転校3週間目の表彰状
イギリスの小学校へ転校してから3週間目に息子は表彰状を持って帰ってきました。
「今朝の朝会で僕の名前が呼ばれて壇上に上がって表彰状をもらったんだ。」
『えっ―!!!』
いきなり何ということが。。。
不登校だった息子が毎日学校に通うようになってわずか3週間目に全校生徒の前で表彰状をもらいました。
息子は目立つことが大の苦手
幼稚園の時、お誕生日の生徒たちは月に1度壇上に登ってお祝いしてもらうのですが、その時も壇上に立つのが嫌で泣いて幼稚園に行ったほどの恥ずかしがり屋。
さらに不登校になってからは人目を気にするようになり同じくらいの年齢の子供たちがいっぱいいるからと公園から逃げるように帰って来たことも一度や二度ではありません。
イギリスで毎日登校できるようになっても全校生徒の集まる朝会のある日は怖くてなかなか学校の門がくぐれなかった息子。
副校長先生に手を握られて講堂に入り緊張のあまり吐きそうになりながらも転校して初めての朝会に出席しました。
それが翌週には朝会で壇上にあがるとは。。。
「大丈夫だった?」
母はこれがトラウマで明日から学校に行けなくなる方が心配。
喜びも半分です。
「うん、他の学年の生徒も呼ばれて一緒に壇上に上がったから大丈夫。」
息子はごくごく上機嫌。
ロンドンオリンピック
イギリスへ転校したのはロンドンオリンピック開催も間際の2012年4月末イギリスの小学校ではオリンピックの競技を授業にも盛んに取りこんでいました。
体育の時間は「Javelin(ジャベリン)」と呼ばれる槍投げの競争。
小学校ではオリンピックで使うような重い槍でなくふわふわのフォームでできたロケット型の物を使います。
息子はこのジャベリンがうまいというので表彰されたのでした。
イギリスの小学校 表彰状(Merit Award) |
イギリスの小学校とほめる教育
息子はイギリスの学校に転校してから頻繁に『Great Work』
『Well done』
『Magnificent(すばらしい)』
『Brilliant Effort(すごい努力)』
といったシールを制服の胸につけて帰ってきました。家に帰ってくると仕事をしている私の所へ来て嬉しそうにシールを見せてくれる息子
「今日は答えられたから。」
「今日は手をあげたから。」
「今日は友達と協力したから。」
いろんな理由で星やほめ言葉のシール(ご褒美シール)をもらって帰ってきます。
「ありがとう。大切に取っておくね。」とそのシールを母は仕事に使うコンピューターに張り付けていました。そのうちに張る場所がなくなっていきました。
イギリスのほめ言葉 ごほうびシール |
毎日のように先生に褒めてもらってほめられることに慣れてきた息子。
先生に褒められる度に同級生も「うまいね。」「君はすごい。」と先生と一緒にほめてくれました。
「ジャベリンが一番うまかったのはだれ?」と聞かれ同級生はみんなで一斉に息子の名前をあげてくれたそうです。
学校で毎日のように先生や同級生に褒められてほめられることに慣れてきた息子。
先生にほめられて、クラスの皆にほめられて、学年でほめられて、壇上にあがって全校生徒の前で表彰されるのもその延長線上にありました。
苦手なことが減っていく
壇上にも登ってみんなに見つめられても大丈夫。人の目を気にしていた不登校時代とは大違い。
初めての表彰状をとても嬉しそうに居間の暖炉の上に飾った息子でした。
短い間にこんなにも変われることができるんだなぁ。
5年生になって初めてもらえた表彰状
ほめられて素直に喜べるようになりました。
『もう十分。これで小学校生活で思い残すことはないわ』と思った母でした。
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