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Wales, United Kingdom
日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。
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2014年9月23日火曜日

ジュニアテニスとハングリー精神

 錦織選手とグランドスラム大会決勝戦

すごい。日本のテニス。

錦織選手が、今年2014年9月、全米オープンテニス大会決勝戦進出を達成しました。

日本で多くの方がテレビ中継を見ていたと思いますが、これはアジア人初の快挙とか。日本だけでなくアジアのテニスの歴史を塗り替えました。

そして、この9月に錦織選手の男子世界テニスランキング(ATPランキング)は第6位になりました。

世界テニスランキング 錦織選手 2014年9月 ATPランキング
錦織圭選手 世界テニス ランキング (ATP) 2014年9月


テニス選手世界ランキング

テニス部がある中学や高校も多くテニスが盛んな日本ですが、なかなか世界のトップ選手を作りだせなかった日本のテニス界。

でも、2014年9月にATPランキング200位に入る日本人選手は錦織選手を含めて7名。ようやく努力が実ってきました。

同じように2013年にイギリスのテニスの歴史を更新したアンディ・マレー。
イギリス人として77年振りのウィンブルドン選手権優勝を果たしました。

日本と同じように長い間トップ選手を出せなかったイギリスも、これからはテニス・ルネッサンス期が来るかとおもいきや。

ATPランキング200位に入るイギリス選手は12位のアンディ・マレーと117位のジェームス・ワード(James Ward)選手の2名のみ。(2014年9月現在)

イギリスのテニスクラブのコーチ曰く「アンディ・マレーの後を引き継ぐ世代がいない。」

その理由は「イギリスのジュニアプレイヤーはハングリー精神がない。」

スポーツを語る時必ず語られるハングリー精神

テニスとハングリー精神


イギリスのテニス界は何年もジュニア選手のハングリー精神のなさを伝えてきました。

アンディ・マレーが出てくるまで英国テニス界のトッププレイヤーだったティム・ヘンマン(Tim Henman)氏、そして全米オープンで準決勝し、現在、英国のトップジュニアプレイヤーのコーチをしているグレッグ・ルゼツキー(Greg Rodeski)氏も同じようにイギリスの子供達のハングリー精神の足りなさを嘆いていました。

テニスが好きで上手い子はいるんだけど。。。
息子がイギリスに引っ越してから入ったテニスクラブでも国内ジュニアランキング上位に入る子がいたり、アメリカの大学や国内の有名校へテニス奨学で入学したりする先輩もいたり、クラブハウスに住んでいるのかと思うくらい四六時中テニスクラブで練習を頑張っている子もいるのですが。。。

日本のジュニアテニスはどうなのかな?
ハングリー精神というと日本で出会った息子と同年代のテニス少年を思い出します。

日本で出会ったジュニア選手

小学校1年生から息子が不登校になり、父親は毎朝のように近くの公園へテニスの練習に連れて行ってました。

ある日、そんな親子に声をかけてくれた方がいました。 「同じ年でテニスの上手い子がいるから一緒に練習したら?」

その方は、僕も公園にテニスの練習に来ていたら毎日壁打ちの練習している小さい子がいたから、思わず声をかけるようになりましたと話してくれました。

息子のように親に連れられて公園でテニスをしている子は見かけますが、小学生でテニスの練習に1人で来ているの?と思った私達。

いたんですね。毎日のように1人で壁打ちに来ている8歳の男の子。

最初は練習相手として息子もラリーをしたりと役立てたわけですが、ゲームになるとこのテニス少年のテニスへの熱い思いにあっという間にポイントが引き離されてしまいます。

 ある日、息子と二人でゲームをしていた時、サーブが上手く入らなかったのでしょう。泣きそうな顔で打ち込む彼。

彼は息子から圧倒的にポイントを取って勝っているのに、涙目でサーブを打ち込んできます。

サーブが決まっても、次もファーストサーブが入らないと悔し涙が出てくるみたい。涙を吹きながらプレイをします。

コートの反対側に立っている息子は関係ないのだなと思いました。

 「君は自分自身と戦っているのね。」

息子が球を拾って返したり、ラリーが続くと彼のボルテージは更に上がります。

彼が打った最後の1球は『テニスの王子様』ごとく。

息子の後ろで見ていた私には、彼の小さな身体から発される思いがボールに乗り移ったように見えました。

「最後の1球すごかったね。本当に飛んできたボールが燃えてるように見えたよ。」

 終わった後に、コートから出てくる息子に声をかけると、 「それをネットの反対側で受ける身にもなってみてよ。」という情けない返事。

 知り合ってからしばらくしたら、いつも練習をしていた公園のテニスコートが閉鎖されてしまいました。

テニスの練習どうしているのかな?と思ったら、別の公園で壁打ちを続けていました。

 でも、その公園にはテニスの壁打ちができるような場所はないはず?

なんと、公園の階段の手すりがついている2メートルにも満たない高さのコンクリートを利用していました。 当てる場所が少しでも外れたらボールは返ってきません。

 壁なき壁での壁打ちの練習。

ラケットを見せてもらったら白いグリップには、幾つものしみがついていました。手が切れて血がグリップに。毎日練習しているから手の傷が治る間もないのね。
『巨人の星』の星飛雄馬を彷彿させる。。。

日本のテニス界にはハングリー精神のある世代が続きます。

ジュニア選手世界ランキングと英国テニス界の模索

 ジュニアテニスの国際ランキングである国際テニス連盟ITF(International Tennis Federation)によるとトップ100位に入る日本のジュニア選手は現在10位の中川直樹君を含めて6名。

それに比べて、トップ100位に入るイギリスのジュニア選手は2名だけ。(2014年9月22日現在)

 英国テニス協会(LTA)はこの夏2014年8月に選抜ジュニア選手を一か所に集めて特訓していたナショナルテニスセンター(NTC) のプログラムの変更を公表しました。

このNTCテニスセンターは英国テニス協会が2007年に4000万ポンドを投入して築いたエリートジュニア選手の全国一の特訓拠点でした。多種のサーフェイスを持つ22面のコートに選手の宿舎からジムやプール、スポーツ医療やセラピー施設を備えています。LTAの本境地でもあるこのセンターも利用方法の変更を余儀なくされました。

NTCでトレーニングしていたジュニア達は、これからは自宅から近い全国22ヶ所にあるハイパフォーマンスセンターで練習する事になります。来年2015年からこれらのローカルトレーニングセンターへの支援が強化されるようになるかも。でも、まだまだ新しいプログラムの内容はわかりません。

イギリスのテニス界はアンディ・マレーに続くテニス選手の育成を模索しています。

 国内ジュニアランキング上位に入る息子の先輩は高校生。

「国内でトップになったところで、同じレベル、同じ年齢の子はみんな海外遠征をしていて、イギリス国内で試合してない。」

「海外遠征に行く費用は全部ジュニア選手持ち。国内でトップになってから国際舞台へ移るのが大変。」と悩むこのジュニア選手のお母様。

世界を目指して


世界4大テニス大会のグランドスラム大会での決勝戦で活躍するアンディ・マレーや錦織選手の姿をライプで見れらる今のイギリスや日本の子供達は本当にラッキー。世界のテニス大会への夢が近く感じられます。

 ATPホームページにはランキング1・2位のジェコビッチやフェデラーでなく錦織圭選手とマレー選手の写真が使用されている
男子テニスプロ協会のホームページ
ランキング1・2位のジェコビッチやフェデラーの写真でなく錦織選手とマレー選手の写真が。。。

 「いつか錦織選手のようになりたい。」と言っていた息子のテニス友達。

それを聞いて「錦織選手を負かす。」と言った我が息子。

「その意気だぞ。」と友達のお父さんに褒められた息子ですが、「たぶん。無理だけど。」と慌てて訂正した我が息子。

 ああ。。君は本当にハングリー精神がない。。。

息子がイギリスに引越す時に彼と交わしたプレゼントはテニスボールでした。

いつかウィンブルドンでプレイしたい。

世界のテニス大会で活躍する日を夢見て。 がんばれジュニア選手達。




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 参照:
国際テニス連盟 ITF ジュニアランキングhttp://www.itftennis.com/juniors/rankings/player-rankings.aspx
ATPランキング (Association of Tennis Professionals)
http://www.atpworldtour.com/Rankings/Rankings-Home.aspx
BBC 2014年8月23日 "Great Britain elite to be relocated from National Tennis Centre"
 The Telegraph 2014年8月23日 “LTA scraps £40m National Tennis Centre at Roehampton seven years after it opened”
The Telegraph 2013年4月3日"Greg Rusedski blames juniors' lack of hunger, not Roger Draper, for GB failings” 


関連した記事:


2014年8月24日日曜日

GCSE結果発表と結果のでないテニストーナメント

2014年GCSE発表

8月21日に2014年のGCSEの結果発表がありました。

GCSEは「中等教育一般資格(General Certificate of Secondary Education)」という全国統一試験。
この試験の結果で将来の大学進学や就職が左右される重要な試験です。

結果発表のこの日は試験を受けたイギリスの16/17歳には重大な日。夏休み中といえどもGCSE試験場である全国の学校ではこの日は開校となり、生徒は朝から結果を取りに行きます。

 海外へホリデーに行く家族が多いイギリスの夏休み。でも、この日だけは逃せません。
 友人の娘さんもこの日の為に1日だけ帰ってきて、結果を受け取ったら、また飛行機に乗って海外へ。

 さて、今年の6月に2度目のGCSE の日本語の試験を受けた我が息子。
 結果はA*(Aスター)でした。

去年初めて受けたGCSE Japaneseの試験結果はCでした。
 GCSEの試験結果はグレードで出されます。不合格というのはないけど、グレードC以上が合格であると多くの大学・学校で認められています。

 ぎりぎり合格点のCだったので、今年、再チャレンジした息子。
「そんなに何回も受けても意味があるの?」と思っていた母。息子の再チャレンジにまったく自信なし。「去年より低いグレードでなければいいけど。。。」と願っていました。

 2度目の挑戦で少し緊張度が和らいだ息子はひらがなやカタカナを書く練習も出来ました。作文を書く練習も出来ました。
 『今年はBに上がれるかな?』位の期待度の両親

結果はまさかのA*

A*(Aスター)はAより上でGCSEやAレベルで取れる最高グレード
息子の試験結果は去年から4グレード上がったわけです。 

最高点を取ったのならもう再チャレンジする必要もないわけです。
 さすがに喜びを隠し切れない息子。

2014年 GCSE 結果 グレード別 The Guardian 2014年8月21日 
グレード別 GCSE結果発表(2014年)
ガーディアン紙より


不登校と試験の結果

不登校生だった時、同じ年齢のお友達と比べられることに極度に嫌がっていた息子。
 誰も比較なんかしていませんが、「僕はだめなんだ。みんなと同じようにできない。」と言い続けた息子。人生を悲観する息子。
 「でも、君まだ8歳なんだけど。。。」とつぶやく母の声は息子に届きません。

 2年前まで不登校生だった息子が全国試験を受ける事ができるようになるとは、ましてや、結果を出すことができるとは思ってもいませんでした。
日本の小学校でもらった通信簿の白紙の欄が目に浮かびます。
学校にも行けず何もおきらない不安な長い真っ白な道がこの先の人生も続くのだろうと思っていたあの頃の母と息子。

 GCSEの結果を手にふとこの1年間を振り返ってみる母。

 初めて受けるGCSEの試験時期が始まる去年の5月にテニスの公式試合に参加し始めた息子。
今年の夏は親の手元を離れて合宿しながらの遠征試合と1年間でこんなに子どもは成長するものかと思うほど。長い間土の中にいたのが、芽が出た途端にいきなり大きくなったみたい。

それでも負け続けるテニストーナメント

 1年間負け続けたテニスの公式試合。成長しても結果が出るとは限りません。

 1週間の合宿で遠征試合中の息子の試合ぶりを見たクラブのコーチが、 息子の試合を分析してくれました。

「ポイントを取った次のポイントは必ず落とす。」
「どんなにいいウィニングショット(決め球)でポイントをとっても、必ず次のポイントは負ける。」
「彼のテニスの技術とか体力とかそんなものでない。」
「相手のプレイヤーが上手とか下手とかも関係ない。」
「相手がテニスラケットを初めて握った初心者でも彼からポイントを取れるだろう。」

つまり精神的なものだということです。
こう言われると親はすぐ「精神を鍛えるにはどうしたら?寒風摩擦?持久走?瞑想?滝にうたれる。」等と考えてしまいますが。

コーチのアドバイスは一言
 「待つしかない。」

 「彼のテニスの場合、技術もあるし、周りが焦らず待つしかない。」
子どもの成長はいろいろです。順調に成長していく子もいれば、とってもゆっくりと成長する子もいる。

『 そうかぁ。待つのなら結構得意かも。』と母は心の中で微笑みます。

小学校までの道のりを3歩歩いて2歩下がる息子の隣を歩いていた私。
もう少しで学校が見えるよというところまで来て、今日はあきらめましょうと数時間かけて来た道を引き返した母と息子。

 テニスの奨学金を得て有名私立校に入学する息子のテニスクラブの先輩。
有名な寄宿学校に入学前のこの夏のテニスシーズンも勝ち続けていくつかの優勝トロフィーが渡されました。

歴史のあるトーナメントで数個の優勝トロフィーを取った上に「最も成長した選手(Best Developed Player)」賞のトロフィーも手にしました。

 「優勝カップを受け取るのはもちろんすごいけど、それ以上に『成長した選手』のカップを手に入れた事のほうが大きな意味がある。」と数十年前同じ優勝トロフィーを手にしたコーチの言葉。

 早ければ5歳から公式トーナメントに出場し始めるイギリスのジュニア選手達。
身体の成長と共に順調に結果を出してきたジュニア選手も10代に入ると息詰まることもあります。
 結果が出ないでテニスをあきらめたジュニア選手を何人も見てきたコーチ。

大切なのは成長を見守ること。結果だけに左右されないで。
でも、結果は出さないといけないのがスポーツの厳しさ。

 「大人になればどんなに下手なプレイヤーでも気軽にテニスを楽しめるのに、ジュニア選手はレートやランキング制度があるから一番テニスを楽しめない時期。」とぼやくのは自らも県選抜ジュニア選手として活躍したお母さん。

負け続けても、試合に参加し続ける我が息子。

「こんなに負け続けて楽しいの?」と両親は思いますが、たぶん待つことが一番得意なのは学校に行けずにつらい思いを経験した息子だろうと母は思うのでした。



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参照 The Guardian 2014年8月21日 "GCSE results 2014: the full breakdown"



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2014年7月3日木曜日

イギリスのテニス 気楽に行こう ウィンブルドン選手権

ウィンブルドンテニス大会と抽選チケット

 4月に入り夏のトーナメントシーズンが始まるとイギリスのテニスクラブではウィンブルドン選手権のチケット抽選会が行われます。

私達のテニスクラブでは、ウィンブルドンチケット抽選会の日がクラブのメンバーシップ更新の締切日。

そう、「ウィンブルドンのチケットが欲しかったらクラブの年会費を払ってね。」というわけです。

イギリスのテニスクラブの総本山と言える英国テニス協会The Lawn Tennis Association(LTA)を通して、毎年、英国全土のテニスクラブにウィンブルドン選手権のチケットが多く配布されます。

2月から抽選で決まるウィンブルドン選手権のメインコート(センターコート・No.1コート・No.2コート)のチケット。その上、テニスクラブのある学校では学校を通してチケットが配られます。
これ以外にも、LTAのメンバーとしても個別に抽選も行われます。

別にテニスクラブ所属してなくても抽選にはだれでも応募できるのですが。基本的に抽選には誰もが応募できるウィンブルドン選手権。海外からでも応募できるのです。

更に、英国のテニスクラブに所属してなくてもメンバーシップ料(18歳以上25ポンド・9歳から17歳まで5ポンド)を払ってLTAのメンバーになれば自動的に抽選に参加することになります。

家族4人でLTAのメンバーである我が家は何度もウィンブルドンのチケットの抽選の機会があるわけです。
息子は学校を通してもチケットが手に入るので、これは手に入らない方がおかしいくらい。
でも、学校をお休みしないと見に行けないのよね。

6月の終わりに2週間続くウインブルドン。
1週間目の日曜日は芝生のコートの休日の日。選手もお休み。試合はありません。
2週間目の土日は決勝戦。

もうすぐ夏休みなのに。この間までハーフタームで学校お休みだったのに。。。なぜこの時期に開催されるのかな。

息子の小学校のウインブルドン観戦は金曜日。抽選にあたった児童は先生に引率されてして大手を振るってウインブルドン観戦に。いいなぁ。

 子連れのウインブルドン観戦 

「せっかく抽選で手に入ったチケットを無駄にしてはもったいない」と子供が赤ちゃんの時からベービーカーを押して見に行ったウインブルドン。

でも、5歳以下の子供は入れないので子連れの夫婦は入れ替わり立ち代わりにNo.1コートを出たり入ったり。抽選のチケットは必ず2枚組のペアで販売されています。二席分のチケットを持っていても、結局座っているのは一人だけ。

 同じようにベービーカーを押している夫婦の方に「私達のチケットで観戦しますか。」と声をかけると「私達もセンターコートのチケットを持っているの。でも、子供がいるから一人づつ見に行っているの。どうせ雨でまだ始まらないから。」という答え。

子供の数が増えてくると抽選に当たっても辞退してグランドチケットだけで楽しむウインブルドン。

子連れなので「どうせ午前中から行っても試合は始まってないから待っている時間が長くなる。」とウィンブルドン観戦は決まって午後から。わざと第1試合が始まった後を狙って会場となるAll England Tennis Club(AELTC)に到着する私達。

「ウィンブルドンの醍醐味はセンターコートやNo.1コートの試合だけじゃない。」と言い切ったイギリス人の主人。

AELTCにある19コートを使って行われるウィンブルドン選手権。

オールドイングランドテニスクラブ 外コート (イメージ:Wimbledon.com Queque Guide 2014)
オールイングランドテニスクラブの外コート
センターコート、No.1コートなどチケットの必要なショーコートを除いても15以上のテニスコートで世界のトッププレイヤーの試合が見れるウインブルドン。

 メインとなる男女シングルゲームだけでなく、ダブルス、ミックスダブルス。そして、ジュニアの試合・シニアの試合から車いすテニスまで多くの試合が行われるグランドスラム。

それでなくても試合数が多いのに、雨が降る度にすぐ試合中断となるウィンブルドンでは、19のコートをフル回転して試合をこなしていかないといけないわけです。

メインコートの建物の横に延々とつづく緑の外コート。
全身白のウェアをまとった世界のトッププレイヤーたちがこのコートにもあのコートでもプレイを披露してくれるわけです。

これが20ポンド以下のグランドチケットで存分楽しめるのですから、確かにウィンブルドンの醍醐味はこの外コートでの試合観戦かもしれません。 

放課後のウインブルドン 


子供達が小学校に入学したら、ウィンブルドンを見に行けるのは週末だけと思っていた私。

ウインブルドン大会開始の第1週目のある日。

 突然「今日、子供達が学校から帰ってきたらウインブルドンを見に行こう。」と言った主人。

でも、学校は終わるのは午後3時。いくらロンドンに住んでいるからといってもウインブルドンまでにたどり着くには1時間は掛かりそう。

「午後5時位に着いたら遅すぎない?」

 「何を言っているんだ。ウィンブルドンの試合は夜の9時ぐらいまで続くことがあるから、5時についても4時間も世界のテニスが見られるんだ。」

確かにイギリスの夏はなかなか暮れません。天気の良い日は、夜の10時を過ぎてのライトを使わずテニスが楽しめます。

さすがに午後5時に会場に到着する人は少ないと見えて駐車場も車がまばらになっています。
いつもは道が混むからと会場から離れた駐車場を選んでいたのですが、この時間になるとそんな気を使う必要もありません。

 「もう人も少ないし、好きなところに停めてね。」と駐車場の係員。 子供達は車を降りて広大な緑の駐車場ではしゃいだり嬉しそう。 これだけでも来たかいあったかな。

 午後5時からはグランドチケットは更に安くなります。

入場する私達と入れ替わりに帰り支度の人達がぞろぞろ。 センターコートやNo.1コートなどのショーコートのチケットを赤い箱に入れて帰る人もいます。

集められたチケットは、リセール(resale)チケットとして、当日格安な値段で再度販売されます。

リセールチケットを手に入れも、子供達は長い時間じっとすわっていられるかしら。せっかく席についても試合が中断されて待つ時間が長くなります。子供を連れてメインコートを出たり入ったりは大変かも。

子供達を連れて選手を間近で見られる外コートを歩いて回ります。
幼い子供達でも伝統的なウィンブルドンでのテニス試合は何か違うと感じるのか。多くのギャラリーに混じって静かに真剣に観戦する子供達。やっぱり来てよかったウィンブルドン。

センターコートの近くをふと通りかかると「もう帰るから、このチケットあげるよ。子供達にNo.1シードのプレイを見せてあげて。」と言ってチケットを渡してくれたおじいさん。

子供連れでも気楽に楽しめるウィンブルドン。伝統のある英国テニスの祭典はとてもフレンドリーです。

2週目に入ったウィンブルドン選手権。ジュニアトーナメントが始まります。



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(参考:The All England Lawn Tennis Club http://www.wimbledon.com)




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2014年5月20日火曜日

イギリスのジュニアテニス 勝利の要因 2

テニスのトーナメントで負け続けていた息子。
自分よりテニスのレート(級)の低い相手プレイヤーにまで負け続けて対戦相手にポイントを上げ続けてきた息子。

その息子が勝利にたどりついた理由はとても単純なことでした。

クラブ対抗のチーム戦が始まった第1戦。ダブルス・シングルスとも勝って帰ってきました。
 あれだけ負け続けていたのに。。。

「勝利の要因は?」と息子に聞くと。

たった一言。「チームだったから。」

 負ける理由はいっぱいあっても、勝つ理由はとてもシンプル。


 チーム戦だから勝てる。 

でも、待てよ。ダブルスの試合ならこの理由もわかるけど、一人で戦う個人戦もどうして勝てたの?

 「チームのみんなと試合の前後に話しあえたり、試合の合間に声をかけてもらえたから。」

 自分の為には勝てないけど、応援してくれる仲間の為には頑張れる。 

そんな単純な理由でした。

これでバドミントン大会のダブルス戦では勝利のメダルを持って帰ってくる理由もわかりました。

イギリスのジュニアテニス 勝利の要因2 バドミントンのシルバーメダル達
なぜダブルス戦では勝てるのか


 不登校生だった時には、なかなか入れなかった友達の輪。 今では、友達の応援が息子の一番の動力になっています。

アンディ・マレーも同じ

 そういえばよくプロアスリート達も「皆の応援があったから。」とか「応援してくれたから自分を信じれた。」というコメントをよくしますね。

テニスの4大国際大会であるウインブルドントーナメントで2013年に77年ぶりの英国人選手優勝という大きな期待に応えられたアンディー・マレー。

前年の2012年はオリンピックで金メダルを取り、その直後に開催されたウィンブルドン選手権でも優勝ができるかと大きな期待を寄せられましたが、残念ながら準優勝となって「(勝とうとして)頑張っているけど簡単にはできない。」と涙を流して選手スピーチを行いました。

そして「プレッシャーを感じるだろうとよく言われるけど応援してくれる人がいるからプレッシャーも少なくなる。」と言っていましたね。

そして、見事に翌年にはウィンブルドン優勝。みんなの応援に応えたいという強い思いが彼を優勝に導いたのですね。

イギリスと日本のテニス仲間

 不登校の時、学校で同級生が楽しく過ごしている時間に誰もいない公園のテニスコートで父親と二人だけでテニスをしていた息子。テニスクラブでの練習やトーナメントに誘われても参加できませんでした。

イギリスに来て入ったテニスクラブ。みんなで楽しそうにテニスをしている輪に入れない息子に何度も何度も声をかけ続けてくれたテニスクラブの子供達。

イギリスのジュニアテニス仲間はみんなほめ上手。練習の時もなかなかゲームに勝てない息子に対しても 「今のサーブすごいなぁ。ネットに入ってなかったら打ち返せなかったよ。」 「この前打ったBeast ball(野獣のような打ち方)見せてよ。」と声をかけてくれます。

グループレッスンに定期的に参加したり試合に出場したりと息子が頑張れるようになったのは英国に来てからでした。でも、息子は声をかけてくれた日本のテニス仲間のことを忘れていませんでした。

初めての大会出場の後に「日本でもあれだけ誘われていたんだからいつかトーナメントに出て試合をしないとね。」とつぶやいた息子でした。

最後の力が発揮できるのは自分の為でなく応援してくれる人達の為。

 以前はテニスのトーナメントに誘われても「勝つ意味がわからない。」と言っていた息子。
ようやく勝つ理由が見つかったね。

応援してくれる人たちへの思いが少しづつ息子を勇気づけてくれます。

ロンドンオリンピック VS ウインブルドン選手権

さて、2012年のロンドンオリンピックでゴールドメダル、2013年のウインブルドン大会優勝に輝いたアンディ・マレーですが、最近のテレビのインタビューでこの様なコメントを言っていました。

イギリスのテニス アンディ・マレー BBC Get Inspired インタビュー
アンディ・マレー BBC 『Get Inspired』 2014年4月 動画はこちら

「オリンピックで優勝した時とウインブルドン大会で優勝した時とどちらのほうがあなたにとっては感動的だった?」と言う質問に答えたマレー。

「オリンピックで優勝した時。あれだけの(みんなに応援される)雰囲気の中でプレーしたことはないし、(ロンドンで行われた)ホームオリンピックで優勝できることはもう無いだろうから。」

イギリス全国民が応援したロンドンオリンピックでのテニストーナメント。応援者の人数が大きければ大きいほど頑張れる力も大きいという感じですね。

息子の応援者

自分の力を信じることができなくても少しづつ自分を信じて応援してくれる人のために頑張ってみようと思い始めた息子。

アンディ・マレーほど応援者はいませんが、すごいサーブやショットを決めても何故か結果につながらない息子にテニストーナメントで知り合ったジュニア選手たちは息子の試合を見ながらそっと応援の声をギャラリーからつぶやいてくれているのです。

テニスを通して何かをつかもうとする子供達。ライバルだけど一番の理解者でもあるのです。



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2014年5月5日月曜日

イギリスのジュニアテニス 勝利の要因

 サマートーナメントシーズン始まる

 4月に入りイギリスの夏のトーナメントシーズンになりました。
イギリスでの息子のテニストーナメントシーズンは3シーズン目に入ります。 新シーズンに入りクラブチーム対抗トーナメントも始まりました。

前シーズンは試合に参戦しても負け続けていた息子が、チーム戦の試合で勝って帰ってきました。

 試合に勝ったと言っても、大会に優勝したのではありません。大会で行われる第1戦、2戦という試合(マッチ)に勝っただけですが。。。

イギリスの12歳以下のジュニアトーナメントはだいたい4ゲームか6ゲームを勝ったほうが1セット勝ち。2セット先に取ったほうがマッチを勝つことになります。

負け続けたテニストーナメント よくぞここまでという程、負け続ける息子。出る試合、出る試合ほとんど負け。

最後に勝ったのはいつのことだったかなぁ?

 息子よりランキングが下だった子達はどんどん上に上がっていくのに、英国ローンテニス協会(LTA)の選手ランキングの息子のプロファイル欄はポイントはそのまま試合の回数だけ増えていきます。

 チーム戦の二日前に出場した試合も全敗。なのに、チーム戦ではシングル戦・ダブル戦とも勝ちました。

なぜ勝てたのか?不思議に思う母でした。

バトミントンのメダル

テニスのトーナメントに参加し始めた後、学校の友だちに誘われてバドミントンのグループレッスンにも通い始めた息子。

親子ともどもテニスほど力が入れることもないバドミントンの練習ですが、なぜかトーナメントに出場すると息子はメダルを持って帰ってくるのでした。

2013年のシーズンはU13のグループのダブルスで県大会で銀メダルを持って帰ってきました。
 時間もお金もかけているテニスとは比較にならない息子のバドミントン。

テニスの試合はこんなに苦戦しているのに、どうしてバドミントンでは勝てるの???
母は不思議に思います。 謎は更に深まるのでした。。。 

それでも負ける気はないんだよ

 日本で不登校だった息子。争い事が大嫌い。。。競争が苦手。。。

日本でも「テニス上手だからトーナメントに出たら?」と誘われても「勝負はやだ。勝ったり負けたりするのは嫌だ。引き分けが好き。」と答えていた息子。うーん、テニスで引き分けだと競技にならないのだけど。。。

 イギリスでトーナメントに参戦するようになれど負け続ける息子。
息子の敗戦の度に心の折れる両親は無理にしなくてもと思っているのですが。

「僕、次の試合にも出るよ。」と負けても涼しい顔の息子。
「ここまで負け続けても出たいんだ。」と思わず聞いてしまう母に  「負けるつもりはないんだよ。」という息子の返事。
 「そうだったんだ~。」 つい1年前までは「勝つのは嫌。引き分けが好き。」と言っていたのに。。。

イギリスの学校に転校してから毎日通学できるようになった息子。怖いという口にすることが少なくなって、自信に満ちる言葉が増えてきました。

イギリスのジュニアトーナメント3シーズン目のこの4月。 いつも付き添う父親に代わり、初めて母ひとりで息子を試合に連れて行きました。

「ママにテクニカル的なことを話してもわからないからね。」と釘をさして、「勝ち負けでなくてテニスを楽しむことを考えましょう。」という励まししかできない母。

1試合目は当然の全ゲーム全敗。やはり、心の準備はしていたが。。。『笑顔が引きつらないようにしていこう』と密かに誓う母でした。

「すごい技を見せたね。」と励ますと「全部のゲームで2回だけだけどね。」と自分の試合を冷ややかに分析する息子。

 しかし、第2戦を前に突然「次の試合は勝つよ。」と言い切った息子。

『いまのは空耳???』と疑う母でした。
初めて見せた息子の意気込みにもかかわらず第2試合も4-0・4-0の全敗。

ジュニアテニスと対戦相手 

この日最後の試合は「今、試合中の負けた方の子に当たるから。」といわれて、対戦相手の試合を見ていると。。。
両選手ともポイントを逃すと悔しそうな顔をして、涙顔。しまいにはラケットを投げたり蹴ったり。

「どちらの子ともやりたくないなぁ。ポイント逃して泣いたりする選手に対してどうプレイしていいかわからなくなるんだよね。」という息子のコメント。

わかるわぁ。

 ジュニアテニスの難しいところは、相手プレイヤーも所詮は子供。感情を抑えることができない子もいっぱい。大人でもボールを打ち返せないと悔しさを隠し切れないものです。プロだってキレる時があるのだから当然かも。


ジュニアテニスのシングルスの試合は孤独なものです。

試合が始まったら、保護者はアドバイスをしたり声をかけたりできません。
「がんばれよ。」と言う声掛けすら周りから白い目で見られることも。

試合途中でスコアがわからなくなって、首をかしげている姿を見るとじれったくなります。相手選手もスコアを忘れて、子供二人がコートでぼーっと立っていると親は思わず声を掛けたくなりますが、我慢我慢。

ここで声をかけるとまわりに白い目で見られるだけでなく、大会のオーガナイザーに注意されてしまいます。

相手プレイヤーが決めるラインコールとスコア

よほど大きな大会にならない限り、テニスの公式試合にレフェリーはつきません。スコアの決め方は自己申請制(セルフジャッジ式)。ジュニアテニスも同じです。

 自分の打ったボールがコートに入ったかどうか。ポイントが自分につくか、相手プレイヤーにつくかはプレイヤー同士で同意していかないといけません。

息子が打ったボールがコートに入って「イン」になるか。コートからはずれて「アウト」になるかは相手プレイヤーの子が「アウト」とコールして決めることになります。

ジュニアテニス選手へのイギリス式アドバイス

 イギリスのジュニアプレイヤーの親は「相手プレイヤーがアウトとコールしても、疑わしい時は『Are you sure ?(本当?)』と相手プレイヤーに聞きなさい。」と子供に教えます。

 英国ローンテニス協会(Lawn Tennis Association:LTA)は協会のホームページでご丁寧にもこのスコア(点数)のコールの同意の仕方をジュニアプレイヤーと保護者に説明しています。

 LTA Homepage 『My Child's Opponents Cheat』 
「相手のジュニアプレイヤーがずるをする。」という大変ダイレクトなページタイトル。
http://www.lta.org.uk/players-parents/Supporting-your-child/My-Childs-Opponents-Cheat/

英国テニス協会ジュニア選手と保護者へのアドバイス ラインコール
英国テニス協会のホームページ

英国テニス協会は、ラインコールが疑わしい時に 「Are you sure?」と聞いて、相手が「Yes」といった場合はそのコールに同意しないといけないとしています。

ジュニア選手の親の中には「Are you sure?」と聞かず、「Was it in?(ボールはインだった?)」と聞きなさいと教えている人もいます。

 うそをつく場合「Yes」というより「No」という方が心理的に難しいという理由だそうです。
ジュニアスポーツでもこういう心理的策略が必要なんですね。

日本語だと「ボール入った?」と聞かれたら「うん。(Yes)」と同意するところですが、英語では「No」と否定しないといけないのですね。ということは、どちらの聞き方をしても返事は同じ。この問いかけは日本では心理作戦として通じないということでしょうか。

 英国テニス協会 ホームページ『My Child's Opponents Cheat(相手のジュニアプレイヤーがずるをする。)』内容に興味のある方はこちらのページを読んでみてください。(日本語訳をつけました。)


さて、謎に思っていた息子の勝利。勝利にたどりついた要因はとてもシンプルことでした。(つづく)



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(参考:British Lawn Tennis Association http://www.lta.org.uk/


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イギリスのジュニアテニス 英国テニス協会 選手へのアドバイス ラインコールの仕方

英国テニス協会からジュニアプレイヤーと保護者へのアドバイス

『My Child's Opponents Cheat』
英国ローンテニス協会(British Lawn Tennis Association:LTA)は、ジュニアテニス大会でのラインコール(ポイントの決め方)についての注意事項をホームページで紹介しています。 

日本でのジュニアテニス大会でも大会オーガナイザーが出している同じような注意事項がありますが、英国テニス協会のアドバイスは『My Child's Opponents Cheat(相手のジュニアプレイヤーがずるをする)』というのタイトルが物語るように、最初に保護者に向けての注意が記してあります。

 イギリスのテニス界では、ジュニア選手より保護者の対処が重要になることが多いということでしょうか。

ジュニアトーナメントを主催している知り合いのコーチは、試合中に保護者とスコアやルールの議論にならないようLTAのホームページの規則記載の部分を開いて待機しているそうです。

このコーチいわく「LTAがルールをインターネットで簡単に観覧できるようにしてくれているから、レフェリーのジャッジにうるさく文句つける保護者に説明するのに助かるよ。」

さて、ラインコールのアドバイスのページを読んでみるとテニスの競技規則というよりジュニアプレイヤーの為の心得という感じです。

 英国テニス協会 Lawn Tennis Association  ジュニア選手と保護者へのアドバイス ラインコール
英国テニス協会のホームページ

以下 British Lawn Tennis Associationのホームページを引用 [英語/日本語]

My Child's Opponents Cheat 相手のジュニアプレイヤーがずるをする
Advice to Parents 保護者へのアドバイス

During a match 試合中

Remember, one bad call, in your eyes, does not constitute cheating - anyone can make a mistake, especially in the heat of a match. However, if you see a pattern appearing you should contact the referee immediately and express your concern. Unfortunately, there’s not an awful lot else you can do. It is something that all players have to learn how to deal with and the best way to learn is probably to fight it for themselves.

熱戦した試合中での間違いは誰にでもあることです。1回のコールの間違いで対戦相手がごまかしていると決めつけないこと。もし、疑わしいコールのパターンが見えた時はすぐにレフェリーに相談してください。 残念ながら、間違ったコールついて保護者はできることは、これ以上はあまりありません。ジュニアプレイヤーが自分たちでどのように対処するかを学んでいくしかありません。プレイヤーが自分の為に戦っていくことが最良な学び方でしょう。

 After a match 試合後

Immediately after the match is not the time to discuss what your child could or should have done. Support, understanding and a shoulder to cry on are the main things your child needs right then. Leave the discussion and the advice until later when things have settled down. The thing that will amaze you is how quickly they get over it.

試合直後はラインコールについてどう対処すべきだったかをお子さんと話す時ではなく、保護者はお子さんに理解を示し、慰めたりサポートすることがこの時に行うべきことです。落ち着いてからラインコールについての話し合いやアドバイスを与えましょう。ジュニアプレイヤーは保護者が思うより驚くほど早く立ち直ります。

Advice to Players 選手へのアドバイス

Calling your lines 自分側のラインコールの際

 • Be firm but fair: If you are sure that the ball was out then call it out – immediately and firmly.
しっかりとフェアに行うこと。ボールがアウトだったと確信を持つ時は、すぐにはっきりと「アウト」とコールすること。

 • If you are unsure about whether the ball was in or out then play on or if the rally has stopped play a let.

ボールがアウトかインか疑わしい時は、ラリーをやめてポイントを再開する。(レットとしてプレイする。)

 • Your opponent is allowed to challenge your calls. If they do and you are sure that your call was correct then stick to your call. You are under no obligation to play a let.

 相手プレイヤーは君のコールを取り消すことができます。その時に自分のコールが正しいと思う時ははっきりと自分の意見をいうこと。相手が疑ったからといってレットをプレイすることはないです。

 • Your opponent is allowed to call the referee if they are unhappy about your calls. The referee will come onto the court and ask you where the ball landed and if you are sure about your call. Assuming you are, then stick to your call and the referee should rule in your favour.

 相手プレイヤーはコールに不服があれば、レフェリーを呼ぶことができます。レフェリーはコートに来てから、ボールの落ちた部分がどこか聞くと共にコールが確かが聞くでしょう。もし、自分のコールが確かだと思ったら自分の意見を通すこと。レフェリーは君に有利な判定をするでしょう。

Calling the score スコアのコール

• After each point make sure you call the score out clearly.

 ポイントごとにスコアをはっきりと大きな声で呼びましょう。

 • If your opponent calls the score and you do not agree – do not play on. Discuss the score with them and if you can not agree by counting back then call the referee.

 相手が呼んだスコアに不服がある場合はプレイを止めましょう。スコアについて話し合いをして、それでも同意できない時はレフェリーを呼びましょう。

Your opponent’s line calls 相手側のラインコール

 • Your opponent is usually in the best position to call their lines. In most situations you should trust their call even if you are not sure yourself.

相手プレイヤーの方が、通常、相手側コートのラインのコールに最適なポジションにいます。疑わしい時も、よほどのことがない限り相手プレイヤーのコールを信用すべきです。

 • You do have the right to challenge their call by asking, ‘Are you sure?' If they reply ‘yes' then you have to accept the call.

 相手プレイヤーのコールに異議を言ってチャレンジできます。「本当に?」と問いかけて、相手プレイヤーが「はい。」と答えたら、そのコールを認めないといけません。

 • If you are continually unhappy about your opponent’s line calling you have the right to call the referee. The referee will not change calls that have already been made, but they will usually stay and watch to make sure that the lines are being called fairly.

相手プレイヤーのコールに何度も不服を感じる場合は、レフェリーを呼ぶことができます。レフェリーは、すでに行われた相手コールを取り消すことはしませんが、通常、その後のラインコールが公正に行われるように試合を観戦します。

 • Remember bad line calls very rarely decide matches. But how a player reacts to a bad line call can often decide a match. If you feel that you have been the victim of a bad line call then make sure that it only costs you one point by re-focusing immediately and getting on with the next point.

間違ったラインコール(バッドラインコール)がマッチの結果を決めることになることは稀ですが、バッドラインコールに対してプレイヤーがどのような態度に出るかでマッチの結果が決まることはよくあります。もしも、バッドラインコールの被害者になったと思った場合はすぐに集中しなおして次のポイントへ移ることで、1ポイントの損失だけになるようにしましょう。

 Calling lines on clay クレイコートでラインコール

• On clay, the marks left by the ball can be used to judge line calls.

クレイコートではコートに残ったボールのマークをみてラインコールの判定を行えます。

 • If a line call is in question then the player should draw a semi-circle around the mark that the ball left so that it can be examined.

ラインコールに疑問がある場合、そのプレイヤーは判定できるようにボールが残したマークの周りに半円を描くべきです。

 • If a player removes a mark then it is assumed that the ball was in.

プレイヤーがマークを消した場合はボールは「イン」と判定されます。




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参照:英国ローンテニス協会 British Lawn Tennis Association


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2013年10月18日金曜日

イギリスのジュニアテニス  負け続けるトーナメント

負け続けるテニストーナメント


息子よ。君は、何を求めて、トーナメントに出続けるのか。

多くのジュニアプレイヤーたちに交じって、テニストーナメントに出場できるようになっても、試合で勝つのは別の話。

数か月前まで、他の子達と混じって、テニスレッスンも受けれなかった息子。 

トーナメントにでてくる子供たちは、何年も戦い続けてきた子もたくさん。 公式試合に参加し始めた子でも、『勝ちたい』と言う気持ちで、試合に臨んできている子ばかり。 

何年ものパパの熱意と特訓のおかげか、サーブだけは、なんとなく様になっている息子ですが。10歳くらいだとラリーは結構できるけど、サーブはまだまだ練習が必要という感じのプレイヤーが多い中、息子のテニスはサーブだけみると、テニスがうまいように見えます。

それもあってか、小学校のテニス部ではファーストチームのリーダーに選ばれてしまった息子。

学校のテニス部でも、英国テニス協会(LTA)公式のトーナメントでも、参加当初は、なんとなく勝つこともできた息子のテニス。 

学校対抗テニス大会の為に即席でできた小学校のテニス部では、テニスレッスンは受けていても、外部の試合に出ている子も少なかったのか、同級生は、学校のクラブ練習で、息子のサーブを見た時は驚異だったみたいでした。 「同じ年で、こんなサーブができるのかぁ。」

地元の小さなテニスクラブでのグレードの低い公式戦では、息子のサービスゲームで試合が始まり、ファーストサーブが、サービスラインぎりぎりにうまく決まったりすると『今の何?』 相手の男の子はコートで固まったまま動かない。

息子のファーストサーブで、エースがつづいたりすると、 思わず「今のサーブは、アウトじゃない?」とコート外で見ていた保護者から声がかかったりします。
 「サーブが速すぎて、わかんない。」と首を振る相手プレイヤー。
 ところが、結果はわが息子の負け。

どんな打ち方をしても、最後にボールをコートに入れたほうが勝ち。
速いサーブが打てなくても、ベースライン近くに深く打ちこめなくても、最後にボールが入ればいいわけです。

 終わった後、息子の試合相手だった男の子は「彼のサーブが強すぎて、手が出ない。」と申し訳なさそうに、お父さんに話していました。『でも、君が結局勝ったのよ。』とつぶやく私でした。

 小さいときから、大人といっぱい練習してきたので、ボールを打つ形は、一応、身についていてサーブもそうですが、スライスもそれなりに打てる我が息子。

イギリスのテニス 英国に多いクレイコート キッズテニスには足に優しい 
英国には多いクレイコート キッズテニスには足に優しい

 クレイコートの試合で、ざざーっとネット際までコートをスライドしながら走り込んで、バックスライスで相手コートのサイドへ打ち込んだりすると、思わずギャラリーから「ローラン・ギャロス(全仏オープン大会)を見ているみたいだね。」と声がかかったり。

息子のサービスゲームで、サービスラインぎりぎりに沈めたファーストサーブに続いて、ネットまで走り込んでバックボレーとポイントを決めたりすると「ほーっ。」と試合を見ているギャラリーから声がもれたりします。 打つ姿が美しくても、結果は負け。

途中から見に来た試合相手のお父さんに「なんで、君の息子さんが負けていて、僕の子供が勝っているの?」と聞かれたりして。 『そんなこと、私に聞かれても、困ります。』 

どんなに華麗な技を見せても、最後の1点で勝ち負けが決まるテニス。さすが、日ごろからサッカーで足を鍛えているイギリスの少年達。ラケット振る姿が様にならなくても、フットワークはラファエロ・ナダル並み。粘り勝ちで点を取っていく相手選手。

なぜ、我が子は勝てないのか。。。『勝ちたい。』その思いの違いかしら。。。 

こんなに負け続けても、トーナメントに出たいのか? 

試合の度、コートの後ろで、応援している親の方が精神的に疲れてきたりして。 それでも「次の試合も出るよ。」と二つ返事の息子。 遠征しても負けが続いて、親の心の中は雨ザーザー。

それでも、息子にポジティブな励ましをと思い、ひきつらないように笑顔を作りながら「今日は、残念だったけど、がんばったね。」
すると『えっ、なに言っているの?』と不思議そうな顔で私を見た息子。

「僕、今日、すごいサービスゲームをしたんだよ。」 

このリアクションには、励まそうとした親は思わず言葉に詰まりました。
『そぅ、そうだけど。今日の試合で、勝ったのは、その1ゲームだけなんだけど。。。』

 不思議なことに、試合で負け続けても、息子のテニス友達から彼のプライドが傷つくようなことは一度も言われずに、相変わらず「フォームがきれい。」とか「あのサーブはすごい。」とかポジティブな声掛けばかり。

 試合に負けても、一度も泣くこともなく落ち込むこともなく淡々としている息子。

 息子のことをよく知っている他のジュニア選手のコーチが、一言。
 「彼は、試合で勝つということでなく、他のことを求めて、テニストーナメントに出ているんだね。」

 『息子よ。君は、何を求めて、試合に出続けるのか。』

 いつか私は、その答えを知ることができるのかしら。




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写真: Fortis Green Tennis Club 


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2013年9月25日水曜日

イギリスのテニス  トーナメント・シーズン

ジュニア・テニス 夏のトーナメントシーズンが終わって。

怒涛のような夏のテニストーナメントの時期が終わりました。
学校が始まるのが、嬉しい。

7月の卒業式が終わった2日後から始まった夏休みのトーナメント。5週間の夏休みの間に、7つのトーナメントに参戦。これが多いのか少ないのか。ジュニア・トーナメント参戦初めての夏休みなので、なんともいえません。

とりあえず、テニスの試合から一息。
と思ったら、今度は、秋のクラブ内トーナメントが始まり、そして、冬のトーナメントの時期へとむかうそうです。
「ジュニア・プレイヤーの親に休みはあるのか。」

英国テニス協会 ホームページ

グランドスラムのウィンブルドン大会も含むイギリスの公式テニストーナメントを管理する英国ローンテニス協会(The Lawn Tennis Association;略してLTA)。
 イギリスのほとんどのテニス・クラブが、この英国テニス協会(LTA)に属していて、英国テニス協会(LTA)の会員数=イギリスのテニス人口と言っても過言でもない。

そのイギリスのテニス界をまとめるLTAのホーム―ページは、とても丁寧に作られています。テニスを全く知らなくても大丈夫。

テニスの始め方やルール、地域のテニスクラブの検索や公式試合への参加の仕方、児童のミニ・テニスからプロの国際試合まで、さらに、プレイヤーのプロファイルと、いろんな情報を手に入れることができます。
イギリスのテニス情報は、LTAのホームページさえ見れば網羅できるわけです。


ジュニアテニスのトーナメント・シーズン

さて、LTAのホームページを見ると、ジュニア・トーナメントのシーズンについて、明解に説明されていました。
 夏のシーズンは、4月1日から8月31日まで。 
冬のシーズンは、9月1日から3月30日まで。

 結局、休む時はないみたいですね。 

イギリスのテニスシーズンは、夏・冬の2シーズンと別れていますが、ジュニア戦には、この二つのシーズンの日付に注目することが、大切になってきます。その理由は、こどもの年齢により、どのトーナメントに、エントリーできるかが決まるからです。

イギリスでは、11歳から18歳までが、ジュニア・プレイヤーとしてトーナメントに参加できます。 公式戦は、年齢ごとに12歳以下のU12、それにつづいて、U14、U16、U18と4グループに分けられています。年齢の上の試合に出るのは許されるのですが、自分の年齢より下のグループには参戦できません。

ジュニア・テニス 年齢グループ表

LTAでは、この年齢ごとに、どのシーズンのどの年齢の試合に出られるか詳細に教えてくれます。
ホームページを見ると、Q&Aでは、こんな風に分かりやすく説明されています。

What age will you be on the 31st March 2011? Answer: 12
2011年3月31日に、あなたは何歳になりますか? 答え:12歳)
You will play 12 & Under yellow ball competition for the coming winter season – 1st September 2010 to 31st March 2011
(次の冬シーズン(2010年9月1日-2011年3月31日)の12歳以下のイエローボールの試合に参加できます。) 

今年2013年のトーナメント・シーズン用に、こんな表も作ってくれていました。


その上、子供の生年月日を入力したら、年齢グループを教えてくれるページも用意されていました。



いたせりつくせりですね。
イギリスのテニス協会がんばってくれています。また、ジュニア・トーナメントの参加システムについて、これからもブログでお知らせします。


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参照:The Lawn Tennis Association http://www.lta.org.uk/players-parents/Competition/Junior-competition1/Competition-Age-Groups-Explained/Age-Group-Examples/#sthash.7thL3zpv.dpuf


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2013年8月28日水曜日

突然のテニス・トーナメント イギリスのジュニア・テニス

パパの思いと息子のテニス

日本で不登校の時に、家でひきこもりになりそうな息子を見て、彼の父親は、こういいました。

「学校に行けないからって、家に閉じこもっていたら身体が悪くなる。」
「学校の友達は、毎日休み時間に元気に校庭を走り回っているんだ。」

息子の状態が許す限り、近くの公園のテニスコートに毎日のように連れて行っていました。

そのお陰で、そこそこテニスの打ち合いができるようになった息子。

公園のテニスコートで知り合った同い年のお友達ができたりして、嬉しいママとパパでした。

「学校の同級生と遊べないなら、スポーツを通して友達を増やせばいい。」
と思う親の気持ちもなんのその。

「同じ年齢の子達と一緒にプレイできるし、テニスクラブに入ったら?」
「お友達もトーナメントに参加しているし、一緒に、トーナメントに参加してみたら?」 と勧めても、

「僕、戦いたくないんだよ。勝つのも、負けるのも嫌なんだ。引き分けがいい。」
 なんという返事。

 『うーん、息子よ。それじゃ、テニスにならないのだよ。』

不登校になってから、学校だけじゃなくて、他でも同じ年代の子供たちと一緒が苦手になった息子。
もちろんテニスのグループレッスンもだめ。

これでは、「トーナメントに参加してみたら?」と誘われても、
「性格的に無理なので。」と断るしかありません。

イギリスのジュニア・テニス

 そして、日本を離れて、英国へ。

小学校の転校手続きと同時に、ジュニアプレイヤーのメンバーが多く、盛んなテニスクラブを見つけて、家族全員でメンバーの申し込みをした父親。

 『パパ、あきらめてなかったのね。』

それでも、息子はグループレッスンにも参加できずに、もっぱらテニスの相手はパパとママ。

 ジュニアメンバーの子供たちに声をかけてもらっても、パパの後ろに隠れるだけ。

それでも、イギリスで毎日登校できるようになり、すこしづつお友達の輪に入れるようになったのかな?

半年くらいして、学校のクラスメイトのお友達とビギナークラスのグループレッスンに参加できるようになりました。

「すごい大きな飛躍。」と、両親は大喜び。

イギリスのジュニアテニス 11歳までは緑色のグリーンボールを使用
11歳までの試合は緑のボールを使用

いきなりのテニストーナメントへのお誘い

そして、英国に引っ越して来てから、ちょうど一年がすぎた春。

 テニスクラブのコーチから、 「明日、ジュニアチームのクラブ対抗トーナメントがあるのだけど、人数が足りないから息子さんは出れないかな?」
という電話が夜の9時にかかってきました。

 「トーナメントは、明日の昼12時から始まるから、よろしく。」

『えっ、24時間もないじゃない。それは無理でしょう。』と思っても、

「明日の朝まで返事を待ってください。知っていると思うけど、彼の場合、性格的にはっきりと参加するとは答えられないから。」
 (こんな返事が通っていいのかしら?)

「チームのダブルスのトーナメントなら、シャイな彼でも参加できるのではないか。」
暖かい言葉が返ってきました。

『あんまり話したことなかったけど、こんなに考えてくれていたんだ。』

 同い年頃のジュニアプレイヤーが、毎日のようにたむろして、みんなで楽しげにテニスの試合をしているのに、テニスコートの隅っこで父親としか打ち合いのできない息子を見てきたクラブのコーチ。

みんなの思いに背中を押された息子。
「今回だけやってみる。」

それでも、試合間際まで、私だけに聞こえるようにブツブツ。

 「僕、出ないといけないのかな?」
「やっぱり無理だと思う。」
「やめるって言ってこようかな。」 

試合の時間になりテニスパートナーになる同い年のお友達が迎えに来ました。
 「今日、一緒に試合にするでしょう?がんばろうね。」

声をかけてもらっても、なんだか煮え切れない態度の息子。

 ところが、他の子が「出ないの?だったら、僕が試合に出たいな。」 と言った途端、
 「いや、僕は出るから。」 とテニスラケットを持ってコートへ走って行ってしまいました。

 結果は、ダブルスは負けたけど、シングルはかろうじて1勝。

 いきなりのジュニア・.テニス・.トーナメントへの参加でした。 

「1回きり」という話が、実は、地区のクラブチーム対抗リーグ戦ということで、
それぞれホーム・アウェーと2回づつ行われる為、結局その後に3試合続いて出場しないといけないことに。

4月から6月は、団体戦のシーズン。
そして、小学校でもテニス部が設立して、毎週のようにトーナメントが続くのでした。

さらに、「うちのクラブは、U12のチームのメンバーが4人しかいないから。一人でもかけるとペナルティー負けしちゃう。」とコーチから言われたら、がんばるしかない。

The Lawn Tennis Association (LTA)とジュニア選手

アンダー12(12歳以下)のジュニアの試合と言っても、英国テニス協会(LTA)の記録に残る公式試合。

1回出ただけでも、選手登録がされてしまいます。

(ちなみに、イギリスのほとんどのテニスクラブが英国テニス協会に属しているので、
クラブ内トーナメント以外の試合は、ほとんど公式戦のように、LTAの記録に残ります。)


 今までは輪の外から見ていたばかりだった私たちが、
こうやって息子と一緒に、ジュニア・テニス・トーナメントの世界に入っていくのでした。


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2013年8月15日木曜日

夏のジュニア・テニス・トーナメント イギリス コッツウォルズ編


ジュニアテニストーナメント イギリスへ 

コッツウォルズ チェルトナム ボートン・オン・ザ・ウォーター


今年の夏休みは、いきなりテニストーナメントで始まりました。

学校を卒業したのが、金曜日。
ほっとする間もなく、日曜日からトーナメント。

ジュニアスポーツ選手を持つ親にとって、夏はトーナメントの時期ですよね。

テニスのジュニアプレイヤーは、トーナメントに出て、ポイントを稼がないといけないので、夏休みは稼ぎ時と思いきや息子のようなローランキングのプレイヤーには、夏の大会は、グレードの高い大きな大会ばかりで、地元で参加できるトーナメントが少ないのでした。

ということで、川を越えて、イギリスへの遠征が続く夏休みです。

ウェールズとイギリスは、ほとんど陸続きなのですが、それでも、セヴァーン川(Severn River)を超えてイギリスのトーナメントに出るとなると、ちょっとした旅行気分。テニスのトーナメントには、興味のない娘も連れての遠出が続く夏休み。

この間もトーナメントで、コッツウォルズ(Cotswolds)のはずれの町チェルトナムCheltenham)へ行ってきました。

さすがイギリスの歴史のあるリッチな王室保養地にあるテニスクラブ。 高速道路M5を降りて、チェトナムの町に着いてからのリージェンシー時代の家々が立ち並ぶ街並みもきれいでしたが、目的のテニスクラブに着いて、さらにびっくり。

なんと芝のコートが、ずら―っと並んでいました。ウィンブルドン以外で、こんなに芝のコートを見たのは、初めて。喜んだのは、ジュニアプレイヤーの父親たち。試合前の練習に「一緒に打たせてよ。」と裸足になって混じっていました。


イギリス コッツウォルズ チェトナムのテニスクラブ 芝のコートでプレイするジュニアテニス


ちなみに、ジュニア戦は、この芝生のコートでなく、プレイしなれているハードコートを使用するということで。よかったぁ。
グラスコートで練習しているジュニアなんているのかしら。。。
このチェルトナムのテニスクラブでも11コートあるグラスコートは夏のシーズンのみ利用できるそうです。(もったいない。)

今回は、マッチ戦で、3回戦。3人の対戦相手の中の一人は、
一緒に参戦した息子の学校のお友達。
何で、こんなに遠くまで来て、毎日のように会っている友達とプレイしないといけないのか。。。。

息子がテニスのトーナメントをしている間に、私と娘は、コッツウォルズの村を探索に。
ときどき、主人からのトーナメントの中間報告を受けながら、時間を気にしながらも、チェトナムから車で24分の所にある「コッツウォルズのベニス」と呼ばれているボートン・オン・ザ・ウォーターBourton on the Water)に車を飛ばしました。

娘とスケッチブックを持って、綺麗な風景でもスケッチをしようと思っていたら、この水辺の村は、多くの人だかり。 そういえば、夏休みの土曜日の午後だった。

観光局の前の水辺のところでは、おもちゃのアヒルを川に流す「ダック・レース」が行われていて、川辺の芝生にブランケットをひいて、ピクニック気分で、楽しんでいる人たちがいっぱいでした。
イギリス コッツウォルズ地方バートン・オン・ザ・ワォータ― 夏の水遊びの様子
ボートン・オン・ザ・ウォーター 写真のあひるは本物
ダックレースにはおもちゃのアヒルを使っていました。

素敵なお店をいっぱいめぐって、すっかりホリデー気分。
「息子のトーナメントは終わったのかしら?」
『もしかして、今日は勝てたかも。』とおもい、Toys for Mens and Boysというおもちゃ屋さんで、お土産を買った後、フェスティバル気分が抜けないままに、チェルトナムのテニスクラブへ逆戻り。
コッツウォルズ バートン・オン・ザ・ウォーター 男子専用のおもちゃ屋
ボートン・オン・ザ・ウォーターのおもちゃ屋さん
男性・男の子専用のおもちゃ屋というのがおもしろい
息子は、第2戦で奮闘中。まだまだ長引きそう。
うれしいことに、チェルトナムのテニスクラブは、カフェもおしゃれでした。

テニスコートに面して白いタイルを引いたテラスから入るオープンカフェみたいなつくりで、カウンターの上には、おいしそうな本格的レモンケーキ(Lemon dazzling cake)やクルミ入りチョコレートブラウニー(chocolate brownie)等が、ガラスのケースの中にいっぱい。

本格的なカプチーノマシーンもあるし、やはりチェルトナムは違う。

ボートン・オン・ザ・ウォーターのおいしそうなカフェを横目に、心残りのまま帰って来た母は、すっかり息子のトーナメントのことを忘れて、白いテニスコートに身を包んだイギリスのおばあちゃまたちと一緒に優雅にテラスで、おいしいコーヒーとレモンケーキを堪能していました。
コッツウォルズ ボートン・オン・ザ・ウォーター ウィンドラッシュ川沿いのお家
ウィンドラッシュ川(Windrush river)沿いのお家 
コッツウォルズのストーン・ウォール

コッツウォルズ ボートン・オン・ザ・ウォーターのお店 クリスマス・コーナー
クリスマス・コーナーというお店
一年中クリスマスのものが売っています。

ガレージの上にさりげなくある時計塔 
モデル・ビレッジの反対側にあります。

ボートン・オン・ザ・ウォーターに行く時にもっていて便利なのが、
この村の地図 『Village map』
ボートン・オン・ザ・ウォーターのツーリストオフィスのホームページでみれます。
http://www.bourtoninfo.com/map/

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