イギリスの初夏の祭典といえるウィンブルドンテニス選手権。 ウインブルドンが開催間近になるともうすぐ夏とイギリス人は思うのか、いきなりテニスクラブが混み出します。
6月のストロベリー
イギリスのいちごの季節は6月。5月くらいから輸入物のいちごに混じって少し小粒のイギリス産のいちごが店頭に出てき始めるとウィンブルドン大会が近づいたなぁと感じる私。
スーパーで売っているパックに入ったいちご達も6月になると赤みが増してきます。
熟してきたいちごの緑のヘタを見るとウィンブルドンの芝生のコートを思い出してしまうのは私だけかしら?
ストロベリーとクリーム
ウィンブルドンのテニス大会の伝統的な食べ物はストロベリーとクリーム。
なぜかって。
「それはウインブルドンテニス大会の開催される2週間が、英国のいちごの一番旬な時期と重なるのです。」ウィンブルドン大会に毎年25 トン近くのいちごを提供するイチゴ農園のレーガンさんのお話。
センターコートでストロベリーをポットに入ったクリームにつけて食べながら見るテニスは最高。
イギリス産のいちごとダブルクリーム |
何十年も前にイギリスで学生だった頃、初めて行ったウィンブルドン選手権。
長い間並んで手にしたNo.1コートのチケット
No.1コートの出入口でチケットを手渡していると前に並んでいるご婦人のピクニックバスケットからシャンパンボトルが見えたりして。
イギリスのテニスって「大人のスポーツ」と感じたことを覚えています。
更にびっくりしたのが、席につくとおもむろにそのピクニックバスケットからグラスのシャンパングラスを取り出して優雅にシャンパンを開けたこと。(随分昔の話ですが。。。)
もちろん、おつまみはストロベリーとクリームでした。
ダブルクリームVSクロテッドクリーム
ストロベリーにかけるクリームはさらっとしたクリームですが、イギリス人の間では、脂肪分が48%以上のちょっと濃厚なダブルクリームも人気です。我が家のおばあちゃんは、クリームを煮詰めたクロテッドクリーム(clotted cream)というクリームが大好き。冷蔵庫から出したばかりだとバターの様に硬いのだけど、これをいちごにつけて食べてます。
バターの代わりにトーストにつけても食べても美味しいと朝からこの濃厚なクリームを食べるイギリス人のおばあちゃん。
ウィンブルドンでも、このクロテッドクリームとストロベリージャムを添えたスコーンのアフタヌーンティーが楽しめます。
スコーンとクロテッドクリームとストロベリージャムがイギリスの定番 |
クロテッドクリームはデボン州(Devon)とコーンウォール州(Cornwall)の伝統的な食べ物。
クロテッドクリームをつけたスコーンのアフタヌーンティーは、デボン、コーンウォールのどちらが発祥の地かということでこの2つの地方でバトルが行われていますが。。。
さて、ウィンブルドンの会場のカフェで出されているアフタヌーンティーは『Devon scones served with clotted cream and strawberry jam』とデボン産であることをアピールしてますね。
ちなみに我が家のおばあちゃんのお気に入りはコーンウォールのRodda'sのクロテッドクリーム。
コーンウォール産のクロテッドクリームといえばRodda'sのクリーム |
2014年のウィンブルドンテニス大会はイギリス人のアンディ・マレーがディフェンディングチャンピオンとして開幕第1日目から試合を見せて、英国中を盛り上げてくれています。
子供達が小さい時からベービーカーに乗せて見に行ったウインブルドンテニス大会。少し大きくなると人がまばらになった広い芝生の駐車場を走ってはしゃいだり。コート脇でテニス試合を観戦する時は静かに黙っていないといけないこともこのウインブルドンで習いました。
そう。ウィンブルドンは息子とテニスとの最初の接点の一つでした。
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(参考:
The All England Lawn Tennis Club http://www.wimbledon.com
BBC ニュースhttp://news.bbc.co.uk/local/cornwall/hi/people_and_places/newsid_8694000/8694384.stm
Rodda's http://www.roddas.co.uk/)
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