息子の登校渋りが始まりクラスで授業を受けられないようになって、初めて同じ学校で保健室登校している生徒さんがいっぱいいることを知りました。
いつでも話せる保健室の先生
息子が学校へ行き渋るようになってから、一番コンタクトを取っていたのが保健室の先生。
保健室に行けば先生は必ずいるのですから、保護者にとっては一番接しやすい先生ですよね。
担任の先生は授業もあるし忙しそう。廊下で立ち話というわけにもいかないし。
校長先生や副校長先生のところに「どうしたらいいですか?どうしましょう?どうしましょう?」と毎日相談に行くのも気が引けるし。
こどもが不登校生になると何が一番大変かというと毎日の予定が立たないこと。
元気そうなときもあれば、落ち込んでいたり、泣いていたり、お腹が痛くなったり、部屋の隅で丸くなって落ち込んでいる小学校1年生の息子をほっておいて出かけることはできませんでした。買い物に行くのもままならず、ずーっと息子の傍らに座っているだけ。
学校に行って相談もできないし、電話で相談したら息子に聞こえるし、どうしたらいいのだろう。それでなくても学校に行けないことに一番苦しんでいる息子。親が息子のことでひそひそ話をしているところを見せたくありませんでした。
学校にいつ行っても会えて、気軽に話せる保健室の先生は不登校生の母にとっては心のよりどころです。
増える保健室登校生 保健室登校の生徒数 (文部科学省) |
初めて知った保健室登校
息子が学校に行き渋るようになってから、一番初めに薦められたのは保健室登校。「クラスでの授業が難しかったら、保健室でお勉強したらどうですか。」
学校を休みがちでも登校ができた頃には、保健室で先生と折り紙をおったり、先生のお手伝いをしたりできた息子ですが、不登校時代には保健室登校ができない日も多かった息子。
この学校始まって以来の正式の不登校生と言われて、息子以外に不登校はいないのだろうと思っていたのですが、学校には来ても教室で勉強できない子は他にもいたのでした。 学校には来ているから不登校生ではないけど、保健室登校をしている子がこんなにいるのかと初めて知った私。
いっぱいいるというと「何十人もいる。」みたいに聞こえますが、学校に行けない息子に付き添っていて毎日息子の側にいるだけの私にとっては、クラスでの授業に参加できなくて辛い思いをしている子が息子以外に1人でもいたら、いっぱいいるように感じます。
全校生徒わずか200名の小学校では、保健室登校生数が片手にあまる数でも多く感じました。
保健室登校の生徒といっても、授業によってはクラスに戻る生徒もいたり、ちょっとだけ休みに来てからまたクラスに戻る子もいたり、1人で教室に戻れる子もいれば、先生が連れて行かないといけない子もいたり一人一人違います。
保健室の先生は各自のスケジュールを把握して、声をかけたり教室まで連れて行ったり、ベッドで休ませたり、保健室で宿題したり、折り紙したり。
保健室登校の生徒だけでなく、怪我をしたり具合が悪くなったりする生徒も来たり、くるくると変わる状況に保健室の先生は対応していきます。
「すごーい。こんな細やかな対応があるんだ。」と心から感心していた母。
でも、そのくるくると変わる環境に息子は合わせるのが難しかったのでした。
その上、小学校の保健室はとても人気の場所。休み時間になると子供達がいっぱい遊びに来ます。
息子のクラスのお友達も来たりして、息子がいると「どうして学校こないの?」と声をかけられたり、時には仲良く遊べる時もあったけど、クラスに戻ることができない日数が増えるほど、クラスの友達とだんだん顔を合わせるのが辛くなっていった息子でした。
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