自己紹介

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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2014年11月5日水曜日

不登校生と犯人探し 不登校生になった原因

不登校生の担任の先生


11月になるといつも思い出すのが、息子が1年生の時の担任の先生の言葉です。

小学校1年の7月から学校を休みだし、2学期になっても学校に行ったり行けなかったり。学校の近くまで来ているのにどうしても門をくぐれない息子。
その息子を道端において、母一人で学校まで行くこともありました。

「母親が学校にいたら、寂しくなってついてくるかな?」 息子が正式な不登校生になってわずか1ヶ月。まだ、不登校生がどういうものかよく分からず、そんな甘い考えをしていました。

不登校の息子をおいて母一人が学校に行っても、何もできることはありません。
保健室の先生に「今日も近くまで来たのですが。」とお休みすることを報告するだけ。電話でもすむことだけど、親だけでも学校を近く感じたいという思いもあったのかも。

保健室に挨拶に行くと、校庭にいっぱいの子供達。もう、2時間目の中休みになっていたのね。
息子のお友達もいっぱい楽しそうに遊んでいます。なぜ我が子はこの楽しそうに遊んでいる同級生の中にいないのかしら。

そんな子供達の輪の中に、息子の担任の先生の姿を校庭に見つけました。
「担任の先生にも挨拶しておこう。」

校庭にいる先生の側に行って、「今日もお休みします。学校の近くまで来たのですが、どうしても来られなくて。」と挨拶だけして帰ろうとすると、 担任の先生に「私のせいですか?」と突然聞かれて「はっ?」とその言葉の意味の分からず首を傾げる母親でした。

すると「私のせいですか?担任は生徒が不登校になると自分のせいじゃないかと思うのです。」と続けた先生。

あまりに突然な問いかけに『そんなこと聞かれてもなんて答えていいか分からないじゃない。』と心の中で思った母でした。 

新1年生の7月に学校を2週間お休みしてから、夏休みが終わって新学期の9月になって1週間学校に行けたと思ったら、その後は行けたり行けなかったり。登校渋りが始まって2ヶ月。

「学校に来れるようになるといいですね。」と電話で話したりしたことはありますが、学校に行っても新一年生の担任の先生は忙しそう。
学校に行かない息子が悪いのだから、あまり迷惑をかけてはいけないと思っていた親。
担任の先生と息子の不登校について特に語り合ったことはありませんでした。

この時、校庭での先生の問いかけが、担任の先生と不登校のコアな部分について話した唯一の時でした。


 不登校になったきっかけ・原因は何?


息子が学校に登校できなくなって困惑する両親。

 なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?

毎日、息子の不登校の原因を追求していた両親でした。

息子の不登校の理由がわかることが一番の解決策のような気がしていました。

いじめ?何か嫌な経験をした?
でも、息子の口から学校や友達や先生を避難する言葉は出てきませんでした。

なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?

毎日混沌とする母にとっては、「そうです。担任の先生のせいです。」とか「いいえ。息子の不登校の原因はこれです。」とはっきり言えたらどんなに楽だったでしょう。

 学校に行けなくて家にいる日でも「先生はこうしたんだよ。」「友達はこういったんだよ。」と登校してた時の学校での体験を楽しそうに話す息子。

こんなに学校のことを楽しそうに話すのに「なぜ学校に行けないんだろう?」

不登校生をめぐるはてなは増えていきます。 

「私のせいですか?」と不登校の理由を聞く担任の先生のいきなりの質問に返事に困った母。

聞かれて親の心のほうが痛みます。

「先生、実は私も同じように自問しています。息子が学校に登校できないのは、親の私が悪いのでないかと思っています。」と心の中でつぶやいた母でした。

 楽しそうに学校で起きたことを話す息子の顔が目に浮かびます。

「いままで先生のことを一度も悪く言ったことはありませんよ。息子は先生のことを好きだと思います。」とだけ答えた母でした。 

小学生が学校に行けないとその子とかかわる全ての人が問います。

「なぜ?学校に行けないの?」

家族や先生、クラスのお友達までみんなが同じ質問をします。

不登校生の周りは犯人探しでやっきです。 

「どうしたら学校に来れるようになるの?学校に来れない原因は何?」

 「何が悪いのかしら?」「誰が悪いのかしら?」「自分が悪いのかしら?」

小学生の不登校になったきっかけ(原因)の状況 文部科学省調査(H25年度)
表:不登校になったきっかけ(原因)の状況(小学校)
学校教職員への聞き取り調査結果(H25)


 遠く海を超えた異国の地で、孫息子の不登校のニュースを聞いた義祖母も「彼が学校に行けないのは私のせいじゃないか?」と電話先で泣きます。

 いやぁ。おばあちゃん、それはないと思うよ。



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(表)参照:文部科学省 
 平成 25 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」


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2014年10月16日木曜日

校長室登校 4 校長先生の漢字カード

書かない漢字の勉強法

不登校生になり初めて校長先生の家庭訪問があった時、短い時間で息子のことを理解してくれた校長先生。

校長室で校長先生との息子の二人だけの勉強会が行われるようになってすぐに息子が字を書くのが苦手な事に気がついた先生。

「でも、漢字に興味がありますね。」と、またまた息子のできる部分を見つけてくれました。

ひらがなで自分の名前を書くのも苦手な息子。字を書くのにすごく時間がかかります。

鉛筆を握りしめたまま、机の上の白い紙を睨み続ける息子。

不登校性になってから宿題の紙に名前を書くところで断念する親子でした。

でも、字を読むのは苦にならないみたいです。漢字も読むのは大好き。

難しい漢字もシンボルやアイコンみたいに見えるみたいです。
「これなんて読むんだろう?」息子の興味をそそります。

これに目を付けた校長先生は息子にあった面白い漢字の勉強法を考えてくれました。

それは、つくり・へん等の部首を覚えることでした。
『部首の名前を覚えて、組み合わることで漢字を表現できたら』という発想でした。

 「いち」から「おおいかんむり」までの100の部首のカードを作る作業を校長先生と何週間もかけて行なった息子。

校長先生が用意しておいてくれた部首の紙をはさみで切って台紙に張って、裏にはその部首で作られている漢字のリストを貼る。お手本のカードができたら、それを見ながら、部首を書いて裏にはその読みを書いたカードを作る。

字を書くのが苦手な息子でしたが、簡単なつくりやへんならなんとか書けそう。
簡単そうな作業ですが、だんだんと部首の形も複雑になっていきます。時間をかけて少しづつ少しづつ作業が続いていきました。

書かかない漢字の勉強法 部首カード
100枚の部首カード


そのうちに「あの○○っていう漢字は、『○へん』と『あくび』を合わせるんだよ。」とか漢字を口頭で説明してくれるようになった息子。

 「あくび?」

「さんずい」や「うかんむり」や「にんべん」とかはさすがに覚えていますが、「ひらび」とか「ひき」とかいわれても全く形が頭に浮かんでこない母でした。

家でも辞書や本で習ってきた部首を探したり、「この漢字は『いちじゅう』を組み合わせるんだね。」と息子の漢字や語彙力は増えていくのでした。

 同じ漢字を何度も何度も書いて身体で覚えていくという勉強を小学生の時にした私には、この全く字を書かずにどんどん漢字を覚えていく息子に不思議さを感じました。

こうやって息子は、パズルのパーツを組み立てるように頭の中で漢字を覚えていったのでした。

そして、この漢字や語彙力があったことで、息子はイギリスに引っ越してから受けたGCSEの日本語の試験に合格できたのでした。



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2014年9月30日火曜日

校長室登校 3  校長先生との勉強会

成功した校長室登校

小学校1年の時に、不登校生になった息子のもとを訪ねて「息子さんは向学心があるから、勉強をする為だったら学校に来られるはず。」と力強い言葉をかけてくれた校長先生。

「勉強はどこでもできます。私が時間を作るので、連れて来てください。校長室で一緒に勉強します。」という校長先生の言葉で始まった息子の校長室登校。 

初めての校長室登校が成功して、息子は週に1回ほど校長室を訪れるようになりました。

校長先生との勉強会


校長室での1回目の勉強は砂鉄を集めることでした。

集めた砂鉄を使って磁石の仕組みを考える。宝探しとクイズが交わったみたいな授業に息子に息子は飛びつきました。

家に帰って、校長先生からもらった磁石を使って、紙の上に持って返ってきた砂鉄でいろんな模様を作り見せてくれたりしました。

「これ、3年生の時にやったことある。」という上級生の姉も交えての磁場の勉強は盛り上がりました。

それから、しばらく磁石と砂鉄が彼の注目アイテムでした。

「もっと砂鉄が探せるかな?」
「家の庭で砂鉄が取れるかな?」
「学校の砂場でもっと砂鉄が取りたいな。」

学校へ行く不安はなくならないけど、学校に行ったら面白いことができる。

息子が不安を乗り越えられる唯一の理由でした。 

学校の砂場で蹉跌を集めよう 砂鉄の集め方 NHK
イメージ:NHK 砂鉄の集め方


それからも校長先生との面白い授業は続きました。

「今日はペットボトルを使ってロケットを作ってみました。これはこの間理科クラブでやった実験なのですよ。」
 校長先生との週に1回のこんな会話は、学校で他の児童がどんなことを学習しているのかがわかり、学校というものがだんだん遠く感じ始めた不登校生の母には、学校が少し身近に思える時でした。

そのうちに、校長先生は、理科の実験に興味をもった息子を連れて高学年の理科の授業に参加したり。

 「今日は校長室でこの実験をしようと思っていたら、5年生も同じ実験をやると聞いて、二人で5年生の授業に参加しました。」と聞いてびっくりした母。

校長室に行くまでに他の生徒に会うのでさえ怖がっていた息子が、上級生の授業に参加して大丈夫だったのか。しかし、年上のお兄さんやお姉さんに優しく接してもらえた息子はまんざらでもなさそうでした。

むしろ息子にとって、大人みたいに言葉を選び論理的に説明してくれる5年生はとても接しやすかったのでした。

「彼の興味のある事を勉強して行きましょう。」という校長先生の授業は、学年別の横割りの学習指導要領とは違うものでした。

校長室登校がくれたもの


 「2年生だからこう習わなくちゃいけないということはない。興味があって理解できるのであれば上級生に混じって勉強すればいい。」

漢字を読んだり、5年生の理科の実験を楽しめるのに、ひらがなを書くのもままならない、簡単な足し算も苦手な息子を理解して、彼に合う学習内容と勉強方法を提供してくれた校長先生。

 教科書に沿ったクラスでの勉強とはかけ離れていましたが、週1回の校長室での学習は、義務教育の学習内容をよく理解している先生によりガイダンスされたものでした。

 同級生と同じ様に勉強できなくても、たとえ全部の教科の勉強をできなくとも、義務教育で習うべき知識を息子は毎週習得しているという安心感を少しは感じることができた私。


それでも、息子は相変わらず字を書くのは苦手。家で宿題もできません。

そして、校長室登校は順調に進みましたが、相変わらず学校への不安はなくなりませんでした。

クラスでの授業には全く参加できないまま、こうして校長先生と息子の勉強会は、校長先生が転勤される3年生の終わりまで続くのでした。




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砂鉄や磁場に関するおすすめリンク
砂鉄の集め方 NHK

科学旅育センター 
磁場の観察
http://cse.osaka-kyoiku.ac.jp/kyozai/elementaly_school/field.html

2014年9月23日火曜日

ジュニアテニスとハングリー精神

 錦織選手とグランドスラム大会決勝戦

すごい。日本のテニス。

錦織選手が、今年2014年9月、全米オープンテニス大会決勝戦進出を達成しました。

日本で多くの方がテレビ中継を見ていたと思いますが、これはアジア人初の快挙とか。日本だけでなくアジアのテニスの歴史を塗り替えました。

そして、この9月に錦織選手の男子世界テニスランキング(ATPランキング)は第6位になりました。

世界テニスランキング 錦織選手 2014年9月 ATPランキング
錦織圭選手 世界テニス ランキング (ATP) 2014年9月


テニス選手世界ランキング

テニス部がある中学や高校も多くテニスが盛んな日本ですが、なかなか世界のトップ選手を作りだせなかった日本のテニス界。

でも、2014年9月にATPランキング200位に入る日本人選手は錦織選手を含めて7名。ようやく努力が実ってきました。

同じように2013年にイギリスのテニスの歴史を更新したアンディ・マレー。
イギリス人として77年振りのウィンブルドン選手権優勝を果たしました。

日本と同じように長い間トップ選手を出せなかったイギリスも、これからはテニス・ルネッサンス期が来るかとおもいきや。

ATPランキング200位に入るイギリス選手は12位のアンディ・マレーと117位のジェームス・ワード(James Ward)選手の2名のみ。(2014年9月現在)

イギリスのテニスクラブのコーチ曰く「アンディ・マレーの後を引き継ぐ世代がいない。」

その理由は「イギリスのジュニアプレイヤーはハングリー精神がない。」

スポーツを語る時必ず語られるハングリー精神

テニスとハングリー精神


イギリスのテニス界は何年もジュニア選手のハングリー精神のなさを伝えてきました。

アンディ・マレーが出てくるまで英国テニス界のトッププレイヤーだったティム・ヘンマン(Tim Henman)氏、そして全米オープンで準決勝し、現在、英国のトップジュニアプレイヤーのコーチをしているグレッグ・ルゼツキー(Greg Rodeski)氏も同じようにイギリスの子供達のハングリー精神の足りなさを嘆いていました。

テニスが好きで上手い子はいるんだけど。。。
息子がイギリスに引っ越してから入ったテニスクラブでも国内ジュニアランキング上位に入る子がいたり、アメリカの大学や国内の有名校へテニス奨学で入学したりする先輩もいたり、クラブハウスに住んでいるのかと思うくらい四六時中テニスクラブで練習を頑張っている子もいるのですが。。。

日本のジュニアテニスはどうなのかな?
ハングリー精神というと日本で出会った息子と同年代のテニス少年を思い出します。

日本で出会ったジュニア選手

小学校1年生から息子が不登校になり、父親は毎朝のように近くの公園へテニスの練習に連れて行ってました。

ある日、そんな親子に声をかけてくれた方がいました。 「同じ年でテニスの上手い子がいるから一緒に練習したら?」

その方は、僕も公園にテニスの練習に来ていたら毎日壁打ちの練習している小さい子がいたから、思わず声をかけるようになりましたと話してくれました。

息子のように親に連れられて公園でテニスをしている子は見かけますが、小学生でテニスの練習に1人で来ているの?と思った私達。

いたんですね。毎日のように1人で壁打ちに来ている8歳の男の子。

最初は練習相手として息子もラリーをしたりと役立てたわけですが、ゲームになるとこのテニス少年のテニスへの熱い思いにあっという間にポイントが引き離されてしまいます。

 ある日、息子と二人でゲームをしていた時、サーブが上手く入らなかったのでしょう。泣きそうな顔で打ち込む彼。

彼は息子から圧倒的にポイントを取って勝っているのに、涙目でサーブを打ち込んできます。

サーブが決まっても、次もファーストサーブが入らないと悔し涙が出てくるみたい。涙を吹きながらプレイをします。

コートの反対側に立っている息子は関係ないのだなと思いました。

 「君は自分自身と戦っているのね。」

息子が球を拾って返したり、ラリーが続くと彼のボルテージは更に上がります。

彼が打った最後の1球は『テニスの王子様』ごとく。

息子の後ろで見ていた私には、彼の小さな身体から発される思いがボールに乗り移ったように見えました。

「最後の1球すごかったね。本当に飛んできたボールが燃えてるように見えたよ。」

 終わった後に、コートから出てくる息子に声をかけると、 「それをネットの反対側で受ける身にもなってみてよ。」という情けない返事。

 知り合ってからしばらくしたら、いつも練習をしていた公園のテニスコートが閉鎖されてしまいました。

テニスの練習どうしているのかな?と思ったら、別の公園で壁打ちを続けていました。

 でも、その公園にはテニスの壁打ちができるような場所はないはず?

なんと、公園の階段の手すりがついている2メートルにも満たない高さのコンクリートを利用していました。 当てる場所が少しでも外れたらボールは返ってきません。

 壁なき壁での壁打ちの練習。

ラケットを見せてもらったら白いグリップには、幾つものしみがついていました。手が切れて血がグリップに。毎日練習しているから手の傷が治る間もないのね。
『巨人の星』の星飛雄馬を彷彿させる。。。

日本のテニス界にはハングリー精神のある世代が続きます。

ジュニア選手世界ランキングと英国テニス界の模索

 ジュニアテニスの国際ランキングである国際テニス連盟ITF(International Tennis Federation)によるとトップ100位に入る日本のジュニア選手は現在10位の中川直樹君を含めて6名。

それに比べて、トップ100位に入るイギリスのジュニア選手は2名だけ。(2014年9月22日現在)

 英国テニス協会(LTA)はこの夏2014年8月に選抜ジュニア選手を一か所に集めて特訓していたナショナルテニスセンター(NTC) のプログラムの変更を公表しました。

このNTCテニスセンターは英国テニス協会が2007年に4000万ポンドを投入して築いたエリートジュニア選手の全国一の特訓拠点でした。多種のサーフェイスを持つ22面のコートに選手の宿舎からジムやプール、スポーツ医療やセラピー施設を備えています。LTAの本境地でもあるこのセンターも利用方法の変更を余儀なくされました。

NTCでトレーニングしていたジュニア達は、これからは自宅から近い全国22ヶ所にあるハイパフォーマンスセンターで練習する事になります。来年2015年からこれらのローカルトレーニングセンターへの支援が強化されるようになるかも。でも、まだまだ新しいプログラムの内容はわかりません。

イギリスのテニス界はアンディ・マレーに続くテニス選手の育成を模索しています。

 国内ジュニアランキング上位に入る息子の先輩は高校生。

「国内でトップになったところで、同じレベル、同じ年齢の子はみんな海外遠征をしていて、イギリス国内で試合してない。」

「海外遠征に行く費用は全部ジュニア選手持ち。国内でトップになってから国際舞台へ移るのが大変。」と悩むこのジュニア選手のお母様。

世界を目指して


世界4大テニス大会のグランドスラム大会での決勝戦で活躍するアンディ・マレーや錦織選手の姿をライプで見れらる今のイギリスや日本の子供達は本当にラッキー。世界のテニス大会への夢が近く感じられます。

 ATPホームページにはランキング1・2位のジェコビッチやフェデラーでなく錦織圭選手とマレー選手の写真が使用されている
男子テニスプロ協会のホームページ
ランキング1・2位のジェコビッチやフェデラーの写真でなく錦織選手とマレー選手の写真が。。。

 「いつか錦織選手のようになりたい。」と言っていた息子のテニス友達。

それを聞いて「錦織選手を負かす。」と言った我が息子。

「その意気だぞ。」と友達のお父さんに褒められた息子ですが、「たぶん。無理だけど。」と慌てて訂正した我が息子。

 ああ。。君は本当にハングリー精神がない。。。

息子がイギリスに引越す時に彼と交わしたプレゼントはテニスボールでした。

いつかウィンブルドンでプレイしたい。

世界のテニス大会で活躍する日を夢見て。 がんばれジュニア選手達。




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 参照:
国際テニス連盟 ITF ジュニアランキングhttp://www.itftennis.com/juniors/rankings/player-rankings.aspx
ATPランキング (Association of Tennis Professionals)
http://www.atpworldtour.com/Rankings/Rankings-Home.aspx
BBC 2014年8月23日 "Great Britain elite to be relocated from National Tennis Centre"
 The Telegraph 2014年8月23日 “LTA scraps £40m National Tennis Centre at Roehampton seven years after it opened”
The Telegraph 2013年4月3日"Greg Rusedski blames juniors' lack of hunger, not Roger Draper, for GB failings” 


関連した記事:


2014年8月24日日曜日

GCSE結果発表と結果のでないテニストーナメント

2014年GCSE発表

8月21日に2014年のGCSEの結果発表がありました。

GCSEは「中等教育一般資格(General Certificate of Secondary Education)」という全国統一試験。
この試験の結果で将来の大学進学や就職が左右される重要な試験です。

結果発表のこの日は試験を受けたイギリスの16/17歳には重大な日。夏休み中といえどもGCSE試験場である全国の学校ではこの日は開校となり、生徒は朝から結果を取りに行きます。

 海外へホリデーに行く家族が多いイギリスの夏休み。でも、この日だけは逃せません。
 友人の娘さんもこの日の為に1日だけ帰ってきて、結果を受け取ったら、また飛行機に乗って海外へ。

 さて、今年の6月に2度目のGCSE の日本語の試験を受けた我が息子。
 結果はA*(Aスター)でした。

去年初めて受けたGCSE Japaneseの試験結果はCでした。
 GCSEの試験結果はグレードで出されます。不合格というのはないけど、グレードC以上が合格であると多くの大学・学校で認められています。

 ぎりぎり合格点のCだったので、今年、再チャレンジした息子。
「そんなに何回も受けても意味があるの?」と思っていた母。息子の再チャレンジにまったく自信なし。「去年より低いグレードでなければいいけど。。。」と願っていました。

 2度目の挑戦で少し緊張度が和らいだ息子はひらがなやカタカナを書く練習も出来ました。作文を書く練習も出来ました。
 『今年はBに上がれるかな?』位の期待度の両親

結果はまさかのA*

A*(Aスター)はAより上でGCSEやAレベルで取れる最高グレード
息子の試験結果は去年から4グレード上がったわけです。 

最高点を取ったのならもう再チャレンジする必要もないわけです。
 さすがに喜びを隠し切れない息子。

2014年 GCSE 結果 グレード別 The Guardian 2014年8月21日 
グレード別 GCSE結果発表(2014年)
ガーディアン紙より


不登校と試験の結果

不登校生だった時、同じ年齢のお友達と比べられることに極度に嫌がっていた息子。
 誰も比較なんかしていませんが、「僕はだめなんだ。みんなと同じようにできない。」と言い続けた息子。人生を悲観する息子。
 「でも、君まだ8歳なんだけど。。。」とつぶやく母の声は息子に届きません。

 2年前まで不登校生だった息子が全国試験を受ける事ができるようになるとは、ましてや、結果を出すことができるとは思ってもいませんでした。
日本の小学校でもらった通信簿の白紙の欄が目に浮かびます。
学校にも行けず何もおきらない不安な長い真っ白な道がこの先の人生も続くのだろうと思っていたあの頃の母と息子。

 GCSEの結果を手にふとこの1年間を振り返ってみる母。

 初めて受けるGCSEの試験時期が始まる去年の5月にテニスの公式試合に参加し始めた息子。
今年の夏は親の手元を離れて合宿しながらの遠征試合と1年間でこんなに子どもは成長するものかと思うほど。長い間土の中にいたのが、芽が出た途端にいきなり大きくなったみたい。

それでも負け続けるテニストーナメント

 1年間負け続けたテニスの公式試合。成長しても結果が出るとは限りません。

 1週間の合宿で遠征試合中の息子の試合ぶりを見たクラブのコーチが、 息子の試合を分析してくれました。

「ポイントを取った次のポイントは必ず落とす。」
「どんなにいいウィニングショット(決め球)でポイントをとっても、必ず次のポイントは負ける。」
「彼のテニスの技術とか体力とかそんなものでない。」
「相手のプレイヤーが上手とか下手とかも関係ない。」
「相手がテニスラケットを初めて握った初心者でも彼からポイントを取れるだろう。」

つまり精神的なものだということです。
こう言われると親はすぐ「精神を鍛えるにはどうしたら?寒風摩擦?持久走?瞑想?滝にうたれる。」等と考えてしまいますが。

コーチのアドバイスは一言
 「待つしかない。」

 「彼のテニスの場合、技術もあるし、周りが焦らず待つしかない。」
子どもの成長はいろいろです。順調に成長していく子もいれば、とってもゆっくりと成長する子もいる。

『 そうかぁ。待つのなら結構得意かも。』と母は心の中で微笑みます。

小学校までの道のりを3歩歩いて2歩下がる息子の隣を歩いていた私。
もう少しで学校が見えるよというところまで来て、今日はあきらめましょうと数時間かけて来た道を引き返した母と息子。

 テニスの奨学金を得て有名私立校に入学する息子のテニスクラブの先輩。
有名な寄宿学校に入学前のこの夏のテニスシーズンも勝ち続けていくつかの優勝トロフィーが渡されました。

歴史のあるトーナメントで数個の優勝トロフィーを取った上に「最も成長した選手(Best Developed Player)」賞のトロフィーも手にしました。

 「優勝カップを受け取るのはもちろんすごいけど、それ以上に『成長した選手』のカップを手に入れた事のほうが大きな意味がある。」と数十年前同じ優勝トロフィーを手にしたコーチの言葉。

 早ければ5歳から公式トーナメントに出場し始めるイギリスのジュニア選手達。
身体の成長と共に順調に結果を出してきたジュニア選手も10代に入ると息詰まることもあります。
 結果が出ないでテニスをあきらめたジュニア選手を何人も見てきたコーチ。

大切なのは成長を見守ること。結果だけに左右されないで。
でも、結果は出さないといけないのがスポーツの厳しさ。

 「大人になればどんなに下手なプレイヤーでも気軽にテニスを楽しめるのに、ジュニア選手はレートやランキング制度があるから一番テニスを楽しめない時期。」とぼやくのは自らも県選抜ジュニア選手として活躍したお母さん。

負け続けても、試合に参加し続ける我が息子。

「こんなに負け続けて楽しいの?」と両親は思いますが、たぶん待つことが一番得意なのは学校に行けずにつらい思いを経験した息子だろうと母は思うのでした。



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参照 The Guardian 2014年8月21日 "GCSE results 2014: the full breakdown"



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