お陰さまで、この9月に中学生1年になった息子は、イギリスの義務教育修了試験の日本語の試験に合格しました。
今年のGCSEの結果発表は、8月22日でした。
このイギリスの義務教育修了の全国統一学力試験(GCSE)の結果は、同じ日に一斉に発表されます。
GCSEの試験結果は、点数でなくグレードでAからGまでの7段階。
最近は、 Aよりグレードが高いA*( Aスター)が加わりました。
一般的にCまでが合格とされます。
息子の日本語のGCSEのグレードはC。(ぎりぎりでしたね。)
受験できる科目の数は、9から11科目くらい。
中学校によって、最大選択科目数は決まります。
娘の私立中学校は、10科目まで選択できます。
公立の学校の方が、11科目と多くの科目数を取れる時もあります。
最近は、オプションになる選択科目も、歴史、地理、外国語(ヨーロッパ語)といった昔から勉強されている科目以外に、 ビジネス、Citizenship(公民)、テキスタイル、メディア(テレビ・報道)、近代外国語(Modern Language)といった新しい科目も含まれています。
イギリスでは、近代外国語の分野に含まれる日本語の試験を、息子は受けました。
受験科目のオプションは、学校によって選択できない場合も多いので、実際は、各学校で教えている選択科目から生徒は選ぶことになります。
GCSEの結果は、今後の進路を決める資格試験となるので、科目の選択もよく考えなければいけません。
このGCSEの試験結果は、Aレベル(大学入学への資格試験)の受験科目を決める大きな目安になります。
Aレベルの成績が悪くても、GCSEの成績を考慮してくれる大学もあるので、 どの科目を取るかという選択は、かなりシビア。
9年生(13歳)の時に、翌年度から始まる2年間のGCSEのコースの科目を選ばないといけません。
日本だと中学1年生となる13歳の時に、イギリスの子供たちは、すでに自分たちの進路選択のプレッシャーがかかっているのですね。
イギリスの教育資格・学位および職業資格のチャート |
GCSEの結果は、大学進学を望まない子供たちにとっても、その後の就職活動に影響を与えます。
例えば、GCSEの英語、数学、(理科)のグレードC以上を持っていれば、公立学校の教員資格(Qualified Teacher Status)の資格教育課程のコースを受けることができます。イギリスでは、日本のような教員になる国家試験はなく、このコースを修了すれば、公立学校の先生になれるわけです。
イギリスの16歳の時に取るGCSEの結果で、公務員への道が確保できる。
重要なわけですね。
日本の小学校で不登校生だった息子。
彼の進路を、親子ともども懸念してました。
イギリスに来てから1年わずか。
将来への橋がすこしづつ見えてきました。
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参照:OFQUAL(Office of Qualifications and Examinations Regulation)
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