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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2013年11月10日日曜日

イギリスの学校 中学校への橋渡し 入学式

短かった小学校登校生活と中学校進学

日本で小学校1年生の時から不登校だった息子が、5年生にイギリスの小学校へ転校してから、出席日数は90%以上。やった―。

せっかく楽しい学校生活をおくれていたのに、毎日登校し始めてから、わずか1年と2カ月で小学校生活が終ってしまいます。  短かった登校生活、あっという間に小学校卒業。中学へ進学しなくちゃいけない。

 「また、学校が変わる。また、生活が変わる。」

せっかく、通学できるようになったのに、中学校にも無事通えるかしら。せっかく不登校脱出できたのに、進学と同時にまた逆戻りということも。

小学校の卒業式の日、担任の先生から言われました。「この1年の息子さんの精神的なそして学力の進歩は目を見張るものでした。でも、あと1年、手元において教えたかった。」

『先生、私も同じ気持ちです。』

日本の不登校生数の学年別の統計を見ると、中学校1年の時に不登校になるケースが圧倒的に多い。

「もう少し小学校に残れないかしら。。。」

中学1年で不登校生数急増 学年別不登校生数 H23年度 内閣府HP 文部科学省 
内閣府H25年子ども・若者白書(文部科学省の統計より)


そんな親や先生の思いもよそに、我が息子。「僕は十分小学校を楽しんだから、同級生と一緒に中学校に行くよ。当然でしょ。」

うーん、言葉だけはたくましいのだけど。。。『1年前はこんなたくましい言葉も発せられなかった息子。やはり、もう僕は大丈夫だよと言うシグナルでは。。。』母の心は揺れます。

新7年生(中学1年)登校日と入学式 

小学校卒業式の翌日から夏休みの間、怒涛のように続いたテニストーナメントの最後の1試合が終わったとたん、彼の不安レベルは一気に上昇。中学入学まであと数日。この日までテニスに神経を集中してきたおかげで、彼の不安は抑えられていたのかも。

英国で通った小学校は全生徒数200名の少人数。それに比べて、これから通う中学校は、1学年9クラスもありマンモス校。不登校生の親でなくても、懸念する材料は多くあるのに。。。

式典とか派手なことが苦手な息子。入学式にすら出ないかも。一番最初の山は、やはり中学初登校日。母はため息をつきます。

ところが、私の心配は無駄に終わりました。
イギリスの中学校には、日本のような親も連れ立っての華やかな入学式はありませんでした。

入学式の式典のご案内のかわりに「新7年生は、登校時間の朝9時に、自分のクラスに集まってください。」というメールのお知らせが新中学生の親に送られてきました。

イギリスでは、中学に就学しても、新1年生ではなく新7年生になります。小学校から中学校へかわっても、学年の呼び方に区切りがなく『7年生』へと進みます。 高校への就学も同じで、中学3年から高校1年生になるのでなく、11年生(中学3年)から12年生(高校1年)になります。

 就学前のクラス分け

小学校の卒業式が終わった7月。「僕は、中学校では7年A組のクラスなんだ。」と教えてくれた息子。「もう、知っているの?」と驚いた母。9月の入学日は、まだ1カ月以上も先なのだけど。

「7月の初めにあった中学校訪問の時に、クラス分けがされて、もう新しい7年生のクラスメイトと一緒に教室でいろんな活動したんだよ。」

 こうして、9月の中学初登校日には、まるでいつもと同じ朝のように、お友達と誘いあって、子供たちだけで新しい学校の門をくぐったのでした。




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参照:内閣府 平成25年版 子ども・若者白書 (出典:文部科学省 平成23年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」)

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