短かった小学校登校時代
小学校5年生になる4月。英国へ転校した息子は5年生をわずか2カ月で終わり、その年の9月には6年生になりました。
短かった小学校登校生活。
日本では小学校1年生から不登校生だった息子。
イギリスの小学校に通い始めて、毎日元気に登校し教室で授業が受けれるようになった喜びもつかの間。中学校への進学が迫ってきました。
不安だった中学進学。日本の統計では中学1年生が一番不登校生になる確率が高い。
せっかく毎日学校へ通えるようになったのに、ここでつまずかなければ。。。
大きな心配を胸にした小学校最後の年でしたが、イギリスでは、小学校から中学校への橋渡しはとても細かく予定されていました。
イギリスの中学校の入学までのスケジュール
9月 新学年 6年生- 新6年生になったばかりの9月に公立中学校から学校見学説明会のお知らせが届きます。
- 説明会で渡される学校紹介には中学と小学校が連結した就学までの細かい橋渡しが記載されたスケジュールが入っていました。この就学前スケジュールには特別支援・視覚障害の児童への対応も記載されています。
11月
- 中学校の入学申し込み開始 インターネットで申し込みが可能
- 中学校の新入生サポートチームが小学校を訪問し、小学6年生と面談
- 公立中学校からの学年チームリーダーと生徒サポートチームの先生が小学校を訪問。
- 新7年生になる各生徒の情報を小学校と交換したり、6年生に中学校生活について紹介する。
4月
- バディー(Buddies)チームの中学生が6年生を訪問。
- 公立中学校の特別支援の先生の小学校訪問し、中学での特別支援についての説明。
- 新入学生の両親への説明会
- 中学生の演劇科の生徒が小学校訪問し、中学就学の説明をお芝居で披露。
- 特別教育支援(SEN :Special Education Needs)又は、追加教育支援(AEN :Additional Education Needs)チームが訪問し、小学校の特別支援(SEN)の生徒とCATsテスト (Cognitive Abilities Test)という認知知能試験を行う。
- この日に新7年生(中学1年)のクラス分けが行われて、体験授業は9月から一緒のクラスメイトと行います。(ロンドンの息子のお友達は、この中学体験授業が3日間にわたって行われ、連日中学校へ通ったそうです。)
イギリスの中学校からの就学前スケジュール |
特別支援教育・視覚障害の児童への対応も 一緒に書かれている。 |
就学前の丁寧な橋渡しと夏休み前のクラス分け
息子は7月の中学体験授業では、理科や体育をしたそうです。名札を書いて入学する前にクラスメイトの顔や名前を知ることで安心感が増しました。
「一度会って名前を知ったり一緒に活動したりして、その後、夏休みがあって少し距離も取れたのがよかったよ。いきなり会って明日から仲良くしろって言われたら結構かまえちゃうよね。夏休みが真ん中に入ったから、9月の入学の日はよく知っている所へ戻るような感じがした。」と息子のコメント。
不登校生だったことや学力的にも不安がまだ残る中、地元小学校7校が就学するマンモス中学校への進学は悩みました。
「少人数制の私立中学の方がいいのでは。。。」
公立校への申し込みが終わった後も私立校への申し込みも考えていました。
「僕はこの公立中学校にいくよ。」
そして、新7年生としての中学生活が始まりました。
新学期に入った最初の1・2日は、新7年生(中学1年)と新10年生(高校1年)だけが通学して、授業が行われます。イギリスの公立学校は形式ばった入学式がなく、特に行事ごとには固くなりやすい息子には不安の材料が1つ減りました。
最初の1週間目は新7年生だけが他の学年の生徒より早くお昼休憩が始まるようにに時間割が決められていました。その分、お昼時間も長くなり、ゆっくりごはんが食べられて、食べるのが遅い息子にとってはありがたいことでした。
イギリスの小学校と中学校の先生たちが共同で行うスムーズな中学校への橋渡しのお陰で、不登校だった息子でも入学前に新しい学校になじむことができ、元気に登校を続けられました。
小学校で不登校生だった時に「学校に行きたいけど、学校に行っても何が起きるかわからないから不安だ。」と言って布団の下にうずくまっていた息子の姿がだんだん小さくなっていきます。
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「一度会って名前を知ったり一緒に活動したりして、その後、夏休みがあって少し距離も取れたのがよかったよ。いきなり会って明日から仲良くしろって言われたら結構かまえちゃうよね。夏休みが真ん中に入ったから、9月の入学の日はよく知っている所へ戻るような感じがした。」と息子のコメント。
不登校生だったことや学力的にも不安がまだ残る中、地元小学校7校が就学するマンモス中学校への進学は悩みました。
「少人数制の私立中学の方がいいのでは。。。」
公立校への申し込みが終わった後も私立校への申し込みも考えていました。
公立中学校からのきめ細かいアピールとスムーズな中学入学
しかし、息子は小6になってから続く学区内の公立中学校からのきめ細かいアピールコールに心を決めたみたいです。「僕はこの公立中学校にいくよ。」
そして、新7年生としての中学生活が始まりました。
新学期に入った最初の1・2日は、新7年生(中学1年)と新10年生(高校1年)だけが通学して、授業が行われます。イギリスの公立学校は形式ばった入学式がなく、特に行事ごとには固くなりやすい息子には不安の材料が1つ減りました。
最初の1週間目は新7年生だけが他の学年の生徒より早くお昼休憩が始まるようにに時間割が決められていました。その分、お昼時間も長くなり、ゆっくりごはんが食べられて、食べるのが遅い息子にとってはありがたいことでした。
やったね。登校率アップ
息子が中学1年生の1学期の終わりに持って帰って来た通知表には「出席率98.6%」と書いてありました。(風邪でお休みした2日間を除いた全日数を登校できました。)イギリスの小学校と中学校の先生たちが共同で行うスムーズな中学校への橋渡しのお陰で、不登校だった息子でも入学前に新しい学校になじむことができ、元気に登校を続けられました。
小学校で不登校生だった時に「学校に行きたいけど、学校に行っても何が起きるかわからないから不安だ。」と言って布団の下にうずくまっていた息子の姿がだんだん小さくなっていきます。
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