卒業する数日前に息子が学校からスクールレポート(通知表)をもらって帰ってきました。
それでも、コメントの欄には、担任の先生方が、息子についての暖かな言葉を書いてくださっていたので、なるたけ息子には見せないようにしながら、その部分だけを読んであげていました。
といっても、先生から息子に直接手渡されていることもあって、全く見せないと言うのは、無理なのですが。
といっても、先生から息子に直接手渡されていることもあって、全く見せないと言うのは、無理なのですが。
英国の通知表:School Report
英国では、通知表は、学校からの報告書ということで、スクールレポートと呼ばれています。親に渡されるのは、年に1回、 年度末の7月に渡されます。
“To the parents/Guardian of 息子の名前”と書かれた封筒に張っていて、親より先に生徒が見れないように、ちゃんと封がしてありました。(これも嬉しかったです。)
英国の通知表は、日本と違って、特別な紙で作ってある冊子ではなく、普通のA4のコピー紙に、ずらっーと教科別にコメントが書いてあるだけ。
それも、試験科目の英語、算数、理科の評価だけで、その他の学年は、このコメントだけの通知表をもらいます。
(ウェールズは、ちょっと違って6年生だけ試験があり、評価科目にウェールズ語も入ります。)
成績表のコメントの書き方:From tutor comments
今回息子がもらってきた通知表には、それはすばらしい表現がいっぱい書かれていました。
息子の成績表を、私より先に読んだ義理の母は、
「涙をなくして語れない。」と、ハンカチで目を拭きふき。
そのすばらしいコメントの一部をご紹介。
「英語での学校教育がたった2年目とは思えない。」(英語)
「今年のプロジェクトの中で、彼は本当に輝いた。」(Art)
「デザインのプロジェクトでの彼のアイデアは、オリジナルで、独創的である。」(デザイン)
「とても熱心な地理学者である。」(地理)
「熱心で才能のあるスポーツマンであり、体育の教科において、すべての部分で、すばらしいパフォーマンスを見せ、よいコントロール、スピード、体力、強さ、バランスを見せてきた。」(体育)
「第2次大戦のリサーチにおいて、グループの一員として、また、単独でも効果的な調査を行って、歴史に深い興味と熱意を見せた。」(歴史)
「ウェールズ語に触れたのが初めてにも関わらず、彼の語学の進歩は驚くべきである。
その素晴らしい態度と授業へ意欲的な取り込みは賞賛すべきである。」(ウェールズ語)
「今年のプロジェクトの中で、彼は本当に輝いた。」(Art)
「デザインのプロジェクトでの彼のアイデアは、オリジナルで、独創的である。」(デザイン)
「とても熱心な地理学者である。」(地理)
「熱心で才能のあるスポーツマンであり、体育の教科において、すべての部分で、すばらしいパフォーマンスを見せ、よいコントロール、スピード、体力、強さ、バランスを見せてきた。」(体育)
「第2次大戦のリサーチにおいて、グループの一員として、また、単独でも効果的な調査を行って、歴史に深い興味と熱意を見せた。」(歴史)
「ウェールズ語に触れたのが初めてにも関わらず、彼の語学の進歩は驚くべきである。
その素晴らしい態度と授業へ意欲的な取り込みは賞賛すべきである。」(ウェールズ語)
最後の担任の先生からのコメントでは、「彼は、家族にとっての誇りで、我が校の財産であることを証明しました。」とまで書いてありました。
ここまで言われたら、おばあちゃん泣くよね。
日本人の私は、最初にコメントを読んだ時、感激するというより、
英語で言うと “a little overkill”っていう感じで、ちょっと引いてしまいました。
英語で言うと “a little overkill”っていう感じで、ちょっと引いてしまいました。
コメントの通知表と一緒に入っていたAssessment Results(学習達成結果)のスコアの紙。
これをみてびっくり。
彼の6年生の英語、数学、理科の3教科の成績は、英語のスピーチを除いて、すべてレベル4と記されていて、6年生修了時の学習達成レベルをクリアしていました。
学習達成スコア表:Assessment results
学習達成レベルと言うのは、ナショナルカリキュラム(National Curriculum)と呼ばれている日本で言う学習指導要領をもとに作られている学習の達成目標なのです。
各学年ごとでなく、2年生(7歳児)、6年生(11歳児)、9年生(14歳児)の修了時に求められている達成目標です。
6年生だとレベル4をクリアしていたら、OKという具合です。
学習達成目標が、毎年でなく、とびとびの所がいいですね。
6年生だとレベル4をクリアしていたら、OKという具合です。
「1年でできなくても、数年かけてのんびりと達成できればいいよ。」と言うことでしょうか。
小学校最後の通知表は大きな成功の物語
日本では、小学校2年生から、クラスで授業を受けることができず、家でも勉強をするわけでなく、これからもずーっと、学力はおぼつかないと思ってました。
英国に来て、教室でクラスメイトと一緒に楽しく勉強できるようになっただけでなく、1年と数カ月で、勉強もなんとかなると分かったわけです。
親としては、喜びよりも驚き。驚きよりも不思議。
不登校だったというだけでなく、日本から転校してきて、アルファベットもまともに書けない生徒が、わずか1年2カ月で、小学校修了時の学力に達っするという成果をあげた。
親としては、喜びよりも驚き。驚きよりも不思議。
これは、英国の小学校の先生方にとっても、成功例だったのでしょう。
通知表の最後に書いてあった副校長先生からのコメントは、
「転校してきた日のはずかしがり屋な彼を知っている私たちにとっては、
今の人を引き付ける笑顔と自信を持った明瞭な態度の彼は、大きなサクセス・ストーリーです。」
今の人を引き付ける笑顔と自信を持った明瞭な態度の彼は、大きなサクセス・ストーリーです。」
とありました。
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義母さんじゃ無くても泣いてしまうわ! 本当に良かったね〜。
返信削除ありがとうございます。英国の公立学校の特別支援・個別指導についてくわしくご紹介しますね。今後も、ブログを楽しみにしていてください。
削除今日はスイスの学校から夏学期の成績表が届きました。
削除丁寧なコメントは、親にとっても嬉しいですね。
スイスの学校でも、成績表はコメント式なのですね。教えていただきありがとうございました。
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