ハーフタームホリデーって何。
人間とは不思議なもので、できないことができるようになると、またできなくなることを怖がるみたいです。イギリスの小学校に転校した息子は、転校した第1週目は、毎日学校へ通うことができました。ところが、金曜日が近づいてくると、部屋の端っこやベッドの中で丸まって、泣いていました。「学校に行けなくなるのが怖い。」
何年も学校へ通学できなかった子が、いきなり海外の学校へ転校。 それでも、不登校時代のいろんな思いが、転校することへの不安より大きかったのか、おもいきって背中を押してくれました。
「学校へ戻れるチャンスは今しかない。」
転校してから数日間続けて登校できたのはいいけど。。。モーターのついていないおもちゃの車と同じで、初めの一押しの勢いでなんとか数日は前に向かって走れたけど、一度とまったら、また動き出せるのだろうか。
1週間前は「学校へ行くのが怖い。」と言っていたのに、今週は「学校の休みが怖い。」
君、極端ね。
やはり一度とまると、また走り始めるのは結構難しい。
転校1週間目より2週間目の方が、なぜかハードルが高くなり、遅刻をしながら学校へ。
学校の門までたどり着いたけど、ユータンして帰ってきたりして。それでもなんとか学校へ毎日行くことができました。
学校の休みの日数が長くなるほど、不安のレベルも比例して増えるみたいです。 週末も返上して毎日学校行きたいのに。夏なんか、まだずーっと先だけど「夏休みが来ないといいな。夏休みなんて、なければいいのに。」
ところが、イギリスの学校は、各学期の真ん中にハーフターム・ホリデー(Half term holiday)「略してハーフターム」と呼ばれる1週間ほどの中休みがありました。
ハーフタームの馬鹿野郎。
うちの息子乗り越えられるかしら。。。
年間授業日数
日本の学校とイギリスの学校の授業日数はどのくらい違うのかしら。ちょっと気になって調べてみました。イギリスでは学校の授業日数は、法律上最低190日以上となります。公立の学校の場合は、それぞれの地区自治体が学期と休日を決めるなければなりません。
日本人も多く住んでいる首都ロンドンの北部と地方主要都市があるウェールズ南部の年間授業日数を、日本の学校と比較してみました。
イギリスの学校は、2校とも、年間授業数は、きっかり195日ですね。実は、この195日の中、5日間は教員研修日( Professional Development Days)。この教員研修日はInset day(インセット・デ―)といって、生徒たちはお休み。ということで、実際の生徒の授業日数は190日。決められた最低授業日数ですね。
日本の年間総授業日数 中学校1年 |
小学校5年 (参照:文部科学省HP) |
それに比べて、日本では小学校・中学校とも90%以上の学校で、授業日数が196日以上でした。
日本では夏休みも学校登校日があったり、放課後も校庭であそべたり、学校が子供たちの遊び場にもなっていて、いいですね。イギリスの学校では学校のお休みの日は、正門がしっかりしまっていて入れません。もちろん、学校へ行っても先生はいませんし。
ようやく楽しめるスクールホリデー
イギリスの学校へ転校してから、1年と5カ月。あれから、2つの夏休みと1つの冬休みと春休み、そして、4つのハーフタームホリデーを乗り越えた息子は、この秋、中学生になって初めてのハーフタームホリデーを迎えます。中学生になって授業の科目数や宿題の量も増えました。 「ハーフタームホリデーになって、少しのんびりできるな。」 と嬉しそうな息子。
ようやく、学校も休日もエンジョイできるようになったね。
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参照:文部科学省http://www.mext.go.jp/
Cardiff council, uk http://www.cardiff.gov.uk/
Barnet council, uk http://www.barnet.gov.uk/
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