼は、大きなサクセス・ストーリーです。」

とありました。




不登校生英国へ 英国の小学校の通知表 学習達成スコア表 Key stage 2 Assessment results
学習達成スコア表 (Assessment results)
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2013年8月6日火曜日

まさかの学校対抗テニストーナメント 南ウェールズ大会出場 2

英国では、テニスクラブは、基本、すべてウィンブルドンを頂点にした英国テニス協会(British tennis the Lawn Tennis Association) 略してLTAに入会しており、だいたい各町村レベルで地域にひとつはあるのですね。 だから、近くのローカルテニスクラブに入会したら、みんなLTAのメンバーなのです。

と言うことは、ブリティッシュテニスプレイヤーNo.1のアンディ・マレと、私は同じメンバーなのね。
こんな所で、私と彼がつながっているとは。。。と喜んだりしているのですが。

さて、小学校のテニス部とこれがどう関係しているかと言うと。

学校の近くに必ずといっていいくらいLTAのテニスコートがあると言うことなのですね。

息子の小学校の即席テニス部は、地域を広くした南ウェールズ大会ファイナル
(第2戦でいきなりファイナルです。) に参戦する為に、このローカルテニスクラブのコートを使っての特訓となりました。

特訓と言っても、日本の中学校のテニス部のようなものでなく、 週1回1時間。

「やはり、英国式は、のんびりねぇ。」と思っていましたが、

このローカルテニスクラブのコーチから、「テニスはとても技術的なものなので、へんな教え方されたら、 これからのジュニアプレイヤーとしての育成の邪魔をして困る。 ただ、こちらのテニス部の顧問の4年生の先生は、15歳の時に、ウェールズのジュニアNo.1だったし、 今もチームトーナメントで好成績を出しているから、わがクラブの理事会も小学校のクラブの使用を許したんだ。」と一言。

小学校でのテニストーナメントといっても、LTAのトーナメントに出場する時は、 LTAに登録して選手番号をもらわないといけないのですね。

LTAプレイヤーの一番頂点がアンディ・マレで、一番下が我が息子とそのチームメンバー。

こうなってくると、即席テニス部も真剣さを増してきますね。

ちなみに、このローカルテニスクラブと英国の学校のパートナーシップは、『 Schools Club Links(スクール・クラブ・リンク)』と呼ばれているプログラムで、息子の学校だけに限ったことでなく、全国で行われています。

LTAによると2012年に、このプログラムに参加して、スクールテニストーナメントの会場になったテニスクラブは600以上。

イングランドでは、47%の学校が、このような地域のテニスコートを利用しています。 英国のすべての子供たちにテニスをしてもらおうというLTAとテニス・ファンデーションのキャンペーンなんですね。

こうやって小学生以下のテニス人口を増やして、次のアンディ・マレを作ろうという英国の政府とテニス協会の涙ならぬ努力。今年は、ウィンブルドン大会で優勝したのでよかったぁ。でも、これまでにアンディ・マレにかかったプレッシャーがわかりますね。

LTAやテニス・ファンデーションは、スクール対抗テニストーナメントでも、特別支援や障害者の子供たちが、他の子供たちと一緒にテニス大会に出れるようなサポートもしているんですね。
この話は、また、別の時に触れたいと思っています。


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