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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2013年8月28日水曜日

突然のテニス・トーナメント イギリスのジュニア・テニス

パパの思いと息子のテニス

日本で不登校の時に、家でひきこもりになりそうな息子を見て、彼の父親は、こういいました。

「学校に行けないからって、家に閉じこもっていたら身体が悪くなる。」
「学校の友達は、毎日休み時間に元気に校庭を走り回っているんだ。」

息子の状態が許す限り、近くの公園のテニスコートに毎日のように連れて行っていました。

そのお陰で、そこそこテニスの打ち合いができるようになった息子。

公園のテニスコートで知り合った同い年のお友達ができたりして、嬉しいママとパパでした。

「学校の同級生と遊べないなら、スポーツを通して友達を増やせばいい。」
と思う親の気持ちもなんのその。

「同じ年齢の子達と一緒にプレイできるし、テニスクラブに入ったら?」
「お友達もトーナメントに参加しているし、一緒に、トーナメントに参加してみたら?」 と勧めても、

「僕、戦いたくないんだよ。勝つのも、負けるのも嫌なんだ。引き分けがいい。」
 なんという返事。

 『うーん、息子よ。それじゃ、テニスにならないのだよ。』

不登校になってから、学校だけじゃなくて、他でも同じ年代の子供たちと一緒が苦手になった息子。
もちろんテニスのグループレッスンもだめ。

これでは、「トーナメントに参加してみたら?」と誘われても、
「性格的に無理なので。」と断るしかありません。

イギリスのジュニア・テニス

 そして、日本を離れて、英国へ。

小学校の転校手続きと同時に、ジュニアプレイヤーのメンバーが多く、盛んなテニスクラブを見つけて、家族全員でメンバーの申し込みをした父親。

 『パパ、あきらめてなかったのね。』

それでも、息子はグループレッスンにも参加できずに、もっぱらテニスの相手はパパとママ。

 ジュニアメンバーの子供たちに声をかけてもらっても、パパの後ろに隠れるだけ。

それでも、イギリスで毎日登校できるようになり、すこしづつお友達の輪に入れるようになったのかな?

半年くらいして、学校のクラスメイトのお友達とビギナークラスのグループレッスンに参加できるようになりました。

「すごい大きな飛躍。」と、両親は大喜び。

イギリスのジュニアテニス 11歳までは緑色のグリーンボールを使用
11歳までの試合は緑のボールを使用

いきなりのテニストーナメントへのお誘い

そして、英国に引っ越して来てから、ちょうど一年がすぎた春。

 テニスクラブのコーチから、 「明日、ジュニアチームのクラブ対抗トーナメントがあるのだけど、人数が足りないから息子さんは出れないかな?」
という電話が夜の9時にかかってきました。

 「トーナメントは、明日の昼12時から始まるから、よろしく。」

『えっ、24時間もないじゃない。それは無理でしょう。』と思っても、

「明日の朝まで返事を待ってください。知っていると思うけど、彼の場合、性格的にはっきりと参加するとは答えられないから。」
 (こんな返事が通っていいのかしら?)

「チームのダブルスのトーナメントなら、シャイな彼でも参加できるのではないか。」
暖かい言葉が返ってきました。

『あんまり話したことなかったけど、こんなに考えてくれていたんだ。』

 同い年頃のジュニアプレイヤーが、毎日のようにたむろして、みんなで楽しげにテニスの試合をしているのに、テニスコートの隅っこで父親としか打ち合いのできない息子を見てきたクラブのコーチ。

みんなの思いに背中を押された息子。
「今回だけやってみる。」

それでも、試合間際まで、私だけに聞こえるようにブツブツ。

 「僕、出ないといけないのかな?」
「やっぱり無理だと思う。」
「やめるって言ってこようかな。」 

試合の時間になりテニスパートナーになる同い年のお友達が迎えに来ました。
 「今日、一緒に試合にするでしょう?がんばろうね。」

声をかけてもらっても、なんだか煮え切れない態度の息子。

 ところが、他の子が「出ないの?だったら、僕が試合に出たいな。」 と言った途端、
 「いや、僕は出るから。」 とテニスラケットを持ってコートへ走って行ってしまいました。

 結果は、ダブルスは負けたけど、シングルはかろうじて1勝。

 いきなりのジュニア・.テニス・.トーナメントへの参加でした。 

「1回きり」という話が、実は、地区のクラブチーム対抗リーグ戦ということで、
それぞれホーム・アウェーと2回づつ行われる為、結局その後に3試合続いて出場しないといけないことに。

4月から6月は、団体戦のシーズン。
そして、小学校でもテニス部が設立して、毎週のようにトーナメントが続くのでした。

さらに、「うちのクラブは、U12のチームのメンバーが4人しかいないから。一人でもかけるとペナルティー負けしちゃう。」とコーチから言われたら、がんばるしかない。

The Lawn Tennis Association (LTA)とジュニア選手

アンダー12(12歳以下)のジュニアの試合と言っても、英国テニス協会(LTA)の記録に残る公式試合。

1回出ただけでも、選手登録がされてしまいます。

(ちなみに、イギリスのほとんどのテニスクラブが英国テニス協会に属しているので、
クラブ内トーナメント以外の試合は、ほとんど公式戦のように、LTAの記録に残ります。)


 今までは輪の外から見ていたばかりだった私たちが、
こうやって息子と一緒に、ジュニア・テニス・トーナメントの世界に入っていくのでした。


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